トライアンフ新型「スラクストン400」に試乗! 美しさと走りを両立した“本格派カフェレーサー”の実力とは 【試乗レビュー】 | KURU KURA(くるくら)

はじめよう、クルマのある暮らし。

Cars

公開日:2026.06.24

トライアンフ新型「スラクストン400」に試乗! 美しさと走りを両立した“本格派カフェレーサー”の実力とは 【試乗レビュー】

トライアンフ スラクストン400|Triumph Thruxton 400

神奈川県の大磯ロングビーチで5月に開催された「第11回 JAIA輸入二輪車試乗会」では、モーターサイクルショー2026で発表されたばかりの最新モデルが一堂に集結した。今回は、その中でも正統派カフェレーサーの復活として注目を集める、トライアンフ「Thruxton(スラクストン)400」に試乗した。

トライアンフ スラクストン400|Triumph Thruxton 400

文=安室淳一

この記事をシェア

毎年春に開催されるJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入二輪車合同試乗会は、国内で販売されている輸入二輪車メーカーの最新モデルが一堂に会するメディア向け試乗イベントだ。

輸入車の魅力は、国産車とは異なる個性的なデザインや独自の乗り味、そして長い歴史のなかで培われたブランドアイデンティティにある。かつては輸入二輪車というと大型モデルが中心で、普通自動二輪免許で乗れる車両は限られていた。そのため、興味はあっても購入をためらうライダーも少なくなかった。

しかし近年では、400ccクラスを中心とした中型クラスから700cc程度までのミドルクラスに注力する海外メーカーが増加。扱いやすいサイズ感と十分な走行性能、そして輸入車ならではの魅力を兼ね備えたモデルが続々と登場し、より幅広いライダーが輸入車を楽しめる環境になっている。

今回紹介するトライアンフ「スラクストン400」も、そんな流れを象徴する1台だ。伝統ある「スラクストン」の名を受け継ぎながら、400ccクラスとしての扱いやすさを備えた注目のモデルに試乗してみた。

伝統の「スラクストン」が400ccクラスで復活

左から「スラクストン400」と「トラッカー400」。いずれも登場したばかりの、注目を集める新型モデルだ。

左から「スラクストン400」と「トラッカー400」。いずれも登場したばかりの、注目を集める新型モデルだ。

英国発祥で伝統的なクラシックデザインと、現代的な性能を融合させたオートバイブランド「トライアンフ」は、2024年から400ccのモダンクラシックシリーズ展開をスタート。その第3弾として登場したのが「スラクストン400」だ。

スラクストンは、同社の伝統的なモデルラインのひとつで、1964年に正統派カフェレーサーとして登場し人気を博した。しかし、現行モデルは2024年をもって生産を終了しており、その系譜を受け継ぐ形で登場したのが、このスラクストン400である。

ちなみにカフェレーサーとは、低めのセパレートハンドル、ロングタンク、シングルシート、バックステップ、さらにはロケットカウルやビキニカウルなどを特徴とするスタイルで、1960年代のイギリスでカフェ間を高速で走り競い合っていた公道レース文化が起源とされている。

「スピードトリプル1200RR」から受け継いだと言っても過言ではないくらい、よく似たデザインのハーフカウルを採用している。

「スピードトリプル1200RR」から受け継いだと言っても過言ではないくらい、よく似たデザインのハーフカウルを採用している。

スラクストン400のデザインは、カフェレーサースタイルを再解釈したものとなっており、ハーフフェアリング、ロングタンク、そしてボディカラーとトーンを合わせたバレットシートカウルによって、流れるような美しいスタイルに仕上げられている。

そこにクラシカルなエンジンフォルムや、特徴的なフィン付きヘッド、ヘッダークランプ、さらに跳ね上げられたスポーツサイレンサーが組み合わさることで、ネオクラシカルな雰囲気を一層引き立てている。

トライアンフ スラクストン400|Triumph Thruxton 400

トライアンフ スラクストン400|Triumph Thruxton 400

単気筒エンジンで味わう、本格派カフェレーサーの走り

車体に跨ってみると、シート高は795mmと標準的で、同シリーズ同様にスマートな車体設計も相まって足つき性は良好だ。ライディングポジションは前傾姿勢となるものの、極端に厳しいものではない。カフェレーサースタイルでありながら、最新モデルらしく長時間の走行でも疲れにくいよう配慮されている印象を受けた。

また、クリップオンハンドルとバックステップの組み合わせにより、ライダーと車体の一体感が高められている。美しいフォルムのシートも、そのフィット感に貢献している。

トライアンフの現行400ccクラス(スピード400、スクランブラー400 Xなど)に搭載されるTRシリーズエンジンは、水冷単気筒DOHC4バルブの最新世代小排気量高性能エンジンで、約40〜42PS級の出力を発揮する。「TR」という名称は、伝統的モデルである「Trophy(トロフィー)」系の流れを意識したネーミングとなっている。

トライアンフの現行400ccクラス(スピード400、スクランブラー400 Xなど)に搭載されるTRシリーズエンジンは、水冷単気筒DOHC4バルブの最新世代小排気量高性能エンジンで、約40〜42PS級の出力を発揮する。

伝統的なフォルムを受け継いだ車体には、TRシリーズエンジン(400モダンクラシックシリーズ共通で搭載されている単気筒エンジン)のなかでも最高出力42PSを誇る、最もパワフルなバージョンが搭載されている。高回転域まで気持ちよく回る特性も魅力のひとつで、エンジンをかけた瞬間、心地よいサウンドがライダーを迎え、走りたくなる意欲を高めてくれる。

試乗当日はあいにくの雨模様で、無理にスロットルを開ける場面はなかったものの、それでも単気筒エンジンらしい力強さと、車重176kgという軽さが相まって、気持ちの良い加速を味わうことができた。トルクは低回転域でも粘り強く、安心感のあるフィーリングだった。

またコーナリングでは、前傾姿勢のライディングポジションによって自然に前荷重がかかるため、キビキビとしてスポーティな走りを楽しめる仕上がりだった。

トライアンフ400シリーズに共通して採用されているメーターは、視認性の高いアナログ速度計を中心に構成。ギアポジションや燃料計などを表示するデジタル表示機能も備えており、実用性と走行時の雰囲気の高揚感を両立している。

トライアンフ400シリーズに共通して採用されているメーターは、視認性の高いアナログ速度計を中心に構成。ギアポジションや燃料計などを表示するデジタル表示機能も備えており、実用性と走行時の雰囲気の高揚感を両立している。

スラクストン400は、街中での扱いやすさとワインディングでのスポーティな走りを両立する、400ccシリーズの中でもっともスポーツ性の高いモデルだ。

また、その美しいスタイリングを眺めるだけでも所有欲を満たしてくれるだろう。

普通自動二輪免許で乗れる点も大きな魅力で、初めての1台としてはもちろん、大型バイクユーザーのセカンドバイクとしてもおすすめできるバイクだ。

SPECIFICATIONS
トライアンフ スラクストン400|Triumph Thruxton 400
ボディサイズ:全長2042×全幅775×全高1110mm(ミラー含まず)
シート高:795mm
ホイールベース:1376mm
車両重量:176kg
総排気量:398cc
エンジン:水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力:30.89kW(42PS)/9000rpm
最大トルク:37.5Nm/7500rpm
燃料タンク容量:13L
ブレーキ形式(前/後):ディスク(ABS)/ディスク(ABS)
タイヤサイズ(前/後):110/70 R17/150/60 R17
変速機:6速リターン
価格:84万円9900円(税込)

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(6月30日まで)
応募はこちら!(6月30日まで)