千葉屈指の激混みルート!「北千葉道路」「船取線」など多数の道路計画はどこまで進んだ? 新たな東西軸もスタート目前【いま気になる道路計画】 | KURU KURA(くるくら)

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公開日:2026.08.27

千葉屈指の激混みルート!「北千葉道路」「船取線」など多数の道路計画はどこまで進んだ? 新たな東西軸もスタート目前【いま気になる道路計画】

前原東飯山満町線の橋梁整備の様子(2025年12月時点)

千葉県船橋市では、県道8号「船取線」をはじめ、市内各地の道路で深刻な渋滞が続いている。こうした交通課題の解消に向け、「北千葉道路」「西浦藤原町線」など複数の路線で整備や計画が進められている。それぞれの詳細や現在の進捗を見ていこう。

前原東飯山満町線の橋梁整備の様子(2025年12月時点)

文=鳥羽しめじ

資料=千葉県、船橋市、国土交通省

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千葉県船橋市の「交通事情」はSNSでも話題

船橋市では都市計画道路の整備が遅れているのが課題

船橋市では都市計画道路の整備が遅れているのが課題

千葉県船橋市は、市内の広い範囲で道路整備が十分とはいえず、慢性的な渋滞に悩まされている。2026年5月にも、SNS上で「クルマで近づいてはならない」などと書かれた、船橋市の道路事情をめぐる投稿が話題を集めた。

船橋市では「京葉道路」「東関東自動車道」「国道14号」「国道357号」など、臨海部を東西に結ぶ幹線道路が知られている。一方、市域は内陸部にも大きく広がっており、中央部から北部にかけて生活圏が形成されている。北側では鎌ヶ谷市と隣接し、両市を行き来する交通も多い。

その内陸部を代表する道路の1つが、鎌ヶ谷市方面へのアクセスを担う「船取線」(千葉県道8号船橋我孫子線)だ。交通量は1日約2万台に達する一方で、狭隘な2車線区間が続き、信号も多いことから、慢性的な渋滞が発生している。

このほかにも、「木下街道」や「国道296号」など、古くから使われてきた道路が内陸部の主要ルートとなっている。幹線道路が限られるなか、こうした道路に交通が集中しやすいことも、船橋市の道路事情を複雑にしている要因の1つだ。

船橋市北東部に住む40代の男性は、こうした道路事情について次のように話す。

「まともに動かない道路ばかりで、うんざりしないのか?……と、域外の人から聞かれます。実は逆で、皆さんそういうのを気にしないマイペースな性格だからこそ、ここに住み続けられている、というのが本質じゃないでしょうか」

このように「適応するしかない」という趣旨の声すら聞かれる船橋市だが、行政が何も対策を打っていないわけではない。

船橋市を取り巻く“道路計画”の現況

事業進行中の船橋市の都市計画道路

事業進行中の船橋市の都市計画道路

国、千葉県、船橋市による道路事業が、それぞれ並行して進められている。ここでは、安全対策などのローカルな改良事業は割愛し、広域的な道路ネットワークの形成に関わる主な事業・計画を見ていこう。

【国の事業】
●北千葉道路:一部事業中
鎌ヶ谷市と成田空港方面を結ぶ幹線道路となる「北千葉道路」は、現在も整備が進められている。

船橋市内を通る道路ではないものの、将来的には、東京外かく環状道路(外環道)と市川市内で接続し、鎌ヶ谷市までを結ぶ計画となっており、実現すれば船橋市を経由する交通の一部が北千葉道路へ分散すると期待されている。

北千葉道路では、無料の一般部と、有料道路となる専用部(地下・高架)を並行して整備する計画が進められている。現在は、市川市~船橋市間の約15kmのうち、市川市内の約3.5kmが事業化されている。

【千葉県の事業】
●船取線4車線化:調整中
「船取線」では、4車線化に向けた検討が進められている。現在は、JR総武線の約500m北側に位置する、市場通りと交わる「駿河台交差点」まで4車線化されている。

次の整備候補とされているのが、東葉高速鉄道を越えた先にある高根町までの区間だ。現時点ではまだ事業化されておらず、2024年時点では「市道との交差方法など今後検討が必要な項目を整理中」、2025年時点でも「県市で協議中」とされている。

その背景に、東葉高速鉄道周辺で計画されている「海老川上流地区土地区画整理事業」の存在がある。同地区では新駅の整備が計画されており、船取線の4車線化と海老川上流地区のまちづくりとの整合を図る構想となっている。

船取線の拡幅と新駅、土地区画整理事業をどのように連携させるのか。今後は、それぞれの事業の調整が重要になりそうだ。

●西浦藤原町線(船橋法典):事業中
「西浦藤原町線」は、千葉県道9号船橋松戸線のバイパスとして整備が進められている。

市川市柏井町付近(県道51号市川柏線などとの交点周辺)において、県道市川印西線とクランク状に交差するため、慢性的な渋滞が発生している。西浦藤原町線は、このクランク状のルートを解消し、道路を北側へ延伸する計画だ。

市川市内の区間も含めた用地取得率は、2025年時点で67%。事業化から約25年が経過しているものの、現在も用地取得は完了していない。

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