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公開日:2026.05.27

「マツダ スピリット レーシング ロードスター 」第2弾モデルはどうなる? コアモデルオーナーが大胆予想!

マツダ ロードスターRF|Mazda Roadster RF

予想を超える人気を集めたマツダ スピリット レーシング(MSpR)ロードスター。その成功を受け、第2弾モデルへの期待も高まっている。そこで、MSpRロードスターのコアモデルを所有する自動車ジャーナリスト・山崎明氏が、“走り”を追求した新たなMSpR仕様の可能性を妄想を交えながら考察する!

マツダ ロードスターRF|Mazda Roadster RF

文=山崎 明

写真=マツダ

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想定外の大ヒットとなった「MSpRロードスター」と第2弾構想

2025年10月に発表されたマツダスピリットレーシング(以下、MSpR)ロードスター。限定200台の12Rは48倍の競争率となり、2200台限定のコアモデルも数週間でほぼ完売になるほどの人気となった。これはマツダとしても予想外の出来事で、発売日の10月24日には第2弾の検討開始を発表したくらいである。

マツダに確認したところ、この第2弾というのは前年のオートサロンでロードスターと共に展示された、マツダ3のMSpR仕様のことではなく、MSpRロードスターの第2弾ということである。しかし検討が始まったというだけで、どのような仕様にするのかだけでなく、本当に実現するかもわからないという。

そこで、MSpRロードスターの第2弾はどのようなものが望ましいか、MSpRロードスターオーナーでもある私のアイデア(というか妄想)をご披露したいと思う。

写真左からマツダ スピリット レーシング ロードスター12R、マツダ スピリット レーシング ロードスター

写真左からマツダ スピリット レーシング ロードスター12R、マツダ スピリット レーシング ロードスター

ロードスターではないロードスター“MSpRクーペ案”とは?

まず大前提として、発売されたMSpRロードスターのオーナー2400人が納得するようなものである必要がある。

つまり発売済みのMSpRロードスターとは明確に異なる特性を持っている必要があるということだ。そしてもちろん、MSpRを名乗るにふさわしいような、レースフィールドをイメージさせるキャラクターであることも必要である。

MSpRロードスターは日本市場初の2Lエンジンを搭載したソフトトップモデル、ということで注目された。RFにはもともと2Lエンジンが搭載されていたわけだが、軽量のソフトトップモデルに2Lエンジンを搭載したことでのパフォーマンスアップに期待が集まったわけだ。

ロードスターというモデルはRFも含めてオープンエアモータリングを楽しめることが売りのモデルである。そもそも「ロードスター」という車名自体がオープンで走ることが大前提のボディ形状を示す言葉だ。そこから離れてみるのも良いのではないかというのが私のアイデアである。

ロードスター・クーペ(NB型)

ロードスター・クーペ(NB型)

ロードスターなのにロードスターではない、というモデルは2代目(NB)の時代に少数ながら存在していた。ロードスターのボディにクーペ形状の固定屋根を装着したロードスター・クーペである。ロードスターを名乗りながら、ロードスターではない矛盾したネーミングのモデルだったが、このコンセプトでMSpRロードスター第2弾が考えられないか。

ネーミングは「MSpRクーペ」とすれば、ネーミングの矛盾からも解放される。そもそも、レースに参加しているロードスターはオープンではなくハードトップを装着しているので、MSpRのレーシングモデルにも近くなる。

具体的には、スタイリングはRFの屋根を閉じた状態としつつ、開閉機構を廃して固定屋根とする。RFは複雑な開閉機構のために車重が重くなり、重心も高くなってしまっているという課題があるが、固定屋根を軽量なカーボン素材等で製作すれば、ソフトトップとほとんど変わらない重量と重心となるのではないか。さらに剛性も高まって走りも良くなるだろう。

12Rとコアモデルという2段構えはロードスターと同じとし、仕様も基本的にロードスターに準じるものとすれば開発コストも節約できるだろう。

ポルシェ718(ボクスターとケイマン)の例を見てもわかるように、オープンが基本のロードスターと固定屋根のクーペでは好みもはっきり分かれるだろうから、ロードスターを選んだ人も納得できる(本当はクーペが欲しいのにMSpRロードスターを買った人は買い換えたくなってしまうだろうが)。ポルシェ718の場合、オープンのボクスターの人気がやや優勢のようなので、販売台数は12Rが200台、コアモデルが1000台というのはいかがだろう。

専用ルーフが必要になるため価格はMSpRロードスターより高くなってしまうと思われるが、価格はあまり問題とならないであろうことは、MSpRロードスターが証明している。良いアイデアだと思うのだが、いかがだろうか。

ポルシェ 718ボクスター&ケイマン 写真=ポルシェ

ポルシェ 718ボクスター&ケイマン 写真=ポルシェ

ロードスター以外のモデルでMSpR展開の可能性はある?

次にロードスター以外の車種も考えて(妄想して)みたい。

マツダ3のMSpR仕様はやや難航しているようだが、その大きな理由は型式認証の問題だ。MSpRロードスターの型式は同じエンジンを積むRFと全く同じもので(5BA-NDERE)、おそらく2024年にロードスターが大規模マイナーチェンジして型式が変更になった際に、屋根違いとしてソフトトップとRFを同時に同型式で申請していたのではないかと思われる。それゆえ少数生産でも実現可能となった。

マツダ3のレーシングカーは2.2Lのディーゼルエンジンを搭載しているが、マツダ3の市販車でこのエンジンを搭載しているものはない。海外仕様には2.5Lターボエンジン(250馬力)を搭載したモデルがあるが、これも日本市場では導入されていない。

つまり市販化のためにはエンジン型式が異なるためどちらのエンジンにしても新たに型式認定を受ける必要があり、そのための費用と手間は相当なものとなる。マツダ3をベースとするなら、現実的にはSKYACTIV-Xエンジンのチューンアップ版が唯一の選択肢だろうか。

マツダ3以外に型式認証のハードルをうまくクリアしながら面白いMSpRバージョンを作れそうな車種はないか。思いついたのがマツダ2である。マツダ2はMSpRの立ち上げ時(2022年)にロードスターと共に使われた車種でもある(バイオディーゼルエンジンを搭載していた)。

スーパー耐久2022 マツダスピリットレーシングに参戦した「マツダ2 バイオコンセプト(55号車)」と「ロードスター(12号車)」

スーパー耐久2022 マツダスピリットレーシングに参戦した「マツダ2 バイオコンセプト(55号車)」と「ロードスター(12号車)」

マツダ2には15MBというモータースポーツ用の特別グレードがあり、マニュアルトランスミッションのギア比も通常モデルに比べ1~3速がローギアードな仕様となっている。これをベースとしてロードスターのエンジンを搭載すれば面白い車になるのではないか。

マツダ2のエンジンとロードスターのエンジンは基本的に同じ形式(P5)だが、ロードスターのエンジンは鍛造フルカウンタークランクシャフトをはじめ大幅に手が入っており、15MBより20馬力も多い136馬力を発生している。運転フィールもマツダ2のエンジンとロードスターのエンジンは大きく違い、ロードスターのエンジンは高回転まで気持ちよく回りスポーティだ。

スペックを見ると、15MBは1040kgとロードスターのRSグレードと全く同じ重量なので、動力性能的にもロードスターと同等の走りが期待できる。これにレース活動で培ったサスペンションとブレーキ、エアロパーツを装備すれば「MSpR 2」として成立するのではないか。これが実現できれば、初代ゴルフGTIやプジョー205GTIを彷彿させるような、「ライトウェイト・スポーツハッチ」とでも言うべきファン・トゥ・ドライブなクルマとなるように思える。

少量生産スポーツモデルの難しさと、MSpRの未来

……などと考えていたところ、2026年夏でマツダ2の国内生産及び販売が終了するという情報が飛び込んできた。私の妄想したマツダ2のMSpR仕様はかなり魅力的に思えたので、残念なニュースである。

マツダ3の例でわかるとおり、他車種で少量生産スポーティモデルの実現は難しそうなので、ロードスター以外のMSpRモデルは実現しない可能性が高いのかもしれない……。数年後と噂されるマツダ2の後継モデルの一日も早い登場を期待したい。

次期マツダ2と期待されるコンセプトモデル「マツダ・ビジョン クロスコンパクト」

次期マツダ2と期待されるコンセプトモデル「マツダ・ビジョン クロスコンパクト」

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