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最終更新日:2017.02.01 公開日:2017.02.01

日産「スカイライン ハードトップ 2000 ターボRS」

2016年8月から17年1月まで日産グローバル本社ギャラリーで行われてきた、日産・プリンス合併50周年を記念した特別展。プリンスおよびプリンス系の流れをくむ旧車18車種を、2車種ずつ一定期間ごとに入れ替えて展示が行われた。 1月9日から31日まで、日産グローバル本社ギャラリーの特別展でトリを努めたのが、2台のスカイラインだ。1983年登場の6代目(KDR30型)「ハードトップ 2000 ターボRS」と、1993年登場の8代目(R32型)「4ドア スポーツセダン GTS25 Type X・G」である。ここでは「ターボRS」を紹介する。

「スカイライン ハードトップ 2000 ターボRS」。奥の展示車両は、「スカイライン 4ドア スポーツセダン GTS25 Type X・G」。別記事『8代目R32型はGT-Rだけじゃない! 日産「スカイライン 4ドア スポーツセダン GTS25 Type X・G」』で紹介。

当時最強のスカイライン「ターボRS」!

 KDR30型もしくはR30型と呼ばれる6代目「スカイライン」のシリーズは1981年から登場し、イメージキャラクターとして俳優でレーシングドライバーでもあるポール・ニューマンが起用されたことから、「ニューマン・スカイライン」と呼ばれた。

 展示車両の「ハードトップ 2000 ターボRS」(側面の書き込みにより「RSターボ」とも呼ばれた)は、1983年に登場。好評を得たグレードの「2000RS」に搭載された、1990ccの直列4気筒4バルブDOHCエンジン「FJ20型」にターボを追加したもので、当時、それまでのスカイラインの最高出力である190ps(140kW)をマーク。それにより、「史上最強のスカイライン」というキャッチコピーも与えられた。

 なお、展示車両はフロントグリルが横桟(よこざん)仕様の前期型。RSシリーズに関しては「鉄仮面」というあだ名が有名だが、それはフロントの形状などが異なる後期型を指す。グリルレスのデザインから鉄仮面という愛称がつけられたのである(別記事『4月24日は「スカイライン」の誕生日。初代から12代目まで、歴代モデルを一挙紹介 中編:5代目「C210」系から8代目「R32」型まで』で紹介)。

側面に書き込まれた、「4VALVE DOHC RS-TURBO」の文字。インパクトがある。

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ターボRSはあの伝説のドラマでも活躍!

80年代のポリスアクションドラマで活躍!

ターボRSを側面から。

 またこのターボRSは、日産が車両を提供し、80年代に人気を博したポリスアクションドラマ「西部警察 PART III」において、「マシンRS」シリーズとして3台が登場。渡哲也が扮する大門圭介団長配下の刑事たちが搭乗してカーアクションを展開した。

 マシンRS-1、同2、同3はフェンダーミラーがドアミラーに、ホイールも純正からエンケイ製に変更され、そのほかにもボンネット上の左右端のフィンなどのエアロパーツやルーフ上のパトランプなど、一部に特殊パーツが追加されていたが(各車で仕様がわずかに異なる)、基本的には展示車両と同じ赤と黒のカラーリングのまま使用されていた。当時、番組を視聴していた40代以上の方なら懐かしいのではないだろうか。

ターボRSを斜め後方から。

ターボRSを前方から。

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ターボRSのスペックを掲載!

スカイラインおよび現在は独立した車種となった「GT-R」は、テールランプが丸いデザインであることが代々引き継がれている。


【スペック】

全長×全幅×全高:4595×1665×1360mm
ホイールベース:2615mm
トレッド(前/後):1410/1400mm
車両重量:1175kg
サスペンション(前/後):ストラット/セミトーリングアーム
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(前/後):195-60-R15 86H(前後共)


【エンジンスペック】

エンジン型式:FJ20型(直列4気筒DOHCターボ)
総排気量:1990cc
最高出力:190ps(140kW)/6400rpm
最大トルク:23.0kgm(225N・m)/4800rpm

2017年2月1日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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