2022年12月12日 19:40 掲載
ライフスタイル 首都圏三環状の要「外環道」の起点、大泉JCT付近の地下トンネル工事現場を取材
直径16mのトンネル工事現場に立つ
12月8日に掘進が再開された外環道・大泉側本線北行トンネルの工事現場(東京都練馬区)
現在、首都圏では都心を中心として、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東京外かく環状道路(外環道)、首都高速中央環状線(中央環状線)の3つの環状線の整備が進行している。これを"首都圏三環状"と呼び、すでに中央環状線は全線が、圏央道も9割の約270kmが開通している。
残る外環道は、都心から約15kmの東京23区の外側を周回する高規格道路で、周回しても総延長距離が約85kmとそれほど長くないことから"使い勝手の良い環状線"とも言える。現在、高谷JCT(千葉県)から大泉JCTまでが供用済みとなっており、計画が決定している大泉JCTから東名JCTを結ぶ本線16kmがトンネルとして工事が進められているところだ。
東京外かく環状道路(関越~東名)の工事概要。
今回公開された現場は、そのトンネルの起点ともなる関越道・大泉JCT。トンネルはシールドマシンによって掘進されて壁面が組み立てられていくわけだが、トンネルの直径は16mほどあり、ここは片側3車線の道路として提供される。掘られたトンネルはチューブ状となっているが、今回の取材現場はすでに路面の下地となる部分が完成されていた。
階段を降りて現場に下りるとそれを実現するための広大な地下空間が奥の方までずっと続く。高速道路のトンネルは普段、クルマで通過するため、自分の足で降り立つことはなかなかないが、こうした場所に降り立つと、その半端じゃない広さと規模感に圧倒されっぱなしになる。
トンネルはシールドマシンによる「シールド工法」によって掘り進められ、掘った場所は「セグメント」と呼ばれる幅1.6mのリング状のコンクリート壁を組み込みながら、「土を削る」、「土を運び出す」、「前進」、「セグメント組み立て」の4つの作業を繰り返して掘削していく。NEXCO中日本の説明によれば、シールドマシンの掘削速度は4cm/分ほど。一つのセグメント分を掘るのに要する時間はおよそ40分を要する計算になり、そこから出土する土砂はトラック70台分にも相当するという。
こうした現場を目の当たりにすると、開通したときの状況が瞼に浮かび上がって気分は自ずと高揚してくる。特にこの部分が開通すると、これまで環状八号線(環八)を使って延々と一般道を走っていた状況がノンストップで中央道と東名道に結ばれるようになるわけで、物流業界だけにとどまらず、一般ドライバーにとってもその効果は計り知れないと言って差し支えないだろう。
シールドマシンが掘進した場所は幅1.6mのコンクリート製セグメントを組み込んでいく。青いパイプは工事中の空気を取り入れる専用のダクト
フロア面は路面の下地がすでに完成されていた。この下には非常用脱出通路が全路線に渡って走る
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工事再開までの見通しについてを説明
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