【フォトアルバム】トヨタ「セリカ GT-FOUR ST185型WRC参戦6号車(1993年)」
トヨタは2017年に、18年ぶりにFIA世界ラリー選手権(WRC)に復帰。そして第2戦ラリー・スウェーデンで早くも勝利を挙げたのは、『雪と氷のオールスノーラリーを駆け抜け18年ぶりの復帰第2戦で早くも優勝!TOYOTA GAZOO Racing「ヤリスWRC」』でお伝えしたとおり。
そこで数回にわたり、かつてラリーシーンで活躍したトヨタのラリーカーを紹介する。
今回紹介するのは、90年代のWRCにおいて日本車黄金期を築いた1台、「セリカ GT-FOUR ST185」。展示車両は、ユハ・カンクネンのドライブで93年にWRCに参戦したときの6号車だ。
ST185のWRCの93シーズンを走った6号車。現在は、MEGA WEBで常設展示されている。
ST185は92年第1戦からWRCに参戦!
ST185を正面から。
WRCに参戦したセリカ GT-FOURは年式が複数あるが、ST185は92年にデビュー。モナコ公国を舞台とした第1戦モンテカルロ・ラリーから投入された。
その年は、カルロス・サインツがドライバーズタイトルを獲得し、マニファクチャラーズ(チーム)でトヨタは2位となった。
そして翌93年にユハ・カンクネンがドライバーズタイトルを獲得すると同時に、ST185は合計8勝を挙げ、トヨタは日本メーカー初のマニファクチャラーズタイトルを獲得(ダブルタイトルも日本メーカー初)。翌94年もダブルタイトルを獲得し、2年連続完全制覇となった。
また95年にはWRCの1戦ではなかったのだが、当時最も過酷なラリーといわれたサファリラリーの第43回大会において、藤本吉郎がST185を駆って日本人初となる優勝を成し遂げた。
ST185を側方から。
ST185を後方から。
ST185スペック
【シャシー&ボディ】
全長×全幅×全高:4410×1745×1300mm
ホイールベース:2525mm
車両重量:1100kg
サスペンション:(前後共)マクファーソン・ストラット
【エンジン】
エンジン型式:3S-GTE改
タイプ:水冷直列4気筒 DOHC16バルブ インタークーラーターボ
排気量:1980cc
最高出力:220kW(299PS)/5700rpm
トランスミッション:6速MT
ST185のフロント部分。
ST185のコックピット。
2017年2月27日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)