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最終更新日:2019.02.27 公開日:2019.02.27

ホンダ「S800」や日産「フェアレディ」、『往年の国産オープンカー、好きなのはどれ?』の結果は?【クルマ好き4択】

メイトパークの公式Twitterで実施中のアンケート企画「クルマ好き4択」。今回は初期の国産オープンカー、どれが好きかのアンケートを取ってみました。その結果は?

 今回取り上げた往年のオープンカーは、ダイハツ「コンパーノ スパイダー」、トヨタ「パブリカ コンバーティブル」、日産「ダットサン フェアレディ」、ホンダ「S800」でした。皆さんはどれがお気に入りですか? 出題者の事前の予想では、本命がホンダ「S800」で、対抗が日産「フェアレディ」。その結果、以下の通りになりました!

 今回は58票の投票をいただきました。ありがとうございます。投票は、「ダットサン・フェアレディ」がスタートダッシュを決め、それを少し離されて「S800」が追う展開で始まりました。このまま「フェアレディ」がゴールするかと思いきや、途中から「S800」が票を伸ばして逆転。最終的に半数以上の53%を獲得して1位を獲得しました!

1位は、ホンダ初期のSシリーズ最終進化形の「S800」(得票53%)

「S800」1966年式。「S800」にはクローズドボディのクーペタイプも存在し、別記事『【トヨタ博物館 クラシックカー・フェス 2018】(4)1960年代後編は、ホンダ「S800」やいすゞ「ベレット 1600GT」など国産の名車を集めてみた!』にて紹介した。「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル in 神宮外苑 2017」にて撮影。

 ホンダは1963年末に初の乗用車としてスポーツカーの「S500」を発売します。その後、1964年3月に排気量をアップした「S600」を送り出し、1966年1月に初期Sシリーズの最終進化形である「S800」が誕生しました。

 ”エスハチ”の愛称で呼ばれた「S800」の最大の特徴は、当時の量産小型スポーツカーとしてはオーバースペックといっても過言ではないほど、高回転型のハイスペックエンジンを搭載していたことです。当時まだ数が少ないDOHC方式を採用し、キャブレターはなんと4連装。排気量791ccながら、最高出力70ps/8000rpm、最大トルクは6.7kg・m/6000rpmというスペックを誇りました。最高速度は時速160kmに及び、0→400mでは16.9秒という記録を残しています。この性能により、普段使いだけでなく、モータースポーツの入門用車両としても若者に人気を博したそうです。「S」の名は断続的ではありますが、現在まで引き継がれてきており、現行車種にはミッドシップのオープン軽スポーツカー「S660」があります。

2位は、日本初の本格的な小型オープンスポーツカーの日産「ダットサン フェアレディ」(得票38%)

SP310型「ダットサン フェアレディ1500」1964年式。輸出モデルを含めると「フェアレディ」としては2代目だが、国内向けに販売された車種としては、同車で初めて「フェアレディ」の名がつけられた。

 日産は1952年に日本で初めて車名に”スポーツ”をつけたDC-3型「ダットサン・スポーツ」を発表します。同車はショーモデルでしたが評判がよく、約20台が生産されました。そして1957年に2代目「ダットサン・スポーツ」S211型が披露され、1959年6月から販売を開始。1960年1月には北米に輸出されることとなり、左ハンドル化を行うなど、さまざまな改良が施されたSPL212型が開発されます。そして輸出されるに当たって、当時ブロードウェイでロングラン公演されていたミュージカル「Oh my fairlady」にちなみ、車名を「フェアレディ」としました。当初、日本語表記は「フェアレデー」だったそうです。

 1962年には2代目となるSP310型「ダットサン フェアレディ1500」が登場。上の画像はその1964年式です。その後、1965年に排気量を100ccアップしたSP311型「ダットサン・フェアレディ1600」が、1967年には排気量をさらにアップしたSR311型「ダットサン フェアレディ2000」(※1)が登場します。そして、1969年にサブネーム「Z」をつけた「フェアレディZ」(※2)へとバトンタッチし、現在も最新モデルの6代目が販売中です。「フェアレディ」の歴史は、かくも長いのです。

※1 日産「フェアレディ2000」関連の記事はこちら
【トヨタ博物館 クラシックカー・フェス 2018】(5)1970年代前編:クラウン、フェアレディ、グロリア、ff-1、ジムニーなど!
※2 日産「フェアレディZ」関連の記事はこちら
今もって人気の初代S30系ラリーでも大活躍した「フェアレディ240Z」!
待望のターボ化!2代目S130系「フェアレディZ-Tバールーフ ターボ」

3位は、ダイハツの乗用車第1号「コンパーノ」のオープンモデル「スパイダー」(得票5%)

「コンパーノ スパイダー」1965年式。「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル 2018」にて撮影。

 戦前に、オート三輪からクルマの製造をスタートしたダイハツ。戦後も「三輪トラック」や「ミゼット」などに代表される商用オート三輪を手がけていましたが、1963年に乗用車市場に進出。その第1号が「コンパーノ」(※3)でした。同車はラダーフレームを採用していたことから、ボディタイプの変更も比較的容易で、さまざまなタイプが作られました。当時は個人の購入よりも商用利用が多かったことから、バンをまずはリリース。その後もワゴンやトラックを発売し、そして個人用にセダン/クーペタイプの「コンパーノ ベルリーナ」を登場させたのでした。

 2年後の1965年4月に投入されたのが、オープンカータイプの小型スポーツカー「コンパーノ スパイダー」です。「コンパーノ」の排気量は当初797ccでしたが、「コンパーノ スパイダー」を発売するに際して958ccに拡大し、スポーツカーらしさをアピールしました。現行車種として、その名は継承されていませんが、「コンパーノ」の名を冠したコンセプトモデルが「第45回東京モーターショー」(2017)で発表されるなど、復活する可能性もありそうです。

 今回は残念ながらあまり得票できず、5%に終わってしまいました。

※3 ダイハツ「コンパーノ」関連の記事はこちら
●ぼくは、車と生きてきた『ダイハツ・コンパーノ』(ライター:下野康史)

4位は、トヨタ「パブリカ」のオープンモデル「コンバーティブル」(得票4%)

「パブリカ コンバーティブル」1968年式。「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル 2017」にて撮影。

 トヨタが1960年の第7回全日本自動車ショーで発表した小型車は、その車名を一般公募とし、なんと107万件強もの応募がありました。その中から「PUBLIC」と「CAR」の合成語で、「国民から愛されるクルマ」の意味が込められた「パブリカ」が選ばれました。1961年1月のことでした。

 その「パブリカ」の新グレードとして1963年10月に設定されたのが「パブリカ コンバーティブル」です。単純にボディタイプをオープンカーとしただけでなく、スポーツカーとしてのイメージを強めるため、エンジンをパワーアップ。「パブリカ」の排気量697ccの空冷水平対向2気筒エンジン「U型」をツイン・キャブレター仕様の「U-B型」とし、最高出力は8馬力アップの36馬力としました。上の画像はソフトトップタイプですが、樹脂製ハードトップを脱着できるディタッチャブルトップモデルもありました。

 今回は4%の得票で終わり、4位となりました。

【3月1〆切の実施中アンケート】車名や愛称にターボとつく名車、どれが好き?

(左上)ポルシェ「911ターボ」。(右上)ホンダ「シティ ターボII」。(左下)日産「スカイライン ハードトップ 2000 ターボRS」。(右下)三菱「ランサーEX 1800 ターボ」。

 現在実施中のアンケートでは、車名や愛称にターボがつく名車をピックアップして、どれが好きかを尋ねています^^。ポルシェ「911ターボ」(1975~1989、※4)、ホンダ「シティ ターボII」(1983~1986、※5)、日産「スカイラインハードトップ 2000 ターボRS」(1983~1985、※6)、三菱「ランサーEX 1800 ターボ」(1981~1987、※7)の4車種です。今や当たり前となった技術のターボですが、量産車に同機構が装備されるようになった1970年代後半から1980年代にかけては、その速くて力強いイメージを車名に採り入れてアピールすることが多かったのです。

 ポルシェ「911ターボ」は2代目「911」に設定されたフラッグシップモデルで、通称「930ターボ」で知られています。ホンダ「シティ ターボII」は愛称「ブルドック」で知られ、「シティ ターボI」に装備されていなかったインタークーラーを追加したターボモデルの強化型。日産「スカイラインハードトップ 2000 ターボRS」は6代目「スカイライン」に追加設定された最上位グレードで、「RSターボ」とも呼ばれています。そして三菱「ランサーEX 1800 ターボ」の「ランサー」の2代目に追加設定されたターボモデル。「ランタボ」の愛称で知られています。さあ、あなたはどれが好きですか? 奮って投票くださいね!

※4 ポルシェ「911」関連の記事はこちら
【AUTOMOBILE COUNCIL2017】(5) 60年代から90年代まで!911大盛りのドイツ車編1
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※5 ホンダ「シティ」関連の記事はこちら
●ぼくは、車と生きてきた『ホンダ・初代シティ』(ライター:下野康史)
※6 日産「スカイライン ハードトップ 2000 ターボRS」関連の記事はこちら
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※7 ランタボの輸出モデル三菱「ランサーEX 2000 ターボ」関連の記事はこちら
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【クルマ好き4択】過去の記事

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