新潟・佐渡島で「3つのバイパス事業」が進行中!「両津バイパス」「国仲バイパス」はいつ完成?「一周線」ではトンネルや橋が続々【いま気になる道路計画】
新潟県の離島「佐渡島」では、道路ネットワークの改良が徐々に進められており、「両津バイパス」「国仲バイパス」「小倉峠バイパス」など、複数の道路整備が進行中だ。それぞれの計画と現在の状況を見ていこう。
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広大な佐渡島の道路網に改良計画
旧両津市内の渋滞状況
新潟県の日本海沖に浮かぶ佐渡島。日本国内の離島としては、沖縄県や北方領土を除けば最大の面積を持ち、約4.6万人が暮らしている。
島内には市街地から田園地帯、山間部までが広がり、本土の地方都市にも似た景観が見られる。道路網も島内各地に張り巡らされ、住民の生活を支えている。
そんな佐渡島でも、市街地や山間部を中心に道路整備の課題を抱えており、道路ネットワークの改善に向け、現在も複数のバイパス事業が進められている。それぞれの整備計画や効果、現在の状況を見ていこう。
佐渡市の中心市街地2か所でバイパス整備中
佐渡市東部で整備が進む「両津バイパス」
●両津バイパス【事業中】
佐渡島のくびれ部分の北側に位置するのが旧両津市だ。中心街は、加茂湖と日本海のあいだにある細い陸地に広がっている。
そのため、中心街を通る幹線道路は国道350号に限られ、交通集中による渋滞が慢性化している。本事業は、この国道350号を改良するものだ。
まず、市街地手前の「長江工区」約1.4kmは、2車線のまま現道を拡幅している。もともとは加茂湖の埋め立て事業と一体で短絡ルートが計画されていたが、2006年に埋め立て事業が中止になったことを受け、「現道活用」の方針に転換された。現在は車線を切り替えながら工事が進められており、一部では舗装工事を残すのみとなっている。
一方、市街地では「両津夷(りょうつえびす)工区」として、海側に回り込み、両津港中央ふ頭までつなぐバイパス道路が計画されている。南側は「両津大橋」を経て、新潟方面へのフェリーターミナルまで4車線で開通済み。残る約700mは、まだ未着工となっている。
なお、両津バイパスは2027年の完成を予定している。
●国仲バイパス【事業中】
島のくびれ部分の南側に位置するのが旧佐和田町のエリアだ。国仲バイパスは、ここから両津方面へ向かい、旧金井町の中心街を南側に迂回する道路だ。
全長約8.7kmのうち、「佐和田~金井」の約4.7kmが開通済みで、残る北半分の約4.0kmが事業中となっている。現在は軟弱地盤への対策工事が進められており、今後は現道の迂回路を設置する工事も予定されている。
なお、国仲バイパスは2030年の完成を予定している。
●小倉峠バイパス【事業中】
島の南海岸に面する旧畑野町の多田・松ヶ崎地区にとって、佐和田・両津方面へは、新潟県道「多田皆川金井線」の急峻で狭い小倉峠を越えるルートが主要道路となっている。
このルートをほぼ全線にわたって改良するのが、「小倉峠バイパス」事業だ。1998年の「小倉トンネル」延長374mの開通を皮切りに、拡幅やバイパス整備が徐々に進められている。車道幅がわずか3.5mで、離合も困難だった長い峠道は、安全な2車線道路へと生まれ変わりつつある。
2012年には、延長1171mの「女神山トンネル」が開通。急峻な峠道のピーク区間をトンネルでショートカットし、走行環境が大きく改善された。
現在は海側に残る約3kmが事業中で、斜面を切り開いて法面を整備し、道路幅を確保する工事が進められている。2026年1月には、約1kmの区間が完成した。
県道事業も各地で完成ラッシュ
「佐渡一周線」の整備状況
この3つのバイパス事業のほかにも、狭隘区間の現道を拡幅する事業が複数進められている。
●両津真野赤泊線【事業中】
南海岸と佐渡市中心街方面を結ぶ別ルート「両津真野赤泊線(りょうつまのあかどまりせん)」では、約3.5km区間を2車線化する事業が進行中だ。2000年に事業化され、すでに四半世紀が経過している。直近では2021年に一部区間が完成し、改良済みの区間は約1.3kmとなった。
●佐渡一周線【事業中】
海岸線沿いの集落を結ぶ「佐渡一周線」では、「真更川工区」「見立工区」など計3工区で拡幅事業が進められている。2019年に「原黒トンネル」「松ヶ鼻トンネル」、2022年には「岩谷口橋」、2023年には「北鵜島大橋」が完成。2025~2026年にかけては、4工区で拡幅が完了するなど、着実に整備が進んでいる。
このように、佐渡島では、災害に強く、住民の生活を支える道路ネットワークの整備が各地で進められている。島内の道路環境が今後どのように変化していくのか、その進展に注目したい。
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