圏央道が11月に大変化!「大栄JCT~多古IC」開通&「神崎IC~大栄JCT」4車線化でどうなる? 残りの未開通区間の現状【いま気になる道路計画】
千葉県内の圏央道で、2026年11月に大きな動きが予定されている。東関東道と接続する大栄JCT周辺では、道路の4車線化と南側への延伸が相次ぎ、走行環境の改善や成田空港周辺へのアクセス向上が期待される。今回の整備で何が変わるのか。圏央道の現状と今後の計画を見ていこう。
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大栄JCTの北側は4車線に、南側は多古ICまで延伸!
圏央道の神崎ICから大栄JCTまでの開通区間
千葉県内の圏央道で、2026年11月に二つの大きな動きがある。1日には「神崎IC~大栄JCT」の約9.7kmで4車線運用が始まり、7日には「大栄JCT~多古IC」の約9.1kmが開通する予定だ。
圏央道は、都心から約40~60kmの地域を環状に結ぶ、全長約300kmの高規格幹線道路。東名高速、中央道、関越道、東北道、常磐道、東関東道などを連絡し、東京湾アクアラインや外環道とともに首都圏の道路ネットワークを形成している。
今回の整備の要となるのが、千葉県成田市に位置する「大栄JCT」だ。圏央道と東関東道が交わる地点で、茨城方面や成田空港方面などを結ぶ。今回は、その北側で4車線化が進み、南側で新たな区間の開通が予定されている。
まず、11月1日6時には、神崎ICから下総ICを経て大栄JCTまでの約9.7kmで4車線運用が始まる。区間全体が片側2車線となり、最高速度も70km/hから80km/hに引き上げられる予定だ。これは、久喜白岡JCTから大栄JCTまでの約92.2kmで進められている4車線化事業の一部にあたる。
続いて、11月7日15時には、「大栄JCT~多古IC」の約9.1kmが開通する予定だ。こちらは上下各1車線の暫定2車線で整備され、途中には「圏央成田IC」と「多古IC」が設けられる。
圏央成田ICは成田市川上、多古ICは多古町喜多に位置する。それぞれ県道成田小見川鹿島港線、国道296号に接続し、成田空港東側の地域や多古町への新たなアクセスルートを形成する。
「大栄JCT~多古IC」開通で成田空港アクセスが向上
圏央道の久喜白岡JCTから大栄JCTまでのルート図
今回の圏央道の整備ではどんなメリットがあるのだろうか。
「神崎IC~大栄JCT」の4車線化では、追い越しが可能となるのが大きな変化だ。低速車を先頭に車列ができていた状況の緩和が期待される。
事故後の復旧作業や維持補修工事に伴う通行止めの削減も見込まれる。片側1車線では通行止めが必要となる作業でも、片側2車線なら一方の車線を規制しながら、もう一方の車線で通行を確保できるようになる。
圏央道では、先行して4車線化した区間で効果も表れている。2026年7月に4車線運用を開始した「五霞IC~境古河IC」では、前年同時期と比べて区間平均速度が最大10km/h改善した。
一方、「大栄JCT~多古IC」の開通では、高速道路の出入口が増え、圏央道や東関東道から、成田空港東側の地域や多古町へ向かう際に、新設されるICを利用できるようになる。
これにより、成田空港に隣接する「新生成田市場」へのアクセス改善が期待されている。国土交通省とNEXCO東日本の試算によると、大栄JCTから市場までの所要時間は約13分から約6分に短縮される見込み。農水産物の加工や輸出手続きを場内で行える同市場に、各地から商品を運び込みやすくなる。
さらに、今後その先の「松尾横芝IC」までつながれば、成田周辺から東金・茂原を経て木更津方面まで、圏央道を利用して移動できるようになる。茨城・埼玉方面から房総へ向かう際にも、都心を経由せずに移動できるルートが形成される。
神奈川方面から成田空港周辺へ向かう場合も、東京湾アクアラインで木更津へ渡り、圏央道を北上するルートが選択肢に加わる。
今回の11月の整備は、北側では走行環境の改善、南側では新たな出入口の設置と、その先の広域ネットワーク形成に向けた一歩となる。
「多古IC~松尾横芝IC」は2026年度開通見込み
圏央道の大栄JCTから松尾横芝IC周辺の位置図
2026年10月9日、「神崎IC~大栄JCT」の4車線化に向け、「神崎IC~下総IC」の舗装工事が進む様子が公開された。11月1日の運用開始後も、北側の茨城県内などでは4車線化事業が続く。
また、千葉県内では「神崎PA(仮称)」の整備も進められている。内回り・外回りともに、資機材の調達などが順調に進んだ場合、2026年度中の完成を予定している。
11月7日の延伸後は、「多古IC~松尾横芝IC」約9.4kmが千葉県内に残る未開通区間となる。こちらも資機材の調達などが順調に進んだ場合、2026年度中の開通を見込んでいる。ただし、具体的な開通日はまだ公表されていない。
「大栄JCT」を挟んで4車線化と延伸が進む圏央道。北側では走行環境が改善し、南側には成田空港東側や多古町への新たなアクセスルートが生まれる。さらに、残る約9.4kmがつながれば、房総・木更津方面、さらには東京湾アクアライン方面への移動の選択肢も広がる。今後の工事の進捗と、開通日の発表に注目したい。
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