本州~四国の重要ルート「今治小松道」がついに前進! 未開通の「今治道路」が一部開通へ。しまなみ海道と松山道の直結はどこまでできた?【いま気になる道路計画】
本州と四国を結ぶ高速ネットワークを形成する「今治小松自動車道」では、未開通区間となっている「今治道路」の整備が進められている。このうち「今治朝倉IC~今治湯ノ浦IC」は2026年度の開通予定だ。今治道路の概要や整備効果、現在の進捗状況を整理する。
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瀬戸内しまなみ海道と松山道を結ぶ「今治道路」
今治道路の詳細図
国道196号「今治小松自動車道」は、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)と松山自動車道を結ぶ延長約23.3kmの高規格道路だ。本州~四国を結ぶ重要な高速ネットワークの一部を担う路線だが、一部区間が未開通となっており、全線開通が待ち望まれている。
唯一の未開通区間である「今治道路」は、愛媛県今治市内を通る延長約10.3kmの自動車専用道路で、設計速度は80km/h。地域の活性化を目的として整備が進められている。
今治道路は、起点側で瀬戸内しまなみ海道「今治IC」、終点側で今治小松道路「今治湯ノ浦IC」と接続し、その中間付近に「今治朝倉IC」が設けられる。
「今治道路」で国道196号の渋滞緩和
南海トラフ地震発生時における震度分布と津波高
今治道路の整備により、沿線道路の渋滞緩和や移動時間の短縮、定時性の向上が期待されている。
現道の国道196号では交通が集中し、片山交差点周辺を中心に日中の旅行速度が20km/hを下回るなど、慢性的な渋滞が発生している。今治道路の開通によって交通が分散されることで渋滞の緩和が見込まれるほか、「今治IC~今治湯ノ浦IC」の所要時間は約11分短縮されると試算されている。
さらに、今治道路が瀬戸内しまなみ海道と松山自動車道を結ぶことで、高速道路ネットワークが形成され、救命活動の迅速化や地域開発の促進といった効果も期待される。
救急医療面では、愛媛大学医学部附属病院への60分圏域が瀬戸内しまなみ海道沿線の島しょ部まで広がり、圏域人口は約2万人増加するとされる。平時はもちろん、災害時などの緊急時においても、アクセス性の向上は救急搬送や復旧活動の効率化に寄与すると見込まれている。
地域開発の面では、今治市が推進する「今治新都市」の発展を支える道路としても期待が寄せられている。今治新都市は、都市再生機構、愛媛県、今治市が今治IC周辺で進めるまちづくり事業だ。産業・商業・住宅・高等教育機関・試験研究機関などを備えた新たな拠点形成を目指している。民間投資も順調に進んでおり、今治道路の整備によるアクセス向上が、地域経済のさらなる活性化につながると期待されている。
今治朝倉IC~今治湯ノ浦ICは2026年度開通予定!
今治湯ノ浦ICの形状変更イメージ図
今治道路では、2025年11月に、それまで「今治朝倉IC(仮称)」としていたIC名称が正式に「今治朝倉IC」に決定した。また、「今治朝倉IC~今治湯ノ浦IC」の延長約5.7kmは、2026年度の開通が予定されている。
開通に向けた関連工事として、2026年5月22日には「今治湯ノ浦IC入口ランプ」の形状変更が実施された。今後も工事の進捗に合わせて、交通運用の変更などが行われる見通しだ。
一方、残る「今治IC~今治朝倉IC」の延長約4.6kmについては、現時点で開通時期は公表されていない。ただし、橋梁工事などが進められており、事業は着実に前進していることがうかがえる。
2026年度に「今治朝倉IC~今治湯ノ浦IC」が開通すれば、今治小松自動車道のネットワーク形成は大きく前進する。残る「今治IC~今治朝倉IC」の整備状況を含め、今後の動向にも引き続き注目していきたい。
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