クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #46|ホンダ シビック
みんなの愛車を紹介するコーナーに、「初代ホンダ シビック」が登場! オーナーの阿部さんにとって、なんとこれが初のマイカーなのだとか。どのような巡り合わせがあったのでしょうか? モータージャーナリストの西川昇吾さんがインタビューしました。
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CAR #46|Honda CIVIC
■愛車:
ホンダ シビック CVCC 1500RSL(1975年)
■オーナー:
阿部 勇気さん
■このクルマはいつ購入しましたか?
2015年11月に購入しました。
■愛車のお気に入りポイントは何ですか?
お気に入りは、ボディカラーと希少なグレードである点です。オークランドグリーンという色で、カタログには1年半ほどしか載っておらず、RSではなくCVCCのRSLという点もお気に入りです。
■愛車に乗っていて苦労したことは何ですか?
1200やRSと共用の部品があまりなくて困ります。ただ、部品はアメリカから輸入して何とか乗れています。
■これまでの車歴を教えてください。
シビックが初のマイカーです。バイクは数台乗りました。
■普段クルマを使ってどんな遊びをしますか?
イベント参加やドライブなど。買い物にも通勤にも使える最高の「街乗りカー」です!
■次に欲しいクルマはありますか?
今のところありません。強いて言えば、もっと気楽に乗れる安い軽が欲しいかも?
阿部さんが初代シビックのデザインで気に入っているところのひとつが、ノーズ部分。1200グレードよりもロングノーズ化されたことで、より精悍な印象になったと感じるそうです。
グローバルモデルとして世界で高く評価された初代シビック
ホンダから1972年に登場したシビックは現在では当たり前となった、同一車種を世界各国で販売する「グローバルモデル」の考え方を、黎明期から取り入れたモデルと言えます。登場当時のリリースには「現代的ベーシック・カーを目的とします」と記載されており、小さなボディで扱いやすくありつつも大人と荷物が乗れる実用性、高速走行もこなせる安定性など日常で使える乗用車の国際基準を目指したクルマでした。
初代シビックを語るうえで外せないのが、優れた環境性能です。発売当初から搭載されていた1.2Lの4気筒エンジンも特徴的でしたが、なかでも注目を集めたのが、1973年末に登場した排出ガス浄化技術「CVCC」を採用した1.5Lエンジンです。当時、世界の自動車メーカーが実現不可能と主張していたアメリカのマスキー法による排ガス規制を最初にクリアしたことで、自動車史にその名を刻む存在となりました。
グローバルスタンダードに相応しい総合的な性能の高さと、優れた環境性能からシビックは世界で高く評価され、世代を超えて今日まで続くロングセラーモデルとなりました。
フランスの名門ヘッドライトメーカー「シビエ」製のシビック専用ヘッドライトもお気に入りとのこと。とうの昔に廃盤となっており、これから手に入れることは困難でしょう!
フロントにもリアにも入っている「CVCC」のエンブレムがシブいです。
通勤や買い物にも! 普段使いはもちろん初代シビックで
取材時は31歳だった阿部さん。古いクルマが好きで、何台も乗り継いだ末に念願の初代シビックを手に入れた……と思いきや、実はこのシビックが初めてのマイカーとのこと。しかも、最初から初代シビックを狙っていたワケではないそうです。
阿部さんはホンダテクニカルカレッジ関東の出身で、在籍中に学生が自ら資金調達や車両改造などを行いモナコのラリーに出場する「海外ヒストリックラリー参戦プロジェクト」に参加。このプロジェクトで初代シビックRSのレストアに携わり、そのとき知り合った“初代シビッククラブ”メンバーの方から「1台浮いている個体があるよ」と声をかけてもらったことが、愛車との出会いにつながりました。
当初は「クルマを買うなら、まずは安い中古車から……」と考えていたそうですが、「こんな機会、滅多にない!」と思い、購入を決意。こうして手に入れた初代シビックが、初めてのマイカーとなりました。
さすがに初代シビックだけでは日常使いは厳しいかと思いきや、「いえ、買い物や通勤でも普通に使っていますよ。最高の街乗りカーです!」と阿部さん。初めてのマイカーであると同時に、今も現役の足車として活躍しています。
初代シビックに乗っていると、同年代よりも親世代からのウケがいいと笑いながら話す阿部さん。純正オーディオも現役で、カセットテープで音楽を楽しめます!
ステキなテープコレクションですね。ユーミン(松任谷由実さん)が好きなんだそうです(笑)
初代シビックは1972年に1.2Lエンジンを搭載して登場しましたが、阿部さんの愛車は1975年のマイナーチェンジで追加された1.5Lエンジンを搭載したモデル。当時最先端だった排出ガス浄化技術「CVCC」を採用し、このマイナーチェンジで全車に搭載されました。阿部さんのシビックは、スポーツグレードとして知られる1200RSの後継にあたる「1500RSL」です。
一方で、1200RSがメジャーで人気が高いからこその悩みもあるそうです。「RSの部品は結構流通しているんですけど、RSLの部品はあまりなくて……。アメリカからパーツを輸入したりもしますが、ハンドルの左右で部品が違うこともあって、苦労したこともありましたね」と阿部さん。
それでも、「次に欲しいクルマはある?」と聞くと「ありません!」と即答。“乗り換え”という言葉は、彼の辞書にはないようです。これからも初代シビックは、阿部さんにとって最高の相棒として、現役の足車であり続けるのでしょう。
ルーフコンソールは純正オプション! 旧車イベントのフリーマーケットで入手したそうです。




