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クルマ最終更新日:2018.11.12 公開日:2018.11.12

鈴鹿サーキットの新アトラクション「モトファイター」の試作車両公開。開発は中須賀選手らヤマハワークス勢!?

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新アトラクション「モトファイター」の試作車両で走るYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰選手。奥に見えているのが中須賀克行選手。コースは、現在のアトラクションの「ツーリングバイク」。画像提供:鈴鹿サーキット

 鈴鹿サーキット・遊園地モートピアの新アトラクション「モトファイター」。子どもも大人も本気で走ってタイムアタックを楽しめるバイクアトラクションが、2019年3月にスタートすることは既報の通りだ(別記事『鈴鹿サーキットに、子どもから大人まで楽しめるバイク系新アトラクション「モトファイター」と「アクロバイク」が登場!』に詳報)。その開発中の試作車両が11月2日に初公開され、プロライダーを招いてテスト走行を行った。

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左が中須賀選手で、右が野左根選手。中須賀選手は、11月4日(日)に決勝が開催された全日本ロードレース選手権第9戦・MFJグランプリ50回記念大会で、最高峰のJSB1000クラスの王座を獲得。同クラス通算8回目のチャンピオンとなった。画像提供:鈴鹿サーキット

 鈴鹿サーキットといえば、ホンダのホームコースだが、今回のテストライダーはなんとヤマハワークスの2選手。全日本ロードレース選手権の最高峰JSB1000クラスに参戦する、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのベテラン・中須賀克行(なかすが・かつゆき)選手と、同僚で若手のホープ野左根航汰(のざねこうた)選手のふたりだ。ふたりは全日本ロードレース選手権第9戦・MFJグランプリ50回記念大会のレースウィークだったが快諾し、テスト走行を行い、車両開発のためのフィードバックを行った。

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中須賀選手。車両はいわゆるポケバイクラスのサイズなので、大人だとかなり小さめだが、もちろん乗れる。タイムアタックする場合、大人は体重がある分加速は不利だが、体重移動などでは逆に体重がある分有利だろう(寝かしすぎて転倒に注意)。子どもを楽しませてあげようと連れて行ったお父さんの方が熱くなってしまいそうである。画像提供:鈴鹿サーキット

 コースの完成はオープン直前の2019年2月末ごろの予定のため、今回ふたりは、現在のアトラクション「ツーリングバイク」(※1)のコースを「モトファイター」の試作車両で走行した。最高速度が時速6kmの「ツーリングバイク」の車両との乗り比べなども行われ、時速15kmを出せる「モトファイター」の試作車両の速さが際立つ形となった。

※1 ツーリングバイク:工事に伴い、11月25日(日)をもって営業終了

中須賀選手と野左根選手らが「ツーリングバイク」のコースにおいて、「モトファイター」の試作車両で走る様子。

 そして両選手の「モトファイター」の感想は以下の通り。

中須賀選手
「パワフルでスピード感を体感できました。バイクに乗る楽しさがあるので、バイクに初めて乗る子どもでも乗りやすいと思いますし、これからバイクに乗ってみたいと思う子にはもってこいですね。まだスピードが怖いという子には初心者向けのアトラクションで練習ができるので、段階を踏んで挑戦できるシステムも良いと思います」

野左根選手
「想像より速く、自分のヒザがこすれるくらい、童心に返ってすごく楽しめました。カーボンの外装がかっこよく、非常に軽くてクイックでした」

 鈴鹿サーキットでは、「モトファイター」の試作車両の開発で今後もライダーに走ってもらう予定だそうだ。今回はスケジュールが合わなくて走れなかったというが、鈴鹿サーキット(の新アトラクション)だけにホームコースとするホンダ勢も走ると思われる。

 モトファイターのコースは鈴鹿サーキットの特徴を採り入れたS字やヘアピンなど、テクニカルなコースになる計画。絶妙なアクセルワークや体重移動を駆使しないと最速タイムを狙えないようにするそうだ。完成後は、複数のライダーを招いてメーカー対決タイムアタックなどのイベントも考えているという。オープンの2019年3月2日(土)を楽しみに待ちたい。

2018年11月9日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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