広島の国道2号が都心部直結へ!「西広島バイパス」延伸はどこまで進んだ? 慢性渋滞の舟入出口はどう変わる【いま気になる道路計画】
広島市中心部へ向かう国道2号「西広島バイパス」で都心部への延伸事業が進められている。慢性的な渋滞が発生している高架部の終点付近は、今後どのように変わるのか。事業の概要やメリット、現在の進捗状況について見ていこう。
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「西広島バイパス」の都心部延伸事業が進行中
西広島バイパス延伸工事の概要
「西広島バイパス都心部延伸事業」は、廿日市市~広島市を結ぶ国道2号「西広島バイパス」を広島市中心部方面へ延伸する道路整備事業である。事業区間は広島市西区観音本町一丁目から中区平野町までの約2.3kmで、今回整備される高架部は2車線、設計速度は60km/hとなっている。
都市計画上は都市計画道路「青崎草津線」の一部に位置付けられており、既存の西広島バイパスの東側を延伸することで、広島市西部方面から都心部へ向かう交通を受け持つ導入路として機能する。
また、既存の観音入口・舟入出口に加え、新たに舟入入口(仮称)、大手町出口(仮称)、富士見町出口(仮称)、平野町出口(仮称)、国泰寺入口(仮称)の5か所の出入口が整備される予定だ。
舟入出口に集中する交通を分散!
舟入本町交差点付近の渋滞と道路の整備効果
西広島バイパスが都心部へと延伸する目的は、広島西部方面から広島市中心部へ流入する交通を分散し、慢性的な交通渋滞の緩和や沿道環境の改善を図ることとされている。
現在、西広島バイパスから市中心部へ向かう交通は「舟入出口周辺」に集中しており、最大約6kmもの渋滞が発生することもある。都心部延伸によって新たな出入口が整備されれば、中心部へ向かう交通を大手町方面や富士見町方面、平野町方面、国泰寺方面などへ分散できるようになり、舟入出口周辺の交通集中の緩和が期待される。
また、交通の一部を高架部へ転換することで平面道路の交通負荷を軽減し、騒音など沿道環境の改善にもつなげる考えだ。
7月1日から車線規制区間が事業区間全線へ拡大!
延伸工事による車線規制区間
西広島バイパス都心部延伸事業はどこまでできているのだろうか。
西広島バイパス都心部延伸事業では、高架橋下部工事に伴い、すでに一部区間で終日車線規制が行われている。広島国道事務所は、2026年7月1日から終日車線規制区間を順次拡大し、最終的に事業区間全線で規制を行うと発表した。新たな箇所で高架橋下部工事に着手するための規制である。
規制区間は、西区観音本町から中区平野町までの約2.3kmに及ぶ。国道2号は通常、上下線合わせて6車線で運用されているが、規制後は昼間が上下4車線、夜間が上下2車線に縮小される。規制時間は昼間が5時~22時、夜間が22時~翌5時だ。
通勤・退勤時間帯も規制の対象となるため、交通量が現在と同程度で推移した場合、最大約9kmの渋滞が発生する可能性が示されている。
こうした影響を抑えるため、広島市は公共交通機関や自転車の利用、時差出勤・テレワークの活用を呼びかけるとともに、相生通り、平和大通り、霞庚午線、広島南道路への迂回を推奨している。また、バス事業者と連携し、時差出勤に対応した増便や経路変更、運行時間の見直しも実施される予定だ。
なお、現時点で開通時期は公表されていない。今後は高架橋の下部工事に続き、上部工事や舗装工事、遮音壁の設置などが順次進められる見込みだ。
車線規制による交通への影響は避けられないものの、西広島バイパス都心部延伸事業は、広島市西部方面と中心部を結ぶ道路ネットワークの強化に向けた重要な事業である。今後の進捗や開通時期の発表にも引き続き注目していきたい。
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