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最終更新日:2018.12.03 公開日:2018.12.03

ボッシュの曲面ディスプレイがVWのSUV「トゥアレグ」に採用

ボッシュは11月14日、量産車向けとして世界初となる曲面メーターパネルを発表した。曲面になることでどんなメリットが得られるのだろうか。

 新型ディスプレイによって最も改善された点は、視認性の大幅な向上だ。人間の眼球の自然なカーブをヒントに設計された曲面メーターパネルは、従来の平面型と比べ、ドライバーの最適な視野を確保しただけでなく、画面の端に表示されるインジケーターのライトや警告灯も、よりはっきりと視認できるようになったという。

 また、太陽光がパネルに直接当たっても表示を確実に読み取れるように、インストルメントディスプレイとガラスを直接接着する特殊な製造工程を新たに開発。反射する光を4倍以上抑えることに成功し、画面の鮮明さとコントラスト比の高さを維持できるようになった。

 新型ディスプレイは、省スペース化という点においても優れている。同等サイズの非曲面ディスプレイよりも約2cmコンパクトになり、コックピットの設計自由度は高まりそうだ。他の自動車メーカーに先駆けていち早く採用を開始したフォルクスワーゲンは、新型SUV「トゥアレグ」を皮切りに、順次、曲面メーターパネルの導入を進めている。

 同社が「イノビジョン・コクピット」と呼ぶ新型ディスプレイは、ドライバーが表示させたい内容に応じてさまざまな情報を呼び出せることができ、スピードメーター、ナビゲーションマップはもちろん、ドライバーインフォメーションやアシスタンスシステムのステータスなど、自分好みに組み合わせることが可能だ。イノビジョン・コクピット独自のユニークなものとして、メーターパネルから直接ナビゲーションマップのズーム操作ができるスマホライクな機能も備わっている。

 いまやアナログメーターは絶滅の危機。懐かしむ間も与えないほど、自動車のデジタル化は猛烈な勢いで進んでいるようだ。

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