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クルマ最終更新日:2017.11.02 公開日:2017.11.02

【JNCAP2017】衝突安全トップ10!2017年度前期

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 2011~17年に同一条件の試験を受けた全96車種(同一車種の別グレード、別年式を1車種として計上)のランキングを掲載しました。こちらです(新しい記事が開きます)。


 国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が毎年発表している、「自動車アセスメント(JNCAP)」。2017年度前期の評価結果が10月26日に発表された。

 評価試験は大別して、衝突時の乗員や衝突された歩行者の安全性を評価する「衝突安全性能評価」(衝突安全)と、被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)のように事故を未然に防ぐための技術を評価する「予防安全性能評価」(予防安全)の2種類がある。

 2つの評価試験のうち、衝突安全は2011年から同一仕様の試験が行われており、2017年前期で追加された5車種を含めた全69車種を総合得点でランキング形式にすることが可能だ。

 今回の5車種の追加でランキング上位に変動があったので、2017年前期のトップ10を発表する。2017年後期の評価試験結果は、例年からすると2018年4~5月頃に発表される見込みなので、改めて最終的な2017年版全69車種のランキングを掲載する予定だ。

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2種類の前面衝突試験のうち、真正面からではなく、対向車を模したバリアに運転席側だけを衝突させる「オフセット前面衝突試験」。衝突時の力の伝わり方が左右均等ではないため、衝突後にクルマが斜めに吹っ飛ぶことも。

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記事の見方とベスト5!

まずはベスト5!

 見方は順位の横のカッコ内は、2016年の順位。「→」は変動がないことを意味する。総合得点は、「歩行者保護性能評価」(100点満点)と、「乗員保護性能評価」(100点満点)、「シートベルトの着用警報装置」(8点満点)の合計208点満点の点数だ。

 なお、208点満点中で170.0点以上を獲得した車種は、最高評価の5つ星「ファイブスター賞」を与えられる。今回のトップ10に入っている車種はすべて180点以上なので、すべてファイブスター賞を獲得している。

1位(→):インプレッサ(スバル)
総合得点:199.7点

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スバル「インプレッサ」には大別して4ドアセダン「G4」と5ドアハッチバック「SPORT」があり、画像は「G4」。2016年に国産車に初めて搭載された「歩行者保護エアバッグ」が高評価を得て、歴代最高得点を獲得して総合1位となった。

 

2位(→):クラウン アスリート/クラウン ロイヤル(トヨタ)
総合得点:189.7点

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トヨタ「クラウン アスリート/ロイヤル」は、2013年の評価試験で189.7点を獲得し、2016年にインプレッサに抜かれるまでは総合1位だった。なお、「クラウン」はその後にマイナーチェンジが行われており、現在はさらに安全装備が追加された車種も存在する。

 

3位(→):レガシィ(スバル)
総合得点:188.8点

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スバルのクロスオーバーSUV「レガシィ アウトバック」。発売年の2014年に評価試験を受け188.8点を獲得した。その後、2回ほどマイナーチェンジが行われており、衝突安全性能の改良強化は行われていないが、「アイサイト」のバージョンアップなど、予防安全性能は向上している。

 

4位(→):CX-3(マツダ)
総合得点:188.2点

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2015年2月発売のマツダのコンパクト・クロスオーバーSUV「CX-3」。同年の評価試験を受け、当時、総合3位にランクインした。走りを支える高剛性と、各国・地域の衝突安全評価を高いレベルでクリアできる衝突安全性能を有する「SKYACTIV-BODY」をフレームとして採用。

 

5位(↑初登場):CX-5(マツダ)
総合得点:187.3点

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2016年12月発売のマツダのクロスオーバーSUV「CX-5」の2代目。2017年前期の評価試験で1位を獲得し、総合ランキングでは弟分の「CX-3」に次いで5位となった。同車に採用される「SKYACTIV-BODY」は、先代「CX-5」から採用が始まり、新車種ごとに改良が続けられている。

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続いて6~10位

6~10位はこの5台!

6位(↑初登場):C-HR(トヨタ)
総合得点:185.8点

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トヨタが2016年12月から販売を開始した、新型コンパクトSUVの「C-HR」。2017年前期の評価試験で2位となり、総合ランキングでは6位となった。同社の新プラットフォーム「TNGA」を採用した第2号車で、なおかつ同社の衝突安全ボディ「GOA」の最新版も採用している。

 

7位(↓5位):デミオ(マツダ)
総合得点:185.7点

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2014年発売のマツダのコンパクトカー「デミオ」。マツダ車の例に漏れず、フレームに「SKYACTIV-BODY」を採用している。同技術は、基本骨格のストレート化と各部骨格の連続フレームワークを基本とし、軽さと高剛性、そして高い衝突安全性能を実現している。

 

8位(↓6位):アクセラ(マツダ)
総合得点:185.1点

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2013年11月発売のマツダのスポーツコンパクト「アクセラ」。2014年の評価試験を受け、ファイブスターを獲得した。同車もまた「SKYACTIV-BODY」採用車で、衝突安全性を高めている。なお、今回はトップ10の内、4車種がマツダ車という健闘ぶり。

 

9位(↓7位):アウトランダー(三菱)
総合得点:184.6点

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トップ10の中では最古参となる2012年10月発売の三菱のミッドサイズSUV「アウトランダー」(画像は、外見がほぼ同一の「アウトランダー PHEV」)。衝突安全強化ボディ「RISE(Reinforced Impact Safety Evolution)」などにより、2012年の評価試験で180点超の高得点を獲得した。

 

9位(↓7位):アウトランダーPHV(三菱)
総合得点:184.6点

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2013年1月発売の三菱のプラグインハイブリッド型ミッドサイズSUV「アウトランダー PHEV」。同点の「アウトランダー」とはパワートレインや乗車定員以外はほぼ同一仕様だが、ハイブリッド車であることから「衝突後の感電保護性能評価試験」を実施するため、別車種扱いとなっている。

2017年11月2日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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