自然と、家族と、仲間との距離が ぐっと縮まったバンライフ
フォロワー数12万人超えのInstagramで、おしゃれで洗練された空気感のバンライフを発信し続けるAtsuyaさん。でも、バンに乗り始めたのは2023年の春というからびっくり! 毎日がバンと共にあるAtsuyaさんのライフスタイル、車中泊を始めて分かった楽しみについて教えてもらいました。
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記事提供元/カエライフ
平日出勤×週末キャンプでも疲れない理由
木漏れ日が揺れる朝の林道を、1台の自転車が駆けてきます。「おはようございます!」と爽やかに登場したのは、バンキャンパー・Atsuyaさんです。
ADO (エーディーオー)の折り畳み式Eバイク「Air 20」でさっそうと登場
「昨日ここに着いて、バンの中で一泊したんです。朝、起きたらあまりにも気持ち良すぎて、自転車で飛び出しちゃいました」
ちょうどサイクリングを終えて、愛車の元に帰ってきたところでした。
マツダの「ボンゴバン DX」。キャンプはもちろん、通勤も一緒のかわいい相棒
平日は管理栄養士としてフルタイムで働き、週末はキャンプに出かける日々を送るAtsuyaさん。
「金曜の夜から出かけることもあって、仕事が終わったらお風呂に入って、食材を積みこんで出発し、クルマを好きなだけ走らせるんです。どこに行くかはその日の気分次第。
現地に到着したらひと眠りして、翌日はコーヒーを入れたり、山で遊んだり、湖でパックラフトを漕いだりしてゆったりと過ごし、旅先からそのまま出社することもあります」
平日は仕事、土日はキャンプ。ちょっと疲れてしまいそうな気もしますが……。
「それが、バンに乗るようになってから全然疲れなくなりました。車内のベッドでしっかり睡眠を取れるから、体力を温存できるんですね。バンをテント代わりにできるので、設営もあっという間。体力と時間を、遊びに全振りできるのがバンキャンプの一番の魅力だと思います」
15分で設営完了! 森の豊かなチルタイム
朝のサイクリングから戻ったAtsuyaさんは、車体を使ってタープを張り、その日陰に折り畳み式のテーブルと椅子を並べていきます。
タープはHilleberg(ヒルバーグ)社の「タープ10 xp」。「薄くて軽くて頑丈!」というお気に入り
さらに、車内からカウンターキッチンを引き出し(!)、必要な道具をまとめたコンテナから鍋やコンロ、お皿などを取り出して棚に並べれば設営完了。その間、わずか15分。瞬く間に爽やかなリビングとキッチンができあがりました。
一瞬で拠点を作れば、あとは思いっきり遊ぶだけ! 今日は何しよう?
「さて、コーヒーでも入れましょう」とAtsuyaさんが取り出したのは、STANLEY(スタンレー)の「ランチボックス」。
「ぼく、キャンプで飲むコーヒーに目がなくて。これさえあれば、いつでもどこでもそこがカフェに早変わりです」
ランチボックスはコンパクトなのに、ミルやドリッパー、スケール、コンロなどコーヒーを楽しむ道具がぎっしり
幼い頃から家族でキャンプに出かけ、父のギアを借りて本格的にソロキャンプデビューを果たしたのは大学2年生の冬のことでした。
「このときに思いっきり地獄を見たんです。信じられない冷え込みで、寒過ぎてまったく眠れなくて……。なんとか生きて夜を明かしたのですが、その翌朝に入れて飲んだコーヒーが震えるほどおいしかった! 以来キャンプにハマって、すっかりコーヒーが欠かせない体になっちゃいました」
「でも、あの朝を超えるコーヒーはないんですよね…」と言いつつ、コーヒーをドリップする表情は幸せそう
タープの下で風に吹かれながら、お湯を注がれた豆はぷくぷくと大きく膨らみ、香ばしい湯気が漂い出しました。
「生豆を買ってキャンプ前に焙煎するのも楽しみで」と話すAtsuyaさん。この日の豆はグアテマラ
バンライフを始めたきっかけと、親子で取り組んだDIY
「以前は、普通のクルマでキャンプに出かけていたんです。でも、とにかく荷造りが大変で……」とかつてを振り返るAtsuyaさん。ターニングポイントは、キャンパーのヘンミマオさんに出会ったことだった。
「そもそも、バンにはあまり興味がありませんでした。でも、ヘンミさんのカスタムされたバンが自然の中にすっかり溶けこんでいるのを見て、素敵だなと思って。キャンプでのテント設営はサッと終わらせて、自転車、川下り、焚き火や料理などを楽しみたい。もしかしてクルマをテントにするスタイルって自分にぴったりなんじゃないかな? って」
お気に入りのコーヒーを口にすると自然とリラックスした表情に
早速バンを調べ始めたAtsuyaさんが、まず検討したのがハイエース。でも、車体を改造するにはちょっとためらうお値段だったそう。
「ボディに穴を開けるとクルマの価値が下がるので、もっと気兼ねなく遊び倒せるクルマが良かったんです。その点、ヘンミさんも乗られているボンゴは、価格も手頃です。ハイエースよりコンパクトだけど積載量はしっかりあって、駐車場にも停めやすく、街乗りもしやすい。何もかもちょうど良かったんです」
こうして中古のボンゴを手に入れたAtsuyaさんは、DIY好きの父と共にカスタムをスタート。
バンライフブームの立役者であるフォスター・ハンティントン著の洋書「VAN LIFE」は大いに参考にしたという
「ぼくはDIYの経験が少なかったのですが、父は自分でもクルマをカスタムしていたり、日頃からスツールを作っていたりして、ものづくりが大の得意なんです。親子でめちゃくちゃ盛り上がりながらカスタマイズしていきました」
手始めに、オールホワイトだった外装をツートンカラーに塗り替えたそう。内装は、座席やフロアシートなどをすべて取り払い、新たに床と天井を新設。さらに、手作りした家具をボルトで車体に固定していったといいます。
限られた空間を生かすべく、ベッドは伸縮式。縮めればソファにもなり、空いたスペースは折り畳み式の自転車が積める積載スペースに。
夏には川下りを楽しむための折り畳み式カヤック、パックラフトを積むこともあるそう
助手席裏のメインのカウンターは奮発して天然の一枚板。
「見た目もいいし、カップを置くときのコンッという音もたまらないんです。ひとつ豪華なアイテムを取り入れると重厚感が出ますよね」
岐阜・中津川にある「大蔵木工所」で購入した天然木。「やすりがけも自分たちですれば安いんですよ」
その下には、スルスルと外に伸びるカウンターキッチンが設けられています。
ボンゴの上がり口に腰かけながら、旅先の地元の食材を調理するのが好き
「父と2人で作っていると、いろんなアイデアが湧いてきて止まらないんです。ついには裁縫上手の母も巻き込み、一緒に生地屋に行って、理想にぴったりの車内用カーテンを作ってもらいました」
カーテンで少しでも空気を区切ることで、空調の効きを良くする効果がある
家族でワイワイとにぎやかに作り込み、理想のバンが完成したのは、着手から2カ月後のことでした。
広がる仲間の輪。家族の新プロジェクトも始動
2023年4月からスタートして1年を迎えたAtsuyaさんのバンライフ。
「必要なものはすべてバンの中に積んであるので、荷造りの時間がほとんどいらない。これがめちゃくちゃ楽でした。キャンプに行こうと思い立ったら、すぐに走り出せるんです。おかげで自然がさらに身近になりましたね」
毎日ボンゴに乗っていても「まったく飽きなくて、どんどん好きになっていくんです」
クルマならではの心強さもあって、豪雨や突風といった天候の急変に振り回されることがなくなったのも良いところ。
「以前、キャンプ中に大嵐が来たことがあったんです。さすがに無理だと思ってキャンプを中止し、友人たちと3人でこのクルマに避難して。そのまま車内ですき焼きを作って食べました。広さのあるバンならでは、でしたね」
友達とみんなでキャンプに行くのも大好きだというAtsuyaさん。バンライフを始めてから、Instagramやキャンプイベントを通じて新たな友人の輪も広がっています。
キャンプ仲間、バン仲間、ボンゴ仲間にカメラ仲間。いろいろなジャンルの友人たちと集まって火を焚き、お酒を傾け、大好きなものについて語る時間が楽しい。自身でイベントを主催する機会も増えてきたそう。
お気に入りのテントつながりの仲間とのキャンプ写真(Atsuyaさん提供)
さらに、バン改造をきっかけに、家族にも変化があったんだとか。
「両親が本格的に“ものづくり”に目覚めたんです。料理の得意な母がキッチンカーを始めたいと言い出して、父がクルマの外装や内装を手伝っています。ぼくも管理栄養士としてメニュー開発を手伝えるかもしれないから、今からワクワクしています。最近は東京で暮らす兄も参加して、一家総出のプロジェクトになりつつあります」
キッチンカーという新たな大仕事に挑むDIYの匠(お父さま)をパチリ(Atsuyaさん提供)
さらに、「母のキッチンカーで出せたらいいなと思って…!」というAtsuyaさん、現在はラテアートも特訓中とか。「マスターできたら、キャンプ仲間にもごちそうしたいな」とほほ笑むその夢、あっという間に叶えてしまいそうですね。
Atsuyaさんにとってのバンは、遊んで寝られる場所というだけじゃなく、新しい世界への架け橋にもなってくれる存在でした。
*この記事は、カエライフに2024年6月18日に掲載されたものです。施設によって営業時間の変更や休業の可能性があります。おでかけの際には公式HPでご確認ください。また、事前にお住まいの地域やお出かけ先の情報を確認し、ご計画をお願いいたします。
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