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最終更新日:2023.10.05 公開日:2023.10.04

「ファスナー合流」しないとズルい! 合流地点での当たり前のマナーを再確認

NEXCO各社をはじめとした高速道路会社は、高速道路の渋滞対策として混雑時の「ファスナー合流」を訴えてきた。ファスナー合流とは、合流部の先頭で本線車と合流車が1台ずつ交互に合流するというもの。高速道路のマナーとして心がけているドライバーも増えている。ファスナー合流しないで「ズルい!」と思われないように…… 。

文=宮本 菜々(KURU KURA編集部)

渋滞の緩和につながるファスナー合流とは?

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高速道路における渋滞の要因は複数あるが、混雑しているとき、うまく本線に合流できない車両が付加車線に詰まり、渋滞になることもある。一方、ムリヤリ合流しようとする車両に対し、本線を走行する車両がブレーキをを踏まなければならず、これもまた渋滞の原因となり得る。

高速道路の合流部では複数台の車両がいたるところで本線に合流している。

このような状況から高速道路会社は、合流地点が混雑している場合は、合流部の先頭で本線車と合流車が1台ずつ交互に合流する「ファスナー(ジッパー)合流」の実施を推奨してきた。

ファスナー合流で1台ずつ交互に合流すれば本線の速度低下は防げる

上図のように、まず、合流部の先頭で合流車(ピンク)が合流。そして、合流させた本線車(ブラック)が合流部を通過する。合流地点の先頭で一台ずつ合流するのがポイント。スムーズな合流は本線車のブレーキを踏む回数を減らすことができるため、渋滞を起こりにくくできる、よりひどい渋滞にならずにすむなど、渋滞の対策につながる。

 

では、ファスナー合流でどの程度、渋滞の緩和を見込めるのだろうか。名神高速道路 一宮JCTでは、2019年11月にファスナー合流をするように車線の運用を変更し、効果を検証した。

名神高速道路 一宮JCTでは、複数台の車両が本線に合流することで渋滞を助長していた。

合流部に設置したラバーポール区間を延伸したことで物理的にファスナー合流を徹底させた。

ラバーポール区間を先頭まで延伸し、物理的に合流を阻止したことで、渋滞損失時間3割減を実現。ファスナー合流が渋滞緩和につながることを数字として証明した。合流地点の先頭で一台ずつ合流することと、ファスナー合流を守ることは、渋滞抑制のためにも、多くのドライバーに実行してもらいたいものだ。

まだ言われてる? ファスナー合流はズルいといわれる理由

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高速道路会社がファスナー合流を推奨し始めた当初は、すぐに合流しないで、先頭まで行って合流することがズルい!といわれることがあった。

それが現在では、途中で合流するクルマに対して「ファスナー合流しないなんてズルい!」という意見が聞かれるという。すっかり、ファスナー合流が定着した証拠だろう。みなさんも、後続車から「ズルい!」と思われないよう、しっかりとファスナー合流をしてほしい。

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