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最終更新日:2024.09.27 公開日:2024.09.27

「ペダル踏み間違い事故」実は若者にも多いってホント? その原因と対策とは。

2019年4月に起きた池袋での事故をきっかけに大きく注目されたアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故。一般的に高齢者に多いといわれている事故だが、実は24歳以下の若者にも多いという。

文=KURU KURA編集部

資料=交通事故総合分析センター(ITARDA)

(c)Imaging L – stock.adobe.com

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ペダル踏み間違い事故とは?

「ペダル踏み間違い事故」とは、クルマの運転中にドライバーがブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違えることによって発生する事故のこと。交通事故総合分析センター(ITARDA)によると、ペダル踏み間違いに起因する事故は2018~2020年の3年間で9,738件発生。年間で約3,000件以上も発生している。

さらにペダル踏み間違い事故を起こしたドライバーの年齢層別の統計を見てみると、最も多いのが75歳以上のドライバーで2,080件。次いで65~74歳が1,870件。24歳以下のドライバーが1,613件となっている。

24歳以下のドライバーも踏み間違い事故が多い

次に普通車以上の運転免許保有人口10万人あたりのペダル踏み間違い事故をドライバー年齢層別に見てみよう。

75歳以上の免許保有者10万人あたりの事故件数は12.3件。65~74歳は4.9件。24歳以下で10件となる。つまり、65~74歳のドライバーよりも24歳以下のドライバーの方がペダル踏み間違い事故を起こす割合は高い。

ニュースなどでは高齢ドライバーの事故が多く取り上げられ、ペダル踏み間違い事故は高齢ドライバーの問題のように考えられがちだが、実は24歳以下のドライバーでも多く発生していることがわかる。

なお、一般的に若いドライバーは運転経験が浅く、事故につながりやすい状況やリスクに対する意識が低いこと。運転操作になれていないため、とっさの際に慌ててしまい操作を間違えてしまうことなどが事故の要因と考えられている。

ペダル踏み間違い急発進抑制装置の設置を!

(c)yamasan – stock.adobe.com

では若いドライバーがペダル踏み間違い事故を起こさないようにするには、どのような対策をすればいいだろう。

運転操作の面では、駐車場内などの低速走行時にクリープ現象を利用する方法がある。初心者のときは特に、駐車ポジションが定まらず何度も切り返しをすることが多くなる。その際にブレーキとアクセルを何度も踏み変えていると、踏み間違いに至るリスクも高くなる。クリープ現象を利用すれば、ブレーキから足を離さずに駐車をすることができるので有効だ。

また近年では、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでクルマが急発進等した際に、発進や加速を抑えてくれる装置「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」が普及。新型車の多くが標準装備している。さらに、未装備のクルマ向けには、さまざまなメーカーが後付けタイプの急発進等抑制装置を開発・販売し、国交省の認定が行われている。

若いドライバーが急に運転操作に慣れることは難しいため、まずはこういったハード面での対策をしておくことも必要だろう。

このようにペダル踏み間違いの事故は、年齢問わず発生するリスクがあることがわかった。日々危険を予測し、安全運転を心がけるのはもちろんのこと、踏み間違えた際の被害を最小限に留めるための対策はぜひしておきたい。自身のクルマに急発進等抑制装置が搭載されていない場合は、安全のために設置を検討してほしい。

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