東京方面~宇都宮の最短ルート!「常総・宇都宮東部連絡道路」はどこまでできた? 「真岡南バイパス」4車線化が7月11日に開通【いま気になる道路計画】 | KURU KURA(くるくら)

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公開日:2026.07.08

東京方面~宇都宮の最短ルート!「常総・宇都宮東部連絡道路」はどこまでできた? 「真岡南バイパス」4車線化や立体化事業が前進【いま気になる道路計画】

真岡南バイパス(真岡IC南交差点付近)の工事中の様子

東京~宇都宮方面を結ぶ「常総・宇都宮東部連絡道路」の整備が進められている。その一部を構成する国道408号「真岡南バイパス」が、2026年7月11日に4車線で開通する。同整備の概要や開通による効果、現在の工事進捗を紹介しよう。

真岡南バイパス(真岡IC南交差点付近)の工事中の様子

文=藤井宏治

画像=国交省、栃木県

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真岡南バイパスは常磐道~東北道へ向かう南北道路

真岡南バイパスの位置図

真岡南バイパスの位置図

東京方面から栃木県・宇都宮エリアを結ぶ高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」の整備が進められている。同道路は、常磐自動車道「谷和原IC」から北上し、茨城県西部、栃木県真岡市、宇都宮市東部、高根沢町方面を経て、東北自動車道「矢板IC」へ至る南北方向の広域道路として位置づけられている。

国土交通省は、この常総・宇都宮東部連絡道路の主要区間を構成する国道408号「真岡南バイパス」を、2026年7月11日に4車線で供用開始すると発表した。

真岡南バイパスは、真岡市内の延長約3.5kmを整備する事業で、事業期間は2014年度から2026年度まで、総事業費は約140億円にのぼる。今回の開通により、同区間は4車線で通行可能となり、真岡市南部の交通環境の改善が期待される。

栃木県の整備計画では、国道408号のバイパス群として、真岡南バイパスをはじめ、真岡バイパス、真岡北バイパス、真岡宇都宮バイパス、清原通り、宇都宮高根沢バイパスなどが連続して整備される計画となっている。これにより、南は茨城県つくばみらい市方面、北は栃木県矢板市方面へとつながる広域道路軸が形成される。

さらに、南側ルートでは国道294号の整備も進行中だ。栃木県内では真岡市久下田から寺内までの「二宮拡幅」延長約4.1kmが進められており、茨城県側でも常総市相野谷町から筑西市野殿までを対象とする「常総拡幅」延長約27.5kmが事業化されている。

今回開通する真岡南バイパスは、真岡市周辺の渋滞緩和に加え、茨城県西部と栃木県東部を結ぶ南北の広域道路ネットワークを強化する重要な一歩となる。

真岡市周辺の渋滞緩和や物流円滑化に期待!

鬼怒川左岸地区工業団地群

鬼怒川左岸地区工業団地群

栃木県は、真岡南バイパスの開通効果として、「慢性的な渋滞の解消」「安全な通行の確保」「物流の円滑化」「広域道路ネットワークの強化」の4点を挙げている。

国道408号沿線には真岡工業団地をはじめ、複数の工業団地が立地しており、通勤交通と物流交通が集中する地域だ。4車線化によって交通容量が向上し、地域経済や産業活動を支える幹線道路としての役割が高まることが期待されている。

また、常総・宇都宮東部連絡道路の整備が進むことで、北関東自動車道「真岡IC」や東北自動車道へのアクセス向上も見込まれる。鬼怒川左岸地域には工業団地が集積しており、製造業の物流を支える道路ネットワークの強化が課題となってきた。今回の真岡南バイパスの開通は、単独のバイパス整備にとどまらず、栃木県と茨城県を結ぶ南北の広域道路ネットワークの整備が前進する動きといえる。

さらに、国道294号で整備が進められている「二宮拡幅」は、広域的な交流・連携の促進や地域産業の支援、渋滞緩和による交通の円滑化に加え、災害時の救援活動や物資輸送を担う緊急輸送道路としての機能強化も期待されている。

国道408号と国道294号の整備が段階的に進めば、栃木県東部から茨城県西部にかけての南北移動はさらに円滑になる。通勤や物流の効率化に加え、災害時の輸送路確保という面でも、広域道路ネットワークの強化が期待される。

真岡南バイパスは7月11日開通、二宮拡幅なども進行中

真岡南バイパスの開通式・通り初め配置イメージ

真岡南バイパスの開通式・通り初め配置イメージ

前述の通り、国道408号「真岡南バイパス」は、2026年7月11日に供用を開始する。当日は10時30分から開通式、11時20分から通り初め式が、真岡IC南陸橋北側で行われる予定だ。

では、常総・宇都宮東部連絡道路の整備は現在どこまで進んでいるのだろうか。

●宇都宮高根沢バイパス
国道408号のうち、国道4号へ接続する延長約6.6kmのバイパス。供用済みの区間では、4車線化と立体化が同時進行で行われている。2025年1月に清原工業団地北側の「野高谷立体」が完成し、宇都宮テクノ街道をまたぐ立体工事は2026年度に完成予定だ。

●真岡宇都宮バイパス
真岡南バイパスの北側、真岡市下籠谷~宇都宮市氷室町まで約5.2kmの区間。2020年までに4車線化が完了しており、北側の清原工業団地南ランプ交差点で、立体化工事中である。2025年6月26日に北行きの立体部が完成し、信号待ちのない通行が可能となった。

●二宮拡幅
国道294号の栃木県内で進む「二宮拡幅」は2027年度の完成を予定している。同事業は国道294号を4車線化するもので、2025年公表の再評価資料では、事業期間が2020年度から2027年度へ見直された。事業費は当初の20億円から37億円へ増額されており、2024年度末時点の既投資額は19.9億円だ。事業費ベースの進捗率は54%で、用地取得はすでに100%完了している。

●常総拡幅
茨城県側の国道294号、常総市相野谷町から筑西市野殿までの約27.5kmを4車線化する事業。

4車線化に加え、相平橋西交差点の立体化を含む事業で、2025年度の再評価資料では完成予定年度が2027年度から2035年度へ8年延長された。総事業費も160億円から200億円へ増額された。2024年度末時点では事業延長ベースで26.7kmの整備が進み、進捗率は97.1%に達する一方、事業費ベースでは76.2%にとどまっている。残る相平橋西交差点の立体化は、地盤改良や橋梁工事を伴う難易度の高い工事となる見込みだ。

真岡南バイパスの開通により、常総・宇都宮東部連絡道路の栃木県側はひとつの節目を迎える。今後は、二宮拡幅の2027年度完成や、常総拡幅で進められる立体化工事の進捗が注目される。栃木県東部から茨城県西部にかけての南北交通を支える道路ネットワーク形成は、今後も段階的に整備が進んでいく。

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