川崎~町田の最短ルート! 横浜北部の東西軸「川崎町田線」はどこまでできた? 新工区開通で4車線化が前進【いま気になる道路計画】
横浜市北部を東西に結ぶ都市計画道路「川崎町田線」の整備が進められている。現在は「整備済み」「事業中」「未整備」の区間が各地に点在している。川崎町田線の概要や整備効果、現在の進捗を見ていこう。
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横浜市北部を貫く「ブツ切れ4車線」の都市計画道路
都市計画道路「川崎町田線」の概要。
横浜市の道路網は、とにかく「街をまっすぐ貫く幹線道路」が少ない。その背景には、起伏の激しい地形に加え、古くから市街地が発展してきたため、大規模な道路整備を進めにくい事情がある。
それでも都市計画道路の整備は着実に進められている。そのなかでも、横浜市北部を東西に貫く重要な路線として計画されているのが「川崎町田線」だ。
川崎町田線は、JR尻手駅からJR町田駅までを結ぶ都県道で、その大部分が横浜市内を通る。これに対応する都市計画道路「川崎町田線」は、バイパス整備と現道拡幅を組み合わせた計画となっており、総延長は約20kmに及ぶ。
路線の性格は東西で異なる。東側は「環状3号線」と一体となって瀬谷・大和方面への広域交通を担い、西側は北西方向へ分岐して青葉区方面へのアクセスを強化する役割を持つ。
環状3号線の延長線上で「新羽まで完全4車線」めざす
川崎町田線は、佐江戸町で環状3号線から分岐する計画だ。都市計画を見ると、ランプで接続する構造が想定されている。
現在は各地で「整備済み」「事業中」「未整備」の区間がモザイク状に点在している。完成するとどのような道路になり、各区間がどのようにつながるのか、計画全体を整理していこう。
●末吉橋~綱島街道【整備完了】
鶴見川を渡って直進すると環状2号線へ至るが、川崎町田線はここで北西へ折れ、鶴見川沿いを西へ進む。この区間は東急東横線「綱島駅」南側まで4車線で整備済みだ。
●綱島街道~新羽駅【未整備】
綱島街道の西側区間は直進せず、現道のままクランク状に鶴見川堤防を進む。現在は堤防上の狭い2車線道路だが、将来は幅22mへ拡幅される計画だ。さらに、「太尾見晴らしの丘公園」の丘陵部をトンネルで貫き、横浜市営地下鉄ブルーライン「新羽駅」付近へ到達するルートとなる。山裾には、一部で事業用地とみられる土地が確認できる。
●新羽駅~大熊町【整備中】
この区間も現在は狭い2車線道路だが、北側約730mの「大熊新羽地区」と、南側約630mの「大熊地区」で整備が進められている。崖地を避けて南へ迂回する現道は、切土によって直線化され、幅22m・4車線の道路へ生まれ変わる計画だ。用地取得率は2026年3月時点で、「大熊新羽地区」が48%、「大熊地区」が49%となっている。
●大熊町~ららぽーと横浜~佐江戸町【整備完了】
環状3号線の延長として4車線で整備済みの区間。現在の終点である佐江戸町から北西方向へランプ状に分岐する計画となっている。「都筑水再生センター入口」交差点を航空写真で見ると、北西へ緩やかにカーブする用地が明確に確認でき、現地でも交差点北西側には、その計画をうかがわせる広い空き地が残されている。
青葉区内の「東急交差部」相次いで事業進行中
青葉区内では、川崎町田線「しらとり台工区」が先行して整備されている。
●佐江戸町~環状4号線【未整備】
この区間の現道は、狭隘で屈曲の多い生活道路だ。将来はルートの大部分を作り直す形で拡幅・線形改良が行われ、直線的な道路へ生まれ変わる計画となっている。
●しらとり台さつきが丘地区【一部整備完了】
2006年に環状4号線の西側約1,080mが4車線幅で整備された。しかし、一部区間では中央部が簡易ガードレールで区切られた暫定2車線のままとなっている。
●田奈地区【整備中】
東急田園都市線「田奈駅」付近の約650mで4車線化事業が進められており、工事は大詰めを迎えている。用地取得率は2026年3月時点で63%だ。
●恩田地区【整備完了】
田奈地区の西側、「こどもの国線」をくぐって「あかね台地区」へ直結する約1,150m区間が2026年3月に開通。車道は2車線で整備され、その外側には横浜市で初となる自転車通行空間が整備された。
この開通により、中恩田橋交差点で折れ曲がっていた迂回ルートがショートカットされ、踏切や信号によって発生していた渋滞の緩和が期待される。
このように「川崎町田線」では、東側・西側の双方で事業が進められている。一方、残る未整備区間は、2028年度までの整備方針を示した「横浜市道路整備プログラム」の対象には含まれていない。そのため、新たな工区の事業化は、早くとも次期プログラムが策定される2029年春以降となる見込みだ。当面は、現在事業中の区間の完成が優先されることになる。
果たして次期プログラムでは、どの未整備区間が新たに事業化されるのか。今後の動向に引き続き注目したい。
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