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最終更新日:2019.12.09 公開日:2019.12.09

相鉄・JR直通の記念ムービーがスゴイと話題に!楽曲にくるり・サカナクションなど起用。

相模鉄道とJRの直通運転を記念したショートムービー「100 YEARS TRAIN」が公開された。主演は二階堂ふみと染谷将太。音楽にはくるり「ばらの花」、サカナクション「ネイティブダンサー」をマッシュアップした楽曲を起用。同ムービーが話題を呼んでいる。

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相鉄・JRが直通運転を開始!記念ムービーを公開!

相鉄・JR直通運転|相模鉄道|羽沢横浜国大駅|都心直通|路線図

相模鉄道とJRの直通運転イメージ図。西谷駅~羽沢横浜国大駅間が新設された部分。出典:相鉄ホールディングス資料

 相模鉄道とJRの直通運転が11月30日に開業した。相鉄線西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅間に連絡線(約 2.7km)を新設。新駅「羽沢横浜国大駅」を設置したことで、相鉄線とJR線で相互直通運転が可能となった。

 相鉄ホールディングスは11月28日、この都心直通を記念したショートムービー「100 YEARS TRAIN」を公開。ムービーの映像や楽曲のクリエイティビティの高さから話題を呼んでいる。さまざまなギミックを盛り込んだ、同ムービーを紹介しよう。

相鉄100年の歴史を二階堂ふみと染谷将太がたどる

 相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」は、創業100年を超える相鉄線の歴史をたどる約3分半のショートムービー。相鉄線が大正、昭和、平成と時代に合わせて移り変わっていく様子、そして令和に入って都心直通になることで、人々の環境が変化していく様子が描かれている。

相鉄|JR|直通運転|記念ムービー|メイキング|二階堂ふみ|染谷将太

相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」のメイキング写真。出典:相鉄ホールディングス資料

 主演は二階堂ふみと染谷将太。二階堂ふみが演じる女性が染谷将太演じる男性に一目ぼれするシーンから始まり、時代を超えて繰り返し再会しては、その度にすれ違ってしまう、切ない男女の恋を描いたストーリーが展開されている。相鉄線がJRとつながることで起こる、2人の関係性の変化に注目のムービーである。

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相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」の大正時代のシーン。出典:相鉄ホールディングス資料

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相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」の昭和時代のシーン。出典:相鉄ホールディングス資料

 このムービーを見ると、何度見返しても飽きないほどに、綿密な時代設定が盛り込まれていることに驚く。

 大正時代では、和を感じる着物や袴の衣装、昭和時代では着物を洋風に仕立て直した衣装、平成時代ではギャルファッションやB-BOYスタイルの衣装と現代に至るまでの時代を象徴する衣装が登場。

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相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」の平成時代のシーン。出典:相鉄ホールディングス資料

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相鉄都心直通記念ムービー「100 YEARS TRAIN」の令和時代のシーン。出典:相鉄ホールディングス資料

 さらに、染谷将太が手にする本は、本 → 新聞 → 週刊誌 → タブレットへと変化。二階堂ふみが手にするモノクロ写真は、モノクロ写真 → プリクラ → スマートフォンへと変化するなど、時代背景をもとに再現している。主演の2人だけでなく、エキストラや車窓の風景などにも注目して欲しい。

「神中ハ20形客車」「モハ1000形」なども登場

 もちろんムービーに登場する車両もストーリーの時代変化とともに変わっていく。

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大正時代のシーンに登場する神中鉄道(相鉄の前身)の「ハ20形客車」。出典:相模ホールディングス資料

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昭和時代のシーンに登場する「モハ1000形」。出典:相模ホールディングス資料

 大正時代のシーンでは、神中鉄道(相鉄の前身)で活躍した「ハ20形客車」。昭和時代のシーンでは、東急電鉄から譲渡され1947~65年代に活躍した「モハ1000形」。平成時代のシーンでは、現在も営業中の「8000系」。そして現在、令和のシーンでは、今年4月にJR直通運転を想定して営業を開始した「12000系」が登場している。

相鉄|JR|直通運転|記念ムービー|100 YEARS TRAIN|8000系

平成時代のシーンに登場する「8000系」。出典:相模ホールディングス資料

相鉄|JR|直通運転|記念ムービー|100 YEARS TRAIN|12000系

現在のシーンに登場する「12000系」。出典:相模ホールディングス資料

 相鉄によると、ハ20形客車やモハ1000系は、当時の写真や図面を元にセットやCGを制作したのだという。実物に乗ったことがある人も、当時を懐かしく思い出すだろう。

くるり・サカナクションのマッシュアップ楽曲が素晴らしい!

 映像もさることながら、バックに流れる音楽も素晴らしいと話題だ。

 音楽には、くるりの「ばらの花」と、サカナクションの「ネイティブダンサー」の2つの既存曲をマッシュアップした楽曲が起用されている。

 マッシュアップとは、2つ以上の曲から特定の楽器や伴奏、声などを抜き出して、ミックスして重ね合わせて、1つの楽曲を構成する音楽の手法。

 例えば、片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出して、重ねて合わせて、まるで1つの曲のように処理する。

 今回の楽曲の場合、イントロの最初に流れてくるピアノ伴奏は「ネイディブダンサー」から、その次に入ってくるシンセサイザーとエレキギターのフレーズは「ばらの花」から抜きだしたもの。そこに新たに録音したベースとドラムを重ねて、伴奏が作り上げられている。

相鉄|JR|直通運転|記念ムービー|100 YEARS TRAIN|yui|FLOWER FLOWER

マッシュアップされた楽曲を歌う「yui」がボーカルを務めるバンド「FLOWER FLOWER」。 出典:相鉄ホールディングス資料

相鉄|JR|直通運転|記念ムービー|100 YEARS TRAIN|ミゾベリョウ|odol

マッシュアップされた楽曲を歌う「ミゾベリョウ」がボーカルを務めるバンド「odol」。 出典:相鉄ホールディングス資料

 マッシュアップされた伴奏の上で歌うのは、数々のヒット曲を生み出したシンガーソングライター・yui(FLOWER FLOWER)とフジロックなどにも出演する若手ロックバンドのボーカル・ミゾベリョウ(odol)。男女混声のボーカルが奏でる切なげなハーモニーがムービーの世界観をより一層盛り上げている。 

 ちなみに、このマッシュアップでは、もとの2曲の歌詞が1ブロックごと入れ替わっているのも面白い。知らずに聴けば、自然すぎて気づかないほどだが、下記のように半分ずつ歌詞が歌われている。

【マッシュアップ曲の歌詞】
※ ●=「ばらの花」/▼=「ネイティブダンサー」で分類した。


雨降りの朝で今日も会えないや
何となく でも少しほっとして
飲み干したジンジャーエール 気が抜けて

いつかあの空が僕を忘れたとして
その時はどこかで雪が降るのを待つさ
季節は僕らを追い越して行くけど 思い出は立ち止まったまま
冬の花のよう

この街のずっと最後方 思い出したのはあの事
言葉が何遍も何遍も繰り返し回り始めた


安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

僕らお互い弱虫過ぎて
踏み込めないまま朝を迎える

暗がりを走る 君が見てるから
でもいない君も僕も


淡い日に僕らは揺れた ただ揺れた そういう気になって
思い出のように降り落ちた ただ降り落ちた そう雪になって

淡い日に僕らは揺れた ただ揺れた そういう気になって
思い出のように降り落ちた ただ降り落ちた そう雪になって

 ちなみに、ムービーをよく見ると平成時代のホーム広告に「ネイティブダンサー」の歌詞。現在のホーム広告に「ばらの花」の歌詞が掲載されている。細かなギミックに制作チームのこだわりを感じずにはいられない。

 このムービーを見た人たちは、SNS上で以下のような称賛の声を投稿している。

【SNSの投稿】
・「めっちゃ感動する」
・「これ、ヤバすぎるだろ」
・「この曲のフル尺を売って欲しい」
・「最高すぎた」
・「何度見ても相鉄のムービー鳥肌立つ」

 相鉄のJR直通運転に対する思いが伝わってくる素晴らしいムービー。相鉄ユーザーならずとも感動すること請け合いだ。気になる方は、再生ボタンをクリックされたし。

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