大阪~神戸の重要ルート! 山手幹線につながる「三国塚口線」に動きあり。未整備区間の進捗は? 阪急神戸線を高架化へ【いま気になる道路計画】 | KURU KURA(くるくら)

はじめよう、クルマのある暮らし。

Traffic

公開日:2026.10.19

大阪~神戸の重要ルート! 山手幹線につながる「三国塚口線」に動きあり。未整備区間の進捗は? 阪急神戸線を高架化へ【いま気になる道路計画】

三国塚口線の道路整備後の写真

大阪府から兵庫県尼崎市を経て神戸方面を結ぶ道路ネットワークの整備が進められている。その一角を担う都市計画道路「三国塚口線」で、未整備区間の都市計画変更案が示された。同線の概要や整備効果、現在の進捗を見ていこう。

三国塚口線の道路整備後の写真

文=藤井宏治

画像=大阪府

この記事をシェア

「三国塚口線」国道176号から約1.1kmが開通済み

三国塚口線の整備区間図

三国塚口線の整備区間図

大阪府豊中市から兵庫県尼崎市を経て神戸方面へとつながる、広域的な道路ネットワークの整備が進められている。その一角を担い、未整備区間が残されているのが都市計画道路「三国塚口線」だ。

「三国塚口線」は、豊中市の庄内地区を東西に横断し、国道176号から兵庫県境にある旧猪名川までを結ぶ、延長約1.5kmの都市計画道路だ。兵庫県側には山手幹線が通っており、大阪府は阪神間の広域的な道路ネットワークを構成する路線と位置づけている。

東側の国道176号~府道大阪池田線の区間では工事が完了し、大阪府は2026年6月26日に約1.1kmを交通開放した。一方、府道大阪池田線から兵庫県境までの約420mは未整備で、今回の都市計画変更案の対象となっている。

整備の目的は、渋滞の解消と歩行者・自転車の通行環境の改善だ。大阪府が2012年にまとめた事前評価によると、従来の道路には右折車線がない交差点があり、右折待ちによる渋滞が発生していた。また、歩道がない区間や幅の狭い区間もあり、歩行者や自転車の通行環境が課題とされていた。道路を拡幅することで、車の流れを円滑にするとともに、歩行者らが安全に通行できる空間の確保を目指している。

残る420mでは道路を地上に。阪急神戸線を高架化へ

計画変更前後の道路断面図

計画変更前後の道路断面図

未整備区間の都市計画変更案で大きく変わるのが、阪急神戸線との交差方法だ。従来の計画では道路を高架化して線路を越える構造だったが、変更案では道路を地上に通し、阪急神戸線を高架化する。道路の計画上の車線数も、2車線から4車線に変更する。

大阪府によると、従来の道路高架案では、沿道から本線への出入りができないことなどが課題とされていた。変更案では道路を地上に通すことで沿道からのアクセスを確保するとともに、阪急神戸線の高架化によって庄本踏切道と旧庄本踏切道の2カ所を撤去する計画だ。鉄道の高架化区間は約670mで、踏切による渋滞の解消や事故の防止が期待されている。

7月に説明会を開催。都市計画変更と開通はいつ?

踏切の現状と鉄道高架化の効果を示す図

踏切の現状と鉄道高架化の効果を示す図

大阪府は2026年7月9日と12日、三国塚口線と阪急神戸線の都市計画変更案について地元説明会を開催した。8月17日の都市計画公聴会では、4名が意見を述べている。2026年9月時点では、道路を地上に通す案や4車線への変更は、正式な都市計画変更の告示には至っていない。

地元説明会では、工事の時期についても質問があった。大阪府は、都市計画変更後、事業着手に向けた手続きに1~2年程度、事業着手後の測量・設計に2~4年程度を見込むと回答している。その後、用地買収の協議を進めることになるため、工事着手の時期は用地取得の進み具合によるという。事業全体の具体的な期間は未定だが、大阪府は事業規模から10年以上を要すると考えている。

完成までの間、現在の道路で安全対策を行えないかという質問もあった。大阪府は、現道で可能な対策を検討すると回答。用地取得の状況を踏まえ、必要に応じて先行的な対策も検討するとしている。ただし、具体的な対策内容や実施時期は示されていない。

今後は、2026年11月上旬に都市計画案を縦覧して意見書を受け付け、2027年2月ごろに大阪府都市計画審議会を開催し、同年3月ごろに変更を告示する予定だ。いずれも現時点での予定であり、工事の着手時期や開通時期は示されていない。山手幹線との接続に向け、まずは残る約420mの都市計画変更手続きが進められる。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(11月1日まで)
応募はこちら!(11月1日まで)