トライアンフ新型「トラッカー400」はどんなバイク? ワイルドな見た目と軽快な乗り味を両立した400ccフラットトラッカー【試乗レビュー】 | KURU KURA(くるくら)

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公開日:2026.07.31

トライアンフ新型「トラッカー400」はどんなバイク? ワイルドな見た目と軽快な乗り味を両立した400ccフラットトラッカー【試乗レビュー】

トライアンフ トラッカー400|Triumph Tracker 400

神奈川県の大磯ロングビーチで開催された「第11回 JAIA輸入二輪車試乗会」では、モーターサイクルショー2026で発表されたばかりの最新モデルが一堂に集結した。今回は、その中からトライアンフ「Tracker(トラッカー)400」に試乗した。

トライアンフ トラッカー400|Triumph Tracker 400

文=安室淳一

写真=KURU KURA編集部

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フラットトラックレースをイメージしたトラッカー400

輸入車の魅力は、個性的なデザインや独自の乗り味、歴史に裏打ちされたブランド性にある。かつては大型モデルが中心だったが、近年では400cc~700cc程度のミドルクラスにも注力する海外メーカーが増加。扱いやすさと輸入車ならではの魅力を兼ね備えたモデルが続々登場している。

英国発祥のオートバイブランド「トライアンフ」も、こうした流れを汲んだモデルを展開している。

トライアンフが2024年から展開するミドルクラスのモダンクラシックシリーズ。そのラインアップのひとつとして、前回紹介した「スラクストン400」と同時に発売されたのが、このトラッカー400だ。

同じシリーズに属するものの、そのスタイルやキャラクターは大きく異なる。スラクストン400が英国のカフェレーサーを現代的に再解釈したモデルであるのに対し、トラッカー400は、アメリカ発祥のダートオーバル(楕円形)コースで争われる「フラットトラックレース」からインスピレーションを受けて生み出されたモデルとなっている。

左から「スラクストン400」と「トラッカー400」。いずれも登場したばかりの、注目を集める新型モデルだ。

左から「スラクストン400」と「トラッカー400」。いずれも登場したばかりの、注目を集める新型モデルだ。

デザイン面では、引き締まった印象を与えるプレスライン入りのフューエルタンクをはじめ、小ぶりでフラットなフライスクリーンやフラットスタイルのシートカウルを採用。

さらに、トラックレースを彷彿とさせる「400」のグラフィックをあしらったナンバープレート風サイドパネル、新設計ホイール、ピレリ製「MT60 RS」タイヤ、跳ね上げられたツインパイプのスポーツサイレンサーなど、フラットトラッカーらしいディテールが随所に盛り込まれている。

新設計のホイールは軽快感と華やかさを兼ね備えたデザインを採用。組み合わされるピレリ「MT60 RS」タイヤは、オンロードでのスポーティな走りはもちろん、オフロードでも優れたパフォーマンスを発揮する。

フロントまわりは、丸形ヘッドライトを中心としたシンプルでクラシカルなデザインが特徴。ショートスクリーンも備え、スタイリングだけでなく走行時の快適性にも配慮されている。

フロントまわりは、丸形ヘッドライトを中心としたシンプルでクラシカルなデザインが特徴。ショートスクリーンも備え、スタイリングだけでなく走行時の快適性にも配慮されている。

「400」のグラフィックをあしらったサイドパネルや、跳ね上げられた2本のサイレンサーが、フラットトラッカーらしいスポーティな雰囲気を演出し、走りへの意欲をかき立てる。

「400」のグラフィックをあしらったサイドパネルや、跳ね上げられた2本のサイレンサーが、フラットトラッカーらしいスポーティな雰囲気を演出し、走りへの意欲をかき立てる。

ストリートを軽快に駆け抜ける、フットワークの軽さが自慢

左からトラッカー400、スラクストン400

左からトラッカー400、スラクストン400

実際に車体にまたがってみると、シート高は805mmとスラクストン400の795mmよりわずかに高い。しかし、足つき性はほぼ同等で良好。平均的な体格の男性はもちろん、小柄な男性や女性でも大きな不安を感じることはないだろう。

ライディングポジションは、幅広のハンドルバーとやや後方に配置されたステップによって、一般的なネイキッドモデルよりもやや前傾姿勢になる。

とはいえ、乗りにくさはまったく感じない。むしろ街乗りからワインディングまで、走行シーンに応じて自然にポジションを変えやすく、ライダーの動きを妨げない設計だ。

ワイドハンドルによる高い操作性も魅力で、積極的に体重移動を行わなくても、ハンドル操作だけで軽快に旋回できる扱いやすさを感じた。

ワイドハンドルによる高い操作性も魅力で、積極的に体重移動を行わなくても、ハンドル操作だけで軽快に旋回できる扱いやすさを感じた。

ワイルドかつアクティブなスタイリングのボディには、アップデートされたTRシリーズエンジン(400モダンクラシックシリーズ共通で搭載されている単気筒エンジン)を搭載。水冷単気筒DOHC4バルブの最新世代小排気量高性能エンジンで、約40〜42PS級の出力を発揮する。

発進直後から力強さが感じられ、スムーズな吹け上がりと伸びのある加速によって、スロットルを開けるたびにライダーの高揚感をかき立ててくれる。

コーナリングも軽快かつスムーズで、スラクストン400より自然なハンドリングを実現。軽快さやフレキシブルな走りを求めるライダーには、こちらのほうがより魅力的に感じるだろう。

さらに、切替式トラクションコントロールやトルクアシストクラッチ、ABS、オールLEDライトなど、先進装備も充実。安心かつ快適なライディングをしっかりとサポートしてくれる。

トライアンフ400シリーズに共通して採用されているメーターは、視認性の高いアナログ速度計を中心に構成。ギアポジションや燃料計などを表示するデジタル表示機能も備えており、実用性と走行時の雰囲気の高揚感を両立している。

トライアンフ400シリーズに共通して採用されているメーターは、視認性の高いアナログ速度計を中心に構成。ギアポジションや燃料計などを表示するデジタル表示機能も備えており、実用性と走行時の雰囲気の高揚感を両立している。

トラッカー400は、クラシカルなスタイルを楽しみながら、カジュアルなウェアやラフなスタイルとも相性が良く、価格も約81万円と輸入車としては手頃だ。

本格的なスポーツ性能よりも、バイクとの一体感や自由な乗り味を重視する人には特に相性が良いだろう。また、初めて大型バイクに挑戦する人や、久しぶりにバイクライフを再開したいリターンライダーにも扱いやすい。

肩肘張らず、毎日の移動から休日のツーリングまで寄り添ってくれる、現代的なモダンクラシックモデルに仕上がっている。

SPECIFICATIONS
トライアンフ トラッカー400|Triumph Tracker 400
ボディサイズ:全長2033×全幅857×全高1050mm(ミラー含めず)
シート高:805mm
ホイールベース:1371mm
車両重量:173kg
総排気量:398cc
エンジン:水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力:30.89kW(42PS)/9000rpm
最大トルク:37.5Nm/7500rpm
燃料タンク容量:13L
ブレーキ形式(前/後):300mmディスク/230mmディスク
タイヤサイズ(前/後):110/70 R17/150/60 R17
変速機:6速リターン
価格:80万円9900円(税込)

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