世界最強のフロントエンジン市販車! アストンマーティンから世界150台限定モデル「ヴァレン」登場【新車ニュース】 | KURU KURA(くるくら)

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公開日:2026.08.28

世界最強のフロントエンジン市販車! アストンマーティンから世界150台限定モデル「ヴァレン」登場【新車ニュース】

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティンは8月17日、同社のビスポーク部門「Q by Aston Martin」が手掛けた世界150台限定モデル「Valen(ヴァレン)」を発表した。顧客へのデリバリーは2027年の第2四半期から始まる予定だ。

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

文=細田 靖

写真=アストンマーティン

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最強のフロントエンジンV12スーパーカー

「ヴァレン」は、アストンマーティンの113年の歴史で最強のフロントエンジンV12スーパーカーとして生み出された。エイドリアン・ホールマークCEOは、このように述べている。

「当社のビスポークサービスであるQ by Aston Martinの台数限定特別仕様車の血統を受け継ぐ最新モデルとして、ヴァレンには世界最高峰のパフォーマンスに相応しい、V12パワートレインが放つパワフルな躍動感と比類ない出力を表現するデザインが必要でした。より強力で、軽量で、圧倒的なサウンドによって、そのドラマチックなデザインは同様にドラマチックなパフォーマンスに支えられています」

車名は「強い」「強力」という意味のラテン語「valens」に由来しており、アストンマーティンの伝統である「V」のイニシャルを引き継いでいる。

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

フルカーボンボディのフロントにミッドシップマウントされるのは、最高出力625kW(850ps)、最大トルク1000Nm(102kgf-m)を引き出す5.2リッターV型12気筒ツインターボエンジン。これを原動力に、3.1秒(目標値)の0-100km/h加速、345km/hの最高速を主張する。

変速フィールがよりシャープになったZF製8速ATは、アストンマーティン・ヴァンテージGT4のレースプログラム向けに開発された、レース実績のあるシフト戦略を活用。すべてのドライブモードで歯切れの良い一体感のある変速が可能となった。

同社でビークルパフォーマンスを担当するサイモン・ニュートン取締役は、「ヴァレン」のパフォーマンスの特徴を形づくる作業は特に満足のいくものであったと語る。

「プロジェクトが世界最強のフロントエンジン市販車をベースにしているとなれば、その開発が刺激的なものになるということは約束されていました。本格的なスポーツカーでは当然、動的性能が注目されますが、ヴァレンは真のスポーツカーが備える明確なダイナミック志向を受け継ぎ、そのエネルギーと走りへのフォーカスをさらに高めることで、ヴァレンのポテンシャルを一段と引き出しています。パワートレインとシャシーに関して行った改良はすべて、ひとつの明確な目的のもとで行われています。すなわち、ヴァレンの個性と能力を磨き上げ、すべてのスキルレベルで真にスリリングなドライビングを実現することです。運転することを愛するドライバーも大いに楽しんでいただけるでしょう」

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

ドライブモードはパフォーマンスを重視したもの。「スポーツ」「スポーツ+」「トラック」の各モードは、スーパーカー級のパフォーマンスと動的性能に合った鋭いレスポンスと集中力を高める感覚を実現する。

ドライブモードによって変わるスロットルマップにも細心の注意が払われている。「スポーツ」および「スポーツ+」では、より短いスロットルマップにより、ペダル操作の早い段階からスロットル開度を高める。そして「トラック」では限界域での精密なコントロールを優先し、より長く段階的なスロットル特性としている。

ヴァレンの徹底したパフォーマンス志向は、基本のV12プラットフォームから最大110kgもの大幅な軽量化を達成したことにも現れている。これは、ヴァレンの開発における最重点項目だったという。

軽量化はカーボンファイバー、アルミニウム、チタン、マグネシウムなど、モータースポーツ由来の各種軽量素材の使用によって実現。オプションの軽量パックには、アルミ削り出しのサスペンションアームとナックル、チタン製シャシーボルトが含まれ、細部までこだわったことにより、さらに16.9kgの軽量化を図ることができる。

ホイールには新しい軽量マグネシウムを標準で採用。バネ下重量を最小限に抑えることによってステアリングレスポンスを向上させ、ホイール制御と洗練された乗り心地にさらに磨きをかけている。

このホイールに組み合わせるタイヤは、アストンマーティンのチューニングによる専用開発のピレリPゼロR(フロント275/35 ZR21、リヤ325/30 ZR21)、またはPゼロ・ウインター2(フロント275/35  R 21、リヤ275/30 R 21)。パフォーマンス重視の専用設計タイヤで、日常での快適な使い勝手と、サーキットで存分に発揮されるダイナミックなパフォーマンスを高い次元で両立することを目指して開発されたものだ。

新しい軽量チタン製エキゾーストシステムは、ヴァレンのパフォーマンスに相応しいサウンドを生み出す。専用開発されたエキゾーストシステムは、認証基準適合のための新しいマイクロマフラーを備え、軽量化を図りながら、V12エンジン搭載車ならではの魅力を存分に味わえるサウンドを強化。これは、感動を高め、他と間違えようのない個性的な外観と動き、サウンドを持った車を創造するための戦略の重要な一部だ。

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

クアットエキゾーストシステムは、ミッドシップのハイパーカーのデザイン言語をフロントミッドのスーパーカーに応用し、4本のテールパイプが上下2本ずつに分かれている。テールパイプフィニッシャーは、軽量化と素材の扱いに重点を置き、3Dプリントで形成されたチタン製だ。上部のテールパイプエンドは常に開いている一方で、下部のテールパイプエンドにはバルブを備え、ドライブモードによって開閉することで、感情に訴える究極のサウンドを生み出す。

その咆哮は、よりパフォーマンス重視らしいサウンドとなるように入念にチューニングされ、低音を抑えながら高音を増幅している。システムの寸法を最適化することで、劇的なクレッシェンドへと進むサウンドが強化される一方、上部のテールパイプエンドはオルガンのパイプのように調整されて高回転域で共鳴を起こし、個性と存在感を大きく高める。

FRレイアウトを強調する攻撃的な佇まい

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

デザインはアストンマーティンのアイコニックなフロントエンジン車の様式を新たに解釈。そのデザインの創造的な原動力について、アストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるマレク・ライヒマンCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)はこのように述べている。

「ヴァレンは新たなデザイン言語とサーフェスデザインを通じて、これまで以上に大胆なエモーションを模索し提示する機会を与えてくれました。このため、ヴァレンはアグレッシブな動的性能を反映するシャープで彫刻的なライン、フロントエンジン・リヤドライブのレイアウトを強調する攻撃的な佇まい、よりスポーティなコックピットを生み出すビスポークのインテリアデザインなどの面で、これまでのモデルとは大きく異なります。高い性能とスポーツ志向を強烈に感じさせる挑発的なフロントエンジン・スーパーカーでありながら、アストンマーティンのフラッグシップに期待されるワンランク上のラグジュアリー、細心のディテール、際立ったデザイン性を備えています」

フロントで特徴的なのは、前方へ低く落ち込むボンネットラインのシャープな先端の下に奥深く配置されたスリムなヘッドランプ。より角ばったラジエーター開口部、大胆で幾何学的なメッシュグリル、鋭角のフロントスプリッターとともに、独特の個性を生み出している。

ボンネット上面には、後端部に複数の孔を設けたエアベントが備わる。車体両側のサイドストレーキはよりシャープかつ長くなり、ホイールアーチから空気を取り込んで丸みを帯びた側面に導く、大きなベントに一体化されている。サイドストレーキはドアのほぼ全長にわたって伸び、その後方では張り出したリヤハンチがさらに幅を広げてリヤホイールを覆う。

両サイドの下部は、段差のあるサイドシルが存在感を放ち、これによってくびれるタイトなウエストラインが、フロントとリヤの力強いフェンダー部分を強調。サイドシルの後縁に配置されたシャープなのこぎり歯状のボルテックスジェネレーターは、車体の下から高速気流を引き出し、揚力を軽減してダウンフォースを発生させる。新しいクオーターウインドウはヴァレンの横顔に表情を加え、個性ある車を創造する決意を示している。

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

リヤビューも大胆なデザインだ。リヤウインドウとトランクリッドは、テールゲートに置き換えられている。上部にウイングを備えるテールゲートを開けると、容量170Lの荷室があり、その空間を最大限活用するためのビスポークのラゲッジセットもオプションで用意されている。

大きなテールは上に反り上がってガーニーフラップのような役割を果たし、ダウンフォースを発生させながらドラッグを最小限に抑えるため、モータースポーツで使用されるようなウイングの必要がない。その下には、全幅いっぱいに走る専用設計のライトバーが伸び、鮮やかなライトバーの下には、エキゾースト周辺の高温の空気を排出する穴の開いたパネルを配置する。エキゾーストには上向きのリヤディフューザーの上に装着されたハイマウントの2本のテールパイプがあり、V12スーパーカーにふさわしいサウンドを奏でる。

発表時に披露されたボディカラーは、「Q Ultra」カテゴリーのサテン・アンドロメダ・レッド。サテンのトップコートはデザインの存在感あるラインを際立たせ、アンドロメダ・レッドの色合いの変化は強い印象を残す。アンドロメダ・レッドは深みのある赤、銅色、豊かな黄金のハイライトが混じり合い、鮮烈なブルーのニュアンスへとダイナミックに変化する。クロマフレア顔料を用いて混ぜたウルトラ・ラグジュアリーな顔料によって、タイムレスで革新的なカラーが生み出された。うす暗い環境でも見ることができる色の圧倒的な変化の幅が、色の贅沢な動きとともに新たな表情をもたらしている。

インテリアは車両の大幅な軽量化を反映した「視覚的な軽さ」を表現

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

インテリアのテーマは、車両全体にわたる大幅な軽量化を反映した「視覚的な軽さ」。その中心にあるのがスリムなセンターコンソールで、先進的な3Dプリント技術によって製作され、「ヴァルハラ」で導入されたパフォーマンス重視のスイッチパックを装備している。コンソールがドライバーに向けて傾いているため、よりドライビングに集中できるコックピット環境が生まれ、ドライバーとマシンとの一体感を高めている。

シートは、ボディサポートと長距離ドライブにおける快適性の両方を提供する新開発のスポーツプラス・シートのほか、より集中したドライビングに適した軽量カーボンファイバー製パフォーマンスシートが設定された。

インテリアのトリムには階層的な設定が導入され、個々の選択肢の幅を狭めることなく選択プロセスがシンプルになった。オーナーは、最初にセミアニリンレザーとアルカンターラ、またはセミアニリンレザーのみのいずれかをチョイスし、その後スプリットを5種(モノトーン/デュオトーン/ライト・デュオトーン/トライトーン/ドライバー・フォーカスド)の中から選ぶことになる。

ヴァレン専用に開発された新しいキルティングを例にとると、キルトが施される範囲はトリムレベルが上がるごとに段階的に広がり、最上位仕様ではドア、シート、ヘッドライニングにまでおよぶ。ドライバーシートを際立たせるドライバー・フォーカスドとコントラストカラーのディテールを加えるアクセントパックを追加すれば、ほぼ無限の選択肢の組み合わせが可能だ。

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen

SPECIFICATIONS
アストンマーティン・ヴァレン|Aston Martin Valen
ボディサイズ:全長4830×全幅2044×全高1290mm
ホイールベース:2885mm
最低地上高:120mm(エアダム除く)
乗車定員:2人
荷室容量:170L
車両重量:未確定
総排気量:5.2L
エンジン:V型12気筒ツインターボ
最高出力:625kW(850ps)
最大トルク:1000Nm(102kgf-m)
トランスミッション:8速AT
サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン/後マルチリンク
駆動方式:FR
0-100km/h加速:3.1秒(目標値)
最高速度:345km/h

動画=アストンマーティン公式YouTubeチャンネルより

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