表参道にオープンした「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」は、「クルマ好き」と「カルチャー好き」が交差するPOP-UP——連載|CCGとクルマでどうする?<第15回>
もう少し気軽に、クルマのある暮らしを想像してみない? Instagramを中心に、“クルマの普段使い”をテーマに発信を続ける僕たち「Car City Guide(カーシティガイド)」による連載コラム。第15回は、表参道に期間限定でオープンしている「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」を訪れました。
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表参道の交差点で、クルマとカルチャーが交差する
表参道には、毎週のように新しいポップアップが生まれる。ファッションブランドの展示会だったり、話題のカフェだったり、アーティストとのコラボイベントだったり。目的がなくても、ふらっと立ち寄りたくなる場所が、この街には多い。
そんな中で、最近少し気になっていたのが「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」。“メルセデス・ベンツのポップアップ”と聞くと、クルマ好きのための施設を想像してしまう。
でも、実際に足を運んでみると、印象はまるで違った。まさに、カルチャー好きが休日にふらっと立ち寄りたくなるような空間だった。
何度も違う表情を楽しめる空間
ユニークなのは、この施設には”順番”があるということ。なんでも、入口となる「Mercedes-Benz Cafe by I’m donut?」から、奥のエリア「PANAMERICANA BAR by MUSIUM」へ進むにつれて、少しずつメルセデスの世界へ入り込めるよう設計されているのだとか。
まず迎えてくれるのは、人気ドーナツショップショップのI’m donut?が入ったカフェ。足を踏み入れた瞬間、アンディ・ウォーホルによるポップな作品が出迎えてくれる。しかも原画! いまはドイツに帰っちゃったみたいだけど、今度もアート展示は継続して実施するみたい。訪れる度に新しい作品に出会えるのはワクワクするね。
高級車の代名詞でもあるメルセデス・ベンツと、人気のドーナツ専門店「I'm donut?」がコラボ。特に若い世代や表参道を訪れる人たちに気軽に立ち寄ってもらいたいという想いから、今回のコラボレーションが生まれたんだって。
白を基調にした「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」の施設内は、爽やかな光が差し込み、開放感に溢れている。
「Mercedes-Benz Cafe by I'm donut?」の魅力のひとつは、I'm donut?のオーナーシェフ・平子良太さんが手掛ける5つのブランドを、一度に楽しめる唯一の店舗であること。
取材時は「メルセデス・ベンツ・アート・コレクション」が所蔵するアンディ・ウォーホルの「Cars」シリーズから、貴重な2作品が特別展示されていた。アートとクルマをつなぐウォーホルの作品が、「メルセデスの交差点」をコンセプトにしたこの空間に彩りを添えている。(現在は次回展示に向けて準備中)
メルセデス・ベンツの象徴である「スリーポインテッド・スター」をかたどったチョコレートをトッピング。ほんのりエスプレッソが香る、やさしい甘さの軽やかな味わいに仕上げた限定ドーナツだ。
オススメは限定のココアドーナツ。メルセデスのロゴが添えられた、この場所だけの一品。素直に「また食べたい」と思える、親しみやすい味だ。
ショールームのような緊張感はなく、コーヒーを片手に友人と過ごしたり、ふらっと立ち寄ってひと息ついたり。まずは誰でも肩の力を抜いて楽しめるようになっているみたい。そんな日常の延長線上で楽しめるのが、素敵だ。
メルセデスのインテリアが、街へ飛び出してきたような感覚
そして、さらに奥へ進んで「PANAMERICANA BAR by MUSIUM」にもお邪魔してみた。
盆栽やアートが自然に溶け込んでいて、体を優しく包みこむROLF BENZの家具に、落ち着いた照明、そしてバーからはBurmesterのステレオがレコードの繊細なサウンドを奏でる。
「この部屋は、メルセデスのシートに座ったときに感じる、静けさや上質さを表現しています」と広報の方が説明してくれた。
「PANAMERICANA BAR by MUSIUM」は暖簾をくぐって入る。和のテイストがいろんな箇所に散りばめられているのもおもしろい。
Burmesterのスピーカーがそびえ立つ「PANAMERICANA BAR by MUSIUM」。
「PANAMERICANA BAR by MUSIUM」はウイスキーのラインナップも充実。バータイムは18:00〜23:00(L.O. 22:30)まで。
バーカウンターでお願いすれば、楽曲のリクエストにも応えてくれる。
アボカドやいぶりがっこの入ったクリームチーズが楽しめるベーグルサンド。これが絶品だった!
バーの名称にも使われている「パナメリカーナ」は歴代メルセデスの名車たちのポスターでいっぱい。1952年、メキシコの公道レース「パナメリカーナ・ロードレース」で「300SL」のレーシングカーが優勝したことをきっかけに、その特徴的な縦長の垂直ルーバーを備えたフロントグリルは、いつしか「パナメリカーナグリル」と呼ばれるように。現在も、AMGモデルをはじめ、一部の高性能グレードに受け継がれている。
クルマを展示するだけなら、ここまで作り込む必要はない。だからこそ、この場所は“ポップアップ”というより、ひとつのカルチャースペースとして完成しているのかも?
今回はカフェタイムに提供しているという、アボカドやいぶりがっこの入ったクリームチーズが楽しめるベーグルサンドをいただいたのだけど、これが本当においしくて、まさに大人の味。
入口で食べたドーナツとは場所の雰囲気も対照的で、クルマとカルチャーが交差し“グラデーション”になっていることに、ハッと気づかされる味でした。
もう一度来たくなる場所
期間限定のポップアップというと、大抵の場合、始まったときのまま代わり映えなく終わっていくという印象がある。だけどMercedes-Benz STUDIO TOKYOは、アーティストのVERDYとのアートプロジェクトをはじめ、訪れるたびに新しい発見がある場所を目指しているのだそう。
ちなみに、スタッフが着ているTシャツも、実はこのアートプロジェクトとのコラボレーションアイテム。こういうところも、気が利いているよね。
だからこそ、この場所を楽しむのにクルマ好きである必要はない。むしろ、ファッションやアート、音楽が好きな人ほど、この空間の面白さに気づけるはず。
新型CLA、気になるな〜。
展示中の新型Sクラスにも乗車。ディーラーのような緊張感がなく気軽に体験できるのも、「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」の魅力だ。
スタッフのユニフォームも見逃せない。アーティストのVERDYさんとコラボしたアイテムで、細部までしっかりと世界観がつくられている。9月12日から数量限定で販売されるらしい!
施設内をよく観察してみると頭上に案内標識が。デザイン凝ってるなあ。
とはいえ、もちろん展示車もある。ここで感じたメルセデスの世界観を、実際のクルマからすぐに体験できるのも面白いところ。
CCG的に気になるのは、発表されたばかりのCLA。600〜800万円台という価格は決して気軽ではないけれど、シティで乗るにはちょうどいいサイズ感。新世代MBUXの大きなディスプレイも含めて、「毎日乗りたくなるメルセデス」という印象だった。
そして、試乗車のラインナップも豊富だ。ディーラーとは違ってアプリから予約できるから、乗り込むだけで少し緊張してしまうような新型Sクラスにも、気軽に乗れてしまう。タイミングによっては、ここでしか試乗できないモデルも用意されているんだって。
数あるクルマのスポットでも、こんなにユニークな体験ができる場所は、なかなかない。クルマに乗ることそのものだけでなく、その前後まで含めて楽しめるのが、この場所の魅力なのかもしれない。
「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」は、表参道に新しいカルチャースポットがひとつ増えた。そんな感覚で訪れてみてほしいスポットでした!
ドーナツ、また食べに行こっと!
■今回のシティガイドマップ
メルセデス・ベンツ ストゥーディオ トウキョウ|Mercedes-Benz STUDIO TOKYO
東京都港区南青山5丁目1-1
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/brand/mb-studio.html




