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クルマ最終更新日:2018.11.15 公開日:2018.11.15

「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1・イン・ジャパン」、東アジア初開催! 鈴鹿サーキットで11/17・18

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2017年の「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE」で開催された、「「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1」のデモレースの様子。この時は、全マシンは来日しなかったが、今年は全マシンがやって来る。画像提供:鈴鹿サーキット

 モータースポーツが持つ貴重な歴史にスポットライトを当てた、鈴鹿サーキットの一大ヒストリックイベント「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018」。4年目となる今年は、11月17日(土)・18日(日)に開催される。

 往年のF1マシンやプロトタイプスポーツカーなどがレースやデモ走行を行い、また往年の名ドライバーやF1世界王者らによるトークショーなども行われる内容だ。

目玉は「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1」

 今回の目玉は、日本を含めて東アジアでも初開催となるヒストリックF1レース「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1・イン・ジャパン」だ。現在、欧米で”もうひとつのF1″といわれて注目されており、1966~85年までのノンターボ3リッターF1マシンが参加するFIA公認レースである。ドライバーはアマチュアだが、国際C級ライセンスを持ちレース経験豊富な選手たちが務めている。

 昨年はデモレースとして開催されたが、今年はチャンピオンシップの1戦ではないものの、全車が参加するレースとして開催される。17日に予選とレース1、18日はレース2が開催される。レースは10周もしくは最大20分。

 同レースは4クラスに分かれており、その内訳は以下の通り。クラス名は、往年のF1チャンピオン3名(ジャッキー・スチュワート、エマーソン・フィッティパルディ、ニキ・ラウダ)と、現在もF1に参戦しているウィリアムズの共同創設者で、テクニカルディレクターを25年間務めたパトリック・ヘッドにちなんでいる。

ジャッキー・スチュワート:1966~72年までのマシンが対象
エマーソン・フィッティパルディ:1972~85年までのグランドエフェクトカー(※1)ではないマシンが対象
パトリック・ヘッド:1972~85年までのグランドエフェクトカーが対象
ニキ・ラウダ:1972~85年のフラットボトム・マシンが対象

※1 グランドエフェクトカー:車体底面や側面の構造を工夫して、気流によりグランドエフェクト(地面効果)を発生させて地面に吸いつく形でダウンフォースを増大させ、コーナリングスピードを稼いでいたスタイルのF1マシン。しかし、パーツの破損などでグランドエフェクトが失われると、コーナリング中に一気に車体の制御が困難になるという危険性がある。実際、大事故を頻発し、多くのドライバーが死傷した。そのためにレギュレーションで禁止となり、現在は車体底面が平らなフラット・ボトムとなっている。

 出走する23台は以下の通り。クラス別で、カーナンバー/マシン名/出走年だ。

【スチュワート】
10/マーチ 721G/1972

【フィッティパルディ】
1/フィッティパルディ F5A/1978
20/ウルフ WR1/1977
21/マクラーレン/M23/1976
24/ヘスケス 308E/1977
26/ローラ T370/1974
28/ペンスキー PC4/1976
34/マーチ 761/1976
39/マーチ 741/1974
52/LEC CRP1/1977
76/ロータス 76/1974

【ヘッド】
2/ロータス 91/1982
4/ブラバム BT49/1980
5/ロータス 79-2/1978
6/ロータス 78/1977
12/ロータス 91/1982
17/シャドウ DN9/1979
18/マーチ 821/1982
27/ウィリアムズ FW07B/1980
37/ウィリアムズ FW07C/1981
78/マクラーレン M29/1980
92/エンサイン MN179/1979

【ラウダ】
43/ティレル 012/1985

F1の1998・99年世界王者ミカ・ハッキネン氏も来日!

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第30回F1日本GPでトークショーを行ったミカ・ハッキネン氏。2001年に引退したが、未だに熱心なファンが多い。世代的にはミハエル・シューマッハと同じで、1990年のF3世界一決定戦マカオGPの頃からのライバル。1991年にF1デビューを果たすも、その頃はマシン・パフォーマンスやチーム体制の差などもあってシューマッハの方が上に見られていたが、1998年と1999年にはシューマッハとの戦いを制して世界王者となった。画像提供:鈴鹿サーキット

 ”北欧の貴公子”、”フライング・フィン”などと呼ばれ、F1の1998・1999年の2連続世界王者となったミカ・ハッキネン氏も今回のイベントには来場が決定している。2018年の第30回F1日本GPにも来日したが、「日本のファンにもっと会いたい」という本人の想いから来場が決定した。イベントスペースのGPスクエア内でトークステージなどが予定されている。

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1999年のF1日本GP表彰台でのミカ・ハッキネン氏(左)。この年、2度目の年間チャンピオンを獲得した。画像提供:鈴鹿サーキット

 チケット料金は、11月16日(金)の時点でも前売り券の購入が可能で、イベント観戦1日券(17日もしくは18日)が大人2,500円。両日観戦できる2日券は大人3,500円、中高生1,700円、小学生800円、3歳~未就学児600円。当日券(1日券)は前売り両日観戦券と同じ料金設定。ちなみに、遊園地モートピアのパスポートでも観戦可能だ。

2018年11月15日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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