岡山国際サーキットで開催されたスーパーGT開幕戦の決勝レース。GT500はポールを獲得したKeePer CERUMO GR Supraが1コーナーをトップで駆け抜けていく。
期待のニューモデル、ホンダ・プレリュードGTは5台がエントリー。ARTAとHRCがタッグを組む8号車、ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは予選Q1でのクラッシュもあり、流れをつかめず11位。
17号車、Astemo HRC PRELUDE-GTはプレリュード勢としては3番手、GT500全体では10位でポイントの獲得に成功した。予選が4番手と好調だっただけに、今後さらなるポジションアップも可能だろう。
予選には9000人、日曜日の決勝レースには1万6500人の観客が駆けつけた岡山国際サーキット。場外の駐車場も埋まるほどの混雑で、ピットウォークもとても混んでいた。これはファンを大事にするスーパーGTならではの光景でもある。
大湯都史樹、小林利徠斗組の38号車、KeePer CERUMO GR Supra。大湯から小林にトップのポジションで交代するも、ルーキー小林がチャンピオンの坪井翔にあっけなく抜かれてしまい、悔しさの残る2位。
あとひとつ順位が上なら、GRスープラ勢が1-2-3を独占していたが、14号車、ENEOS X PRIME GR Supraは4位に留まった。
前半を担当したベルトラン・バゲットが鮮烈なオーバーテイク劇を繰り広げ、日産勢として見事表彰台の一角となる3位を獲得したTRS IMPUL with SDG Z。ボディカラーはインパルチーム伝統のブルーだ。
盤石の走りを見せる36号車、au TOM’S GR Supra。全車サクセスウェイトなしの開幕戦だが、10位以下を周回遅れにする圧倒的な速さを見せた。
TOM’Sの2台目、37号車、Deloitte TOM’S GR Supraは笹原右京、ジュリアーオ・アレジのドライブで14位。原因不明のトラブルでエンジン交換もあり、本調子とはいえない結果となったようだ。
GT500の表彰台。1位は余裕の王者、36号車、au TOM’S GR Supraの坪井翔、山下健太組。2位に入った38号車、KeePer CERUMO GR Supraの小林利徠斗の悔しそうな表情が印象的だった。
スタート前、岡山国際のバックストレートで静かに隊列を整えるGT300の一団。今年もついにスーパーGTのシーズンが幕を開ける。
GT300のGT-R GT3(62号車、HELM MOTORSPORTS GT-R)とゲイナーが仕立てたフェアレディZ(11号車、GAINER TANAX Z)。同じくGT300クラスを戦う日産勢だが、それぞれのマシーンは出所が異なる。またGT-RのGT3車両は2駆になっている。
セブンバイセブン・レーシングが走らせる666号車、ポルシェ911GT3R EVO。911はスーパーGTの前身の全日本GT選手権時代から定番のマシーンだが、今年のGT300では唯一の参加となる。
昨年は光る走りを見せながらランキング10位に甘んじた2号車、HYPER WATER INGING GR86 GTだが、岡山では予選も決勝も2位。優勝したアストンと同一周回で走り切った唯一の車両だった。
ローリングスタートから1コーナーへなだれ込むGT300クラスの29台の車両。3位表彰台を獲得する小山美姫がドライブする31号車、apr LC500h GTはこの時点ですでに3番手につけている。
87号車、OPEN HOUSE Lamborghini GT3は、このJLOCのウラカンで2024年のGT300クラスチャンピオンを獲得した元嶋佑弥、そしてベテランの松浦孝亮ガドライブ。今回は15位でレースを終えている。
岡山国際をホームコースとしている6号車、UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIはチームのリードドライバー、片山義章と今年から加入したドイツ人ドライバー、ニクラス・クルッテンがステアリングを握る。直後に4号車、グッドスマイル初音ミクAMGが迫る。
5位に入った65号車、LEON PYRAMID AMG。昨年2度目のGT300タイトルを獲得した強豪。ドライバーは今年もベテラン蒲生尚弥、チーム2年目の菅波冬悟のペアだ。
GT300表彰台。中央はD’ステーション・レーシングの藤井誠暢、チャーリー・ファグのコンビ。右には日本人女性ドライバーとして初表彰台を獲得したapr LC500hをドライブした小山美姫の姿もある。
ヨコハマ、ブリヂストン、ダンロップ、ミシュランの4メーカーがしのぎを削るスーパーGTのタイヤ戦争。各メーカーとも、“最後の1年”にかける思いは強いはずだ。
今シーズンの開幕レースにして、本社工場にもほど近い岡山の地で勝ち名乗りを上げたダンロップ。GT500では1チーム、GT300では4チームへの供給と少数派だが、パフォーマンスは一流だ。
基本的にはタイヤメーカーが競合する選手権にしか参戦しないといわれるミシュラン。今なおレースタイヤの技術が市販タイヤにも応用されることがあるという。
GT500では全14台中12台、GT300では5チームにタイヤを供給するブリヂストン。歴代のスーパーGTでも数多くのタイトルを下支えしている。
ヨコハマ・タイヤはスーパーフォーミュラにワンメイク・タイヤを供給している他、スーパーGTでもGT500に1チーム、GT300ではクラス最多の17台にタイヤを供給している。
GT300クラスで優勝したD’ステーション・レーシングでスーパーバイザーを務める田中哲也さん。自身もダンロップタイヤとともに多くのタイトルを獲得してきた、ベテランのレーシング・ドライバーだ。