昔はなかった! 道路の「黄色い矢羽根」表示はどんな意味? 役割や正しい走り方について解説【クルマの知識】
クルマを運転していると、交差点の手前などに「黄色い矢羽根型」の路面表示を見かけることがあります。普段あまり見かけない表示なので、意味を思い出せないという人もいるかもしれません。これにはどんな意味があるのでしょうか? 役割や設置場所、交通違反との関係について解説します。
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「黄色い矢羽根」はドライバーへの事前の注意喚起!
進路変更禁止の注意喚起表示の設置イメージ
道路を走行していると、交差点の手前などで車線と車線の間に「黄色い矢羽根型」の路面表示が描かれていることがあります。
これは「進路変更禁止の注意喚起表示」と呼ばれる法定外表示です。警察庁は、進路変更禁止の規制区間を事前に知らせ、ドライバーが余裕を持って進路変更できるようにすることで、交通の安全と円滑を図ることを目的に、この表示を2021年に新設しました。
片側2車線以上の道路では、交差点の手前などに黄色い実線が引かれ、車線をまたぐ進路変更が禁止されている場合があります。
ところが、規制区間の直前になってから黄色い実線に気づいた場合、右左折したいドライバーが慌てて車線変更をおこない、後続車と接触するなど、交通事故につながるおそれがあります。
そこで、黄色い矢羽根の注意喚起表示によって、「この先で車線変更ができなくなる」ということをドライバーにあらかじめ知らせているのです。
警察庁の資料によると、2021年1月16日から3月13日にかけて、東京都内の2か所の交差点で、黄色い矢羽根型とドット型の2種類の注意喚起表示が試行設置されました。
その結果、進路変更禁止の規制区間で進路変更した車両は、矢羽根型を設置した場所で大幅に減少。いずれの表示にも一定の効果が認められましたが、設置費用や耐久性などの面から、矢羽根型が法定外表示の標準仕様として採用されました。
黄色い矢羽根の区間で車線変更したら違反?
(左)西麻布交差点に試行設置された矢羽根型(右)入谷交差点に試行設置されたドット型
では、黄色い矢羽根の描かれた区間で車線変更をすると、交通違反になるのでしょうか。
結論からいうと、黄色い矢羽根の描かれた区間では、車線変更そのものが禁止されているわけではありません。
この黄色い矢羽根は法令で定められた道路標示ではなく、「法定外表示」に分類されます。
つまり、黄色い矢羽根が描かれている段階では、まだ車線変更することができます。ただし、その先にある黄色い実線の規制区間に入ってから進路を変更すると、「進路変更禁止違反」となります。
進路変更禁止違反の反則金は、普通車で6000円、違反点数は1点です。
さらに、黄色い実線の手前であっても、無理な車線変更によって後続車の進行を妨げれば、別の交通違反に問われる可能性があります。
そのため、黄色い矢羽根を見かけたら「まだ車線変更できるから大丈夫」と考えるのではなく、この先で車線変更できなくなることを知らせるサインとして受け取り、早めに進路を変更することが大切です。
もし黄色い実線の規制区間に入ってから、曲がるべき方向を間違えていたことに気づいたとしても、無理に車線変更するのは危険です。そのまま進み、安全な場所から迂回しましょう。
黄色い矢羽根はどこに設置される?
入谷交差点に設置された進路変更禁止の注意喚起表示
黄色い矢羽根の注意喚起表示は、主に交差点の手前など、進路変更禁止の規制区間が設けられる場所で使用されます。具体的には、黄色い実線が始まる手前の車線境界線上に、連続した黄色い矢羽根のマークがペイントされます。
警察庁の基準では、進路変更禁止の規制区間の手前において、道路や交通の状況などから注意喚起が望ましい場合に、必要に応じて設置するとされています。そのため、すべての進路変更禁止区間に黄色い矢羽根が設置されているわけではありません。
黄色い矢羽根を見かけたら、その先には黄色い実線による進路変更禁止の規制が控えています。周囲の交通状況を確認しながら、早めに進行方向を判断しておきましょう。
なお、道路上に描かれる「矢羽根」には、黄色以外の色の路面表示もあります。
たとえば、車道の左端付近に描かれた青い矢羽根型は「自転車ナビライン」と呼ばれ、自転車が通行すべき部分や進行方向を分かりやすく示すために使用されています。同じ「矢羽根」のような形でも、色や場所によって意味は異なるのです。
今一度、道路標識や道路標示、路面表示の意味を正しく理解し、安全運転を心がけましょう。
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