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クルマ最終更新日:2018.11.18 公開日:2018.11.18

ホンダCBR250RRがカラーチェンジ! カッコよすぎる形におじさんが羨望!

 ホンダは11月8日、「CBR250RR」のカラーリングを変更して発売すると発表した。今回の変更によって、CBR250RRの先鋭的なスタイリングがより際立つことになった。

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CBR250RR<ABS>グランプリレッド(ストライプ)

 このCBR250RRは、フルカウルを纏うスーパースポーツモデルとして昨年5月に発売された。このときホンダでは、デザインだけでなく車体やパワーユニットなど、すべてを新設計した。「スロットル・バイ・ワイヤ」を250ccクラスで初めて採用したモデルでもある。つまり、メーカーとして”気合が入ったモデル”と言い換えられるわけだ。

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CBR250RR<ABS>マットガンパウダーブラックメタリック

 それにしても。四半世紀以上前に二輪免許を取得した40歳代のおじさんは思うわけである。ちょっとカッコよすぎるんじゃないか?と。かつて大型自動二輪が試験場でしか取得できなかった時代。教習所で取れる中型自動二輪免許(現在の普通自動二輪免許)は”チューメン”と呼ばれ二輪の花形だった。チューメンで乗れるバイクの中でも、車検のない250cc未満の車両はとても人気があった。当時は、転んでも転んでもバイクを立て直し、割れたカウルをガムテープでとめてイテテと走り出したものだった。

 それが今のCBR250RRのカッコよさったら、これではまったく転べないではないか! だが、と思い直す。このバイクにはABSも付いているのだった。筆者の転倒歴の中で最も多かったのが、フロントブレーキを強くかけすぎたことによる、いわゆるレバーの「握りゴケ」だった。フロントタイヤがロックして転倒するのだ。ABSは二輪車の場合、この握りゴケの防止に有効な装備である。

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CBR250RR<ABS>パールグレアホワイト

 羨ましいのはそれだけではない。当時高性能車の証だった倒立タイプのサスペンションは最初から付いているし、見るからに放熱効果の高そうなこういうギザギザしたディスクなど存在もしなかった。”直線命”的な当時と違って、リアのアルミ製左右非対称スイングアームにプロリンクサスペンションを組み合わせている車体は、さぞかしコントローラブルで乗りやすいのだろうな。昔の”フン詰まり”ツインと違って、今の2気筒は良く回るんだろうな。そもそも4ストロークだから、当時2ストロークに乗っていた筆者の背中のようにエンジンオイルでベッタベタになって誰も後ろに乗ってくれない、なんていうこともないんだろうな。少なくとも握りゴケがなかったら、まったく違うバイクライフが送れたのだろうな……写真を眺めているだけで、当時のバイクとの彼我の差をじっくり味わうことができた。

 ホンダによると、この新色のモデルは11月22日(「グランプリレッド(ストライプ)」のみ12月14日)から販売されるという。販売計画台数は年間3600台。価格はABS装着モデルで839,160円(税込)となっている。昔5万円でレーサーレプリカ(この呼び方も懐かしい)を手に入れた筆者からすると、この価格だけはまったく羨ましくないが、それ以上の進化がこのバイクにはある。

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