アウディ新型コンパクト「A2」が登場! BEVで復活した「A2 e-tron」は最大646kmの一充電走行距離を実現【新車ニュース】
アウディは9月7日、新型BEV「A2 e-tron」を発表し、8日にはパリで初披露された。アウディが本拠を置くドイツ・インゴルシュタット工場で生産され、欧州では9月10日から注文受付が始まる。ドイツでの販売価格は3万8200ユーロ(邦貨換算約692万円)から。
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目次
A2 e-tronでアウディはプレミアムモビリティの未来を切り拓く
アウディは新型A2 e-tronで長らく使われていなかった「A2」の名を復活させた。
1999年に誕生したA2は、日本には正規輸入されなかったものの、オールアルミボディを採用した革新的なコンパクトハッチバックモデルだった。このほど、アウディは次世代を見据えたモデルとして、電動パワートレインを含む先進技術によってA2を蘇らせたのである。
アウディのゲルノート・デルナーCEOはこの新型BEVをこのように紹介している。
「A2 e-tronは単なる新型モデルではありません。アウディの刷新を象徴するものです。品質、技術、顧客体験を一切犠牲にすることなく、リソースをより賢明に活用することで、ヨーロッパにおけるプレミアムカーの概念を再考する姿勢を示しています。ヨーロッパのお客様のニーズに合わせて開発され、インゴルシュタットで製造されたこのモデルは、プレミアムモビリティの未来を切り拓こうする私たちの意欲を体現しています」
アウディA2 e-tron|Audi A2 e-tron
A2 e-tronは、低ランニングコスト、長距離走行、ゆったりとした室内空間、そして最新技術を備えた電気自動車を求めるユーザーに向けて開発された。
全長4324×全幅1789×全高1548mm、ホイールベース2770mmという寸法が与えられたボディの空気抵抗係数(Cd値)は、アウディのコンパクトセグメントで最高となる0.24を達成。同時に、短いオーバーハング、長いホイールベース、そしてかつてのA2を想起させる特徴的なルーフラインによって、コンパクトサイズながら広々とした室内を実現している。
フロントマスクでは、運転支援システムとメインヘッドライトのセンサーがブラックパネルにさりげなく組み込まれている。その上には、遠くからでも目を引くスリムなデイタイムランニングライトを配置。
Aピラーは流れるようなルーフアーチへとシームレスに繋がり、開放感のある空間を演出する。ルーフラインはリヤに向かうにつれて最初は緩やかに傾斜し、最後に精緻にデザインされたスポイラーで終わる。これにより、空気の流れを最適に分離する。リヤビューでは、水平に配置されたLEDライトが車幅を強調するとともに、暗闇の中で印象的な効果を生み出す。
そしてサイドビューでは、従来の機械式ではなく完全電動ドアハンドルの採用が特徴的で、ドアハンドルはサイドプロファイルにシームレスに溶け込んでいる。ハンドル部分は黒のアクセントとしてデザインされており、塗装色によってはコントラストを生み出したり、ボディカラーに馴染んだりする。
ドアハンドルはわずかな接触にも反応し、軽く引くだけでドアが開く。ロックするにはセンサー面を軽く押すだけ。なお、車載電気系統が万一故障した場合でも、ドアに内蔵されたエネルギー貯蔵ユニットによって開閉できるようになっている。
キャビンはこれまでのコンパクトクラスを凌ぐ上質な仕立て
アウディA2 e-tron|Audi A2 e-tron
インテリアは高品質な素材、巧みな収納ソリューション、そしてアクセント照明によって、 これまでのコンパクトセグメント以上のモデルだけに見られたような上質な雰囲気を発散する。
中心となるデザイン要素は「ソフトラップ」と呼ばれる柔らかなファブリック張りのサーフェスだ。ダッシュボードからドアパネル、そして後部座席へと続き、窓枠のトリムまで伸びている。快適なアームレスト、装飾的なステッチ、デザイナーズ家具からインスピレーションを得たボタンが、車内の雰囲気をさらに高めている。従来のドアハンドルは電動ボタンに置き換えられ、すっきりとした洗練された印象となった。
操作系は、普段使いで最も使いやすい位置、つまりステアリングコラムとステアリングホイールに配置されている。ステアリングコラムに新設されたスイッチモジュールには、従来センターコンソールに配置されていた機能が統合されており、電動パーキングブレーキも初めて搭載された。これにより、操作ロジックを損なうことなくコンソール内の収納スペースが拡大した。
ウインカー、ハイビーム、パッシングはすべて従来どおりに動作するが、よりコンパクトに統合されている。ギヤ選択を含む主要機能は、ドライバーがステアリングホイールから手を離さずに操作できる。
アウディA2 e-tron|Audi A2 e-tron
標準装備のMMIパノラミックディスプレイは、11.9インチのアウディバーチャルコクピットプラスと12.8インチの曲面MMIタッチディスプレイを組み合わせたもので、ドライバー側に向けて設置されている。
インフォテイメントシステムはAIを搭載したアウディアシスタントを標準装備する。クラウド上のAIモデルは、アウディアシスタントとの自然言語による対話を強化し、音声認識とナビゲーションおよび音楽の検索結果を向上させる。車両に関する質問はオーナーズマニュアルに基づいて回答され、一般的な質問はAIモデルによって回答される。
加えて、充電ステーションを予測的にスケジュールし、バッテリーの状態を事前に調整することで、充電容量を最大限に確保する「e-tronルートプランナー」の採用も特徴的。計算された充電時間を手動で調整できるため、充電停車場所を個々のニーズに合わせてカスタマイズできる。
オプションのAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイは、速度、ナビゲーション指示、その他の情報をドライバーの視界に直接投影する。
センターコンソールにはQi 2.2規格に準拠したワイヤレス充電機能を備えたスマートフォン用トレイを設置。このトレイはアクティブ冷却機能を備え、スマートフォン2台を同時に最大25Wで充電可能だ。
オプションのパノラマガラスルーフは約1.6㎡のガラス面積を誇り、キャビンに自然光をたっぷりと取り込み、開放感あふれる空間を演出する。
人間工学に基づいて設計されたシートは、快適な着座姿勢を促進し、長距離ドライブでも高い快適性とリラックスした運転体験を提供。フロントドアには最大1.25Lのペットボトルを、センターコンソールには1.5Lのボトルを収納できるスペースが確保されている。
荷室容量は396Lで、後席シートバックを倒すと最大1336Lに拡げられる。なお、一部上位グレードには13Lのフロントトランクが装備された。
このほか、特許取得済みの磁気式固定機構「Fidlock(フィドロック)システム」の採用も新しい。これは強力な磁石と機械式ロック機構を組み合わせたもので、ワンクリックでカップホルダーや充電ケーブルバッグ、固定用ストラップなどを片手で簡単に固定できる。カチッという心地よい音によって、しっかりと固定されたことが確認可能だ。センターコンソールにはモジュール式のFidlockアダプターが3つと、それに合わせたカップホルダーが標準装備されている。
最上級の240kW仕様は326psを発揮して0-100km/h加速5.7秒を実現
アウディA2 e-tron|Audi A2 e-tron
125kWから240kWまで4種類の出力を設定する後輪駆動用の永久磁石同期モーター、そして3種類の容量が用意されリチウムイオンバッテリーの組み合わせにより、A2 e-tronには下記の4機種がラインナップされた。バッテリーの総容量は52kWh、61kWh、84kWhで、一充電走行距離の最大値はそれぞれ423km、515km、646kmを実現する。
A2 e-tron 125kW
●モーター最高出力:125kW(170ps)●モーター最大トルク:350Nm(35.7kgf-m)●バッテリー容量:52(正味50)kWh●一充電走行距離:最大423km●0-100km/h加速:8.8秒●最高速度:160km/h●ドイツ販売価格:3万8200ユーロ(邦貨換算約692万円)から
A2 e-tron 140kW
●モーター最高出力:140kW(190ps)●モーター最大トルク:350Nm(35.7kgf-m)●バッテリー容量:61(正味58)kWh●一充電走行距離:最大515km●0-100km/h加速:7.9秒●最高速度:160km/h●ドイツ販売価格:4万1900ユーロ(邦貨換算約759万円)から
A2 e-tron 170kW
●モーター最高出力:170kW(231ps)●モーター最大トルク:350Nm(35.7kgf-m)●バッテリー容量:84(正味79)kWh●一充電走行距離:最大646km●0-100km/h加速:7.0秒●最高速度:160km/h●ドイツ販売価格:4万8900ユーロ(邦貨換算約886万円)から
A2 e-tron 240kW
●モーター最高出力:240kW(326ps)●モーター最大トルク:545Nm(55.6kgf-m)●バッテリー容量:84(正味79)kWh●一充電走行距離:最大630km●0-100km/h加速:5.7秒●最高速度:200km/h●ドイツ販売価格:5万1200ユーロ(邦貨換算約927万円)から
A2 e-tronは双方向充電に対応しており、高電圧バッテリーは電力網からエネルギーを引き込むだけでなく、外部の消費者に選択的に供給することもできる。例えば、V2L(Vehicle-to-Load)機能を使えば、荷室内の電源ソケットや充電ポートのアダプターを介して電動自転車などに電力を供給できる。また、ドイツやオーストリアなどでは、V2H(Vehicle-to-Home)機能により、適切なDCウォールボックスと組み合わせることで家庭用バッテリーとしても機能し、蓄えたエネルギーを家庭の電力網に供給できる。
アウディA2 e-tron|Audi A2 e-tron
フロントにマクファーソン・ストラット式、リヤに4リンク式を採用したサスペンションは、走行スタイルと路面状況に合わせて、ショックアブソーバーの減衰力をミリ秒単位で調整。「コンフォート」「バランス」「エフィシェンシー」「ダイナミック」の4つの走行モードにより、快適性と走行性能のバランスをきめ細かく調整できる。走行モードがスポーティになるにつれて、ピッチングとロールは徐々に抑制される。
ドライバーはステアリングホイールのパドルを使って3段階の回生ブレーキレベルを選べる。減速率は「D1」が-0.6 m/s²、「D2」が-1.0 m/s²、そして「D3」が-1.5 m/s²。シフトセレクターを「B」ポジションにするとワンペダルドライビングが有効になり、停止まで減速できる。
ブレーキシステムは、乾燥路面はもちろん、濡れた路面や雪道でも安定した再現性の高い減速を実現するよう設計。これは、A2 e-tron専用にチューニングされた電子安定制御(ESC)システムによって支えられている。アウディのドライブセレクトモード「コンフォート」「バランス」「エフィシェンシー」では、ハンドリングはバランスが取れているが、「ダイナミック」モードではより俊敏なハンドリングが楽しめる。
SPECIFICATIONS
アウディA2 e-tron 240kW|Audi A2 e-tron 240kW
ボディサイズ:全長4324×全幅1789×全高1548mm
ホイールベース:2770mm
乗車定員:5人
荷室容量:前13L/後396〜1336L
車両重量:1930kg
モーター最高出力:240kW(326ps)
モーター最大トルク:545Nm(55.6kgf-m)
駆動方式:RWD
バッテリー容量:84(正味79)kWh
一充電航続距離:最大630km
0-100km/h加速:5.7秒
最高速度:200km/h
※諸元は欧州仕様
動画=アウディ公式YouTubeチャンネルより




