徳島市街地の移動が激変!?「徳島外環状道路」で「信号待ちゼロ」実現へ! 東側高架は11月開通、南西部の進捗は【いま気になる道路計画】
徳島県の中心部に位置する徳島市の交通集中を緩和するため、ネットワーク道路「徳島外環状道路」の整備が進められている。高架区間では「信号待ちがゼロ」になるという、同道の概要や整備によるメリット、現状を見ていこう。
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徳島の外環道が建設中! 交通集中を緩和
徳島外環状道路の概要
徳島県徳島市は人口約24万人を抱える都市だが、市街地は東西南北に平野が広がっているわけではなく、「数字の7」のような形状をしている。市街地南西部に巨大な「眉山」がそびえ立っているためだ。
そのため、道路網も網状ではなく「一本道」のような構造となっており、南北方向は国道55号、東西方向は国道192号が交通の大部分を担っている。中心部では3方向からの交通が集中し、信号交差点が密集することで慢性的な混雑が課題となっている。
そこで、市街地郊外へ交通を分散させる「徳島外環状道路」が計画され、段階的に整備が進められている。
中心街東側で「信号ゼロ」高架バイパスが完成間近
徳島南環状道路の工事状況。2025年2月25日撮影
徳島外環状道路は全長約35km。眉山の外側を回り込み、吉野川北岸を通ることで、徳島市中心部を経由せずに各方面を行き来できるようになる。
全体を一体的に整備するのではなく、東西南北の4路線に分かれており、それぞれ個別に事業が進められている。どこが完成し、どこで整備が進み、どこが未着手なのか、順番に見ていこう。
●徳島東環状道路【事業中】
海側の南北軸を担う、全長10.4kmの区間だ。ほぼ全線で4車線化が進み、2021年には南東部の4車線化が完成。新浜地区付近では、2か所の右左折が必要だった区間も暫定2車線のバイパスで迂回できるようになり、環状方向への移動が可能になった。
このうち、高架道路を通ることで信号交差点を避けて移動できるのは、「吉野川周辺」と「新町川~新浜」の2区間。さらに、その間に残る約800mも、今年11月に暫定2車線で開通する予定だ。中心市街地に近い区間を南北にノンストップで通過できるようになる、注目の整備区間といえるだろう。
ちなみに、すぐ海側では、長距離ネットワークを担う「四国横断自動車道」も延伸中だ。徳島自動車道から分岐し、市街地南端の徳島津田ICまで開通済みで、現在は小松島ICまでの延伸工事が進められている。
●徳島南環状道路【事業中】
眉山を回り込み、徳島市南部と西部を結ぶ全長9.5kmの区間だ。最終的には東環状道路と同じく、全線高架化による信号待ちのない通行を目指しているが、まずは地上の側道を暫定2車線でつなぐ整備が進められている。
南側は文化の森の先まで約3.3km、西側は鮎喰川の手前まで約2.6kmが開通済み。残る約3.6kmでは工事が進んでいる。
注目は、全長855mの「僧津山トンネル」だ。2025年に貫通したばかりで、周辺の橋梁工事では橋桁の架設なども進み、全線開通に向けて整備中だ。
完成すれば、徳島市周辺の交通の流れは大きく変わる可能性がある。これまで徳島市中心部を経由していた南部と西部の移動も、環状道路を使って斜めにショートカットできるようになる。
北西側も「吉野川新橋」手前まで進行中
一部先行開通し、延伸事業も進んでいる徳島西環状道路
●徳島西環状道路【事業中】
郊外の南北軸を担う、全長6.1kmの区間だ。南環状道路と同様、まずは地上の側道を先行して整備する方針で、建設が進められている。
すでに開通しているのは、南環状道路との接続部から国道318号の北側へ続く約1.5kmの区間。現在は、さらに北へ約900m延伸するため、用地取得が進められている。取得率はすでに約4割に達し、現場では擁壁工事なども始まっている。
一方、最大の難所となる吉野川への新たな架橋については、橋梁形式を含め、具体化の見通しは立っていない。事業主体の徳島県としても、まずは目の前の延伸区間の整備に注力する考えだ。
●徳島北環状道路【全線開通】
吉野川北岸を通り、徳島道 藍住ICから国道11号を経て徳島東環状道路へつながる、全長9.0kmの東西方向の区間だ。すでに道路はつながっているものの、4車線区間と2車線区間が混在している。
この路線は「地域高規格道路 徳島環状道路」には含まれていない。そのため、全線4車線化や高架区間の整備の見込みは立っていない。今後、さらなる改良が検討されるとすれば、東・南・西の各環状道路が完成した頃に、県が改めて検討する可能性があるだろう。
このように、徳島市街地を迂回する環状道路は、市街地に近い東側で信号待ちなしで通行できる区間の完成が目前に迫り、南西部では新たなショートカットルートの全線開通に向けた整備が大詰めを迎えている。まずはこの2路線の整備による交通分散と混雑緩和に期待したい。
そのうえで、今後は吉野川に新たな橋を架ける計画が具体化するかどうかも含め、引き続き動向を注視していきたい。
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