マニュアルのフェラーリが復活だ! 12気筒FRモデル「12チリンドリ」に3ペダルMTとしても操れる「マヌアーレ」が登場!【新車ニュース】 | KURU KURA(くるくら)

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公開日:2026.07.16

マニュアルのフェラーリが復活だ! 12気筒FRモデル「12チリンドリ」に3ペダルMTとしても操れる「マヌアーレ」が登場!【新車ニュース】

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

7月3日、フェラーリはV型12気筒FRモデル「12チリンドリ(ドーディチ・チリンドリ)」に、世界1499台限定モデル「マヌアーレ」を設定したと発表した。

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

文=細田 靖

写真=フェラーリ

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「マヌアーレ・バイ・ワイヤ・システム」を新開発

「12チリンドリ マヌアーレ(以下マヌアーレ)」は、8速DCT車でありながら、ドライバーがシフトレバーとクラッチを操作して、MT(マニュアルトランスミッション)車のように変速できるのが特徴だ。車名の「マヌアーレ」とはイタリア語で「マニュアル」の意味。

フェラーリはこのモデルを、ドライバーの操作、機械的機構、制御の関係性をドライビングエクスペリエンスの中心に据え、フェラーリDNAの最も純粋な形を体験する新たな道を切り開くモデル、と紹介する。

1950、60、70年代のグランツーリスモに代表されるフェラーリ伝統のドライビングの感動に、現代の最先端テクノロジーを融合させ、ドライバーと車両との意思疎通をさらにダイレクトなものにすることを目指し、開発された。

このモデルには、ほかにはない至高の感動をもたらすドライビングを実現するために、ふたつの大きな革新技術「マニュアル・コマンド」と新しい「クラッチペダル」を採用。これが組み合わされ、フェラーリの本拠地マラネッロで完全に設計・開発された「マヌアーレ・バイ・ワイヤ・システム」を構成している。ドライバーは6速+R(リバース)のマニュアルモードか、オートマチックモードを選択できる。

 

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

このアーキテクチャーは、レバー式ギヤセレクター、操作パネル、そしてクラッチペダル(これもバイ・ワイヤ式)を備えるペダルアッセンブリーで構成され、ドライバーはクラッチペダルによってクラッチの締結・解放をコントロールできる。

マニュアル制御システムは、先進的なキネマティック機構とセンサーを備えたメカニカルモジュールで構成。回転数の同期からギヤの締結・解放の各フェーズにおいて、フェラーリのマニュアルギヤボックスらしい機械的な操作荷重を再現する。このキネマティック機構はクリック感と操作荷重の変動を生み出し、ギヤがエンゲージしたことをドライバーに明確に伝える。

クラッチペダルが踏み込まれていない場合や、不適切なギヤが選択された場合、システムは機械的に締結をさまたげ、変速の完了を制止する。このロック機構が作動しない限り、キネマティック機構は自由に動く。

マニュアル制御システムにはほかに、シフトレバーの位置を検出する2個の角度センサー、シフトノブ、そしてインターフェースとの統ー感と視認性を高めるバックライト付きボタンパネルがある。このコンパクトなモジュール式メカニズムは、ソリッドブロックからの削り出しで製造され、重量は3.5kgに満たない。さらに、操作に伴う音の効果についても、基盤となる機械的機構をより強く感じられるよう専用に開発された。

マニュアルの変速プロセスを締めくくるのが、マヌアーレのために完全に再設計された3ペダルレイアウト。クラッチ・バイ・ワイヤ式ペダルは、ドライバーとパワートレインとの高精度なインターフェースとして機能する。ペダルの位置をペダルアッセンブリー内の位置センサーで検出し、これをDCTクラッチの油圧作動へと変換して、変速中にトランスミッションとエンジンを同調させる。

このシステムは、革新的なパッシブ・メカニカル・システムにより、機械的にリンクされた従来のマニュアルギヤボックスの典型的な踏カ・ストローク曲線を再現。角度位置センサーは、ペダルストロークの全域にわたってドライバーの意図を継続的に読み取る。そのため、従来のマニュアルギヤボックスと同じ論理で挙動が決まる。きちんと回転を合わせられればスムーズで正確な変速が決められるが、そうでない場合はギヤが入りにくくなり、ガクンという衝撃が発生したり、エンストしたりする可能性がある。こうして、ドライバーの関与の重要性と、本物のトルク伝達を体感する満足感が高められているわけだ。

往年のフェラーリMT車を現代的に再解釈したコックピット

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

コックピットは、MT(マニュアルトランスミッション)を備えた往年のフェラーリ車の代表的要素を現代的に再解釈し、センタートンネルコンソール、シフトレバー、シフトノブ、シフトゲート、ペダルを装備。シフトゲートは、左上にリバースを配置した6速パターンを再現しており、丸型のアルミニウム製シフトノブには、6つのギヤと現在アクティブなドライビングモード(オートマチック/マニュアル)を示すバックライト付きのスクリーン印刷が施されている。

センタートンネルコンソールまわりは、マニュアルのシフト操作およびオートマチックモードの際の人間工学を考慮して再設計し、ペダルアッセンブリーは、ステアリングホイールおよびシートと三角形を構成するよう配置して、ドライバー中心のレイアウトとしている。

象徴的なシフトゲートは、そのアイコニックな地位はそのままに、モデルのテザイン要素と調和するよう再解釈された。スチール製プレートは、音叉の形をしたアノダイズ処理アルミニウムの彫刻で飾られ、そこに操作パネルとキーハウジングが組み込まれている。

各コンポーネントやレザー張りコンソールのデザインも12チリンドリの現代的な美学と調和し、バランスのよい統一感が生まれるよう作り込まれており、シフトゲートが本来の機能を取り戻したことを洗練された手法でさりげなく祝っている。

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale

生産台数の「1499」という数字は、1947年に誕生したフェラーリ初の12気筒エンジンの排気量である1.5リッターにちなんだもの(搭載車は「125 S」)で、このモデルのアイデンテイティの一部となっている。これは、フロントミッドシップにV12エンジンを搭載した2シーターベルリネッタ(クーペ)を忠実に愛し、さらなる肉体的なドライビングの感動を追い求めるフェラーリスタたちのために設計されたモデルだから、とフェラーリは説明する。

その希少性は、専用のテーラーメイド仕様とデイテールによってさらに高められる。単なるラインナップモデルの拡張に留まらない、デザインを形作る哲学を体現したモデルであることがひと目でわかる装備だ。

サイドバッジにはモデルのロゴがレーザーエッチングで刻まれ、フロントスプリッターとリヤウィングには、通称「デイトナ」と呼ばれる1968年に発表された「365 GTB4」にオマージュを捧げるピンストライプがあしらわれる。加えて、特別な仕上げが施されたスクーデリア・フェラーリのエンブレムや、専用にデザインされた5スポークの鍛造21インチホイール、モデルのロゴが刻印されたアルミニウム製ドアシルが用意されている。

SPECIFICATIONS
フェラーリ12チリンドリ マヌアーレ|Ferrari 12 Cilindri Manuale
ボディサイズ:全長4733×全幅2176×全高1292mm
ホイールベース:2700mm
乗車定員:2人
荷室容量:270L
車両重量:1565kg(乾燥重量)
前後重量配分:48.4:51.6
総排気量:6496cc
エンジン:V型12気筒
最高出力:611kW(830ps)/9250rpm
最大トルク:678Nm(69.1kgf-m)/7250rpm
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:FR
WLTCモード燃費:6.5km/L
0-100km/h加速:2.9秒
0-200km/h加速:7.9秒以下
最高速度:340km/h以上
100-0km/h制動距離:31.4m
200-0km/h制動距離:122m

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