集え、栃木のクルマ好き!「Free Motor Meeting(FMM)」──ハッサンの週末カーミーティング通信
いまやなんでもSNSでつながる時代。でも、実際に顔を合わせ、愛車を囲んで話し込める場所はそう多くない。今回の「週末カーミーティング通信」は、栃木で2010年から続く「Free Motor Meeting(FMM)」へ。クルマの新旧洋邦もジャンルも関係なし。ただ“クルマが好き”という気持ちだけで集まる人たちの、温かな空気をレポートする。
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FMMってどんな自動車イベント?
「Free Motor Meeting(FMM)」は、栃木県を中心にクルマ好きが集う交流イベントとして、長年にわたり開催されている。2010年8月にスタートし、諸事情により2021年5月から2年間休止したが、2023年5月から新体制にて再開。昨年末は雨天により流れてしまったたが、2026年4月26日の開催でついに123回目(!)を迎えた。回数の多さに驚くばかりだ。
ミーティング会場は正式な手続きを経て貸し切り、有料で使用して開催している。公平を期すために会員登録および入場料を支払わないオーナーの参加を断っている点が特徴だ。
参加者の中心は趣味性の高いクルマを愛するオーナーたちだが、クルマの新旧洋邦は問わず、当然のことながらオーナーの年齢、職業、居住地などもすべて関係なしに、“クルマが好き”という共通点だけをきっかけに、参加者同士の親睦が深まっていくことを目指している。
「お互いを尊重しながら親睦を深め、横のつながりを作って、情報交換の場にしていただければ幸いです。クルマが入口ではあるものの、FMMの最大の特徴はあくまでも温かく穏やかな“人のつながり”」とはFMMの主催者がSNS上で参加メンバーに向けてアップしているコメントで、FMMというイベントの空気感がよく伝わるコメントだ。
FMMを主催している鈴木丈生さんの愛車は1969年式のアルファロメオ・ジュリア1300TI。2009年から愛用している。
コンディション抜群のアルファロメオ・ジュリア1300TIのインテリア。
FMMを主催しているのは1969年式のアルファロメオ・ジュリア1300TIを2009年から愛用している鈴木丈生さんだ。まずはご自身の愛車である、クラシックカーを購入したきっかけを伺ってみた。
「たくさんのクラシックカーが走るマロニエランというイベントにコ・ドラとして参加しているうちに、どんどん影響を受けていったんですよ。次第にコ・ドラとして参加するよりもドライバーとして参加したほうがさらに面白いだろうな、と思うようになり、旧車を増車することにしました。その時は、いまでも愛用しているNA型ロードスターがすでに手元にある状態だったこともあり、カニ目の愛称で知られるオースチン ヒーレー スプライトを増車するのはさすがにマズかろうと思い直し、家族4人で乗れる旧車を探すことにしたんです。でも、自宅に設けたビルトインガレージはカニ目を入れる寸法で造っちゃったんですけどね」
クルマ好きの“面白そう”から始まったFMM
参加台数が400台規模に達した時期もあり、会場を変えながら開催してきた。現在は日光霧降アイスアリーナ第2駐車場で実施している。
その後、2009年にクラシック・アルファであるアルファロメオ・ジュリア1300TIを購入した鈴木さん。その翌年にFMMをスタートさせているわけだが、この短期間に何があったのだろうか?
「コ・ドラとしてイベントを楽しんでいたときに930型のポルシェ911に乗っているオーナーさんがいたんですよ。このときは“お見かけした”ぐらいの感じだったのですが、その後、SNSを通じて何回かヤリトリするようになって、実際にその911オーナーさんと会うことになりました。初対面にもかかわらず意気投合したこともあって、『ふたりでこれだけ楽しいなら、もっと人数が増えたらさらに面白いはず』と思ったんです。でも、そのときは僕らが気軽に参加できそうな自動車イベントがありませんでした。『それなら自分たちでやろう』という話になり、そこからFMMが始まりました」
その後の動きは早かった。鈴木さんの先輩(いずれも大のクルマ好き/2名)を交え、ファミレスに4人集ってはアレコレ相談。イベントの方向性が決まったタイミングでSNSで告知を出した。リアルな世界での知り合いの口コミも好アシストになり、初回から30台ぐらいで開催することができたという。
当初は年に9~10回というハイペースで開催していたというFMM。最初の会場で2年ぐらいやって、その後、場所を変更し、さらに盛大に開催するようになったが、参加台数が400台規模にまで膨らみ、運営が追いつかなくなったことで、一旦休止。既述したように有料登録制で復活したわけだが、当然のことながら鈴木さんの心の中にはイベントを終わらせるという選択肢もあった。
「疲れた。もういいや、と思い、このまま自然消滅させようかとも考えましたが、いろんなイベントで参加メンバーと会うたびに『いつFMMが復活するの?』言われ続け、じゃあ、やるか!ということになりました」
有料登録制にしたことで「雰囲気のいい参加者が集まるイベントになった」と語る鈴木さんの表情は、とても晴れやかだった。以前、筆者がお邪魔したときには、小学4年生の頃からお父さんと一緒にFMMに参加していたという若者が、自身の愛車である1994年式の日産サニートラックで来場していた。
若者の旧車オーナーも気軽に参加しているので、クルマ好きとの会話を楽しみたい自動車趣味人は一度FMMの雰囲気を堪能してみるといいだろう。
INFORMATION
Free Motor Meeting(FMM)
https://etomo.info/fmm/
FMMを主催している鈴木丈生さんの1969年式 アルファロメオ・ジュリア1300TIと、筆者の1974年式 アルファロメオ GT1600ジュニア。




