横浜~逗子を結ぶ「二層構造の道路」でトンネル掘削開始! 横浜逗子線 釜利谷六浦地区はどこまで進んだ? 今後の整備計画は【いま気になる道路計画】
横浜~逗子を南北に結ぶ主要道路「横浜逗子線」。そのうち「釜利谷六浦地区」では、約577mのトンネルを含む大規模な街路整備が進んでいる。複雑な地形を通る道路は、1年間でどこまで整備が進んだのか、最新の状況を見ていこう。
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横浜逗子線 釜利谷六浦地区で国道16号の渋滞緩和へ
横浜逗子線 釜利谷六浦地区の工事概要図
「横浜逗子線」は、横浜市港南区の横浜鎌倉線を起点に、環状3号線および環状4号線と交差して逗子市境までを結ぶ延長11.32kmの都市計画道路だ。このうち京浜急行・金沢八景駅の近く、金沢区釜利谷南一丁目から六浦四丁目までの「釜利谷六浦地区」約1.4kmでは、2004年度から「二層構造道路」の整備が進められている。
「釜利谷六浦地区」は、起伏の激しい丘陵地に多くの住宅が立ち並ぶため、地下2車線・地上2車線の変則的な4車線道路が計画されている。釜利谷側に約70mの掘割区間、その先に約660mのトンネル区間、六浦側に約100mの掘割区間。トンネル区間の地上部には、片側1車線の道路と幅3.5mの広い歩道も整備予定だ。
横浜逗子線 釜利谷六浦地区の全体平面図・縦横断イメージ図。
整備目的のひとつが、横浜市南部における幹線道路ネットワークの強化だ。横浜市は、横浜逗子線の整備によって泥亀釜利谷線や環状3号線などと道路ネットワークを形成し、交通を分散させることで混雑緩和につなげるとしている。
また、国道16号の渋滞緩和に加え、生活道路に流入している通過交通を横浜逗子線へ転換し、地域の生活環境を改善することも目的としている。
2026年の整備進捗は? 用地取得率は84%から86%へ
横浜逗子線 釜利谷六浦地区の工事の流れ
2025年6月時点では、2024年度末見込みの事業進捗率は37%、用地取得率は84%だった。その後、横浜市が2026年7月3日に更新した資料では、2025年度見込みの事業進捗率は34%、用地取得率は86%となっている。
用地取得率は前回から2ポイント上昇した一方、事業進捗率は3ポイント低下した。ただし、事業進捗率は工事の完成割合ではなく、総事業費に対する執行率を示す数値だ。そのため、総事業費が変更された場合には、執行額が増えていても進捗率が低下することがある。
一方、現場では工事が着実に進んでいる。
2025年6月時点では、横浜市は同年度中のトンネル工事着手を予定していた。その後、現場事務所や仮囲いが設置され、トンネル坑口周辺では土留め工事や掘削が進められた。掘削箇所の地山を支える鋼材や工事車両用の覆工板に加え、トンネル内部で使用する吹付けコンクリートの製造設備や、掘削で発生する土砂・岩石を一時保管する「ずりピット」も整備されている。
約1年前には「これからトンネル工事が始まる」という段階だったが、現在は坑口周辺の整備や掘削設備の準備を終え、実際にトンネル本体を掘り進める段階へと進んでいる。
トンネルの掘削工事がスタート! 今後の整備計画は?
横浜逗子線 釜利谷六浦地区のトンネル掘削工事。2026年8月撮影
前述の準備を経て、2026年6月30日にはトンネル工事の安全祈願が行われ、7月からついにトンネル本体の掘削が始まった。8月末時点では、トンネル本体の全長577mのうち25mまで掘削が進んだ。
現在は重機を使い、坑口から地山を掘削し、発生した土砂や岩石を外へ運び出して、事前に整備された「ずりピット」に一時保管している。
トンネルは掘削するだけでは完成しない。掘削した部分は、吹付けコンクリートや鋼材で周囲を補強しながら工事を進め、その後、内部をコンクリートで覆う「覆工」を行う計画だ。
現在施工中の街路整備工事の工期は2029年9月28日までだが、横浜市は開通時期を公表していない。2025年6月時点では着手前だったトンネル工事も、約1年で本体の掘削段階まで進んだ。今後、約577mのトンネルがどこまで掘り進められるのか、引き続き工事の進捗が注目される。
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