クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Traffic

最終更新日:2023.12.20 公開日:2023.01.09

ドライブレコーダー動画のヒヤリハットで運転上手に! 第6回「間一髪!」

ドライブレコーダーが記録したヒヤリハット映像を紹介するシリーズです。第6回目となる今回は、歩道の自転車が車道に飛び出したことで、ヒヤリハットする瞬間が連続する、という動画をご紹介します。私たちと一緒にヒヤリハット映像で危険な瞬間を疑似体験し、危険予知や運転スキルを高めましょう。

文=くるくら編集部

思わずハッとする、ヒヤリハット動画 その6

ヒヤリハットとは、あわや事故!とか、危なかった!という状況のことです。「くるくら」では、ドライブレコーダーに残された本物のヒヤリハット動画をご覧いただき、ヒヤリハットな瞬間を疑似体験してもらうことで、危険感度のアップにつなげていただきたいと考えています。体験を増やすことで危険予知の能力が向上し、必ずや事故防止に役立つはずです。今回も、当社が独自に収集したドライブレコーダー映像の中から、特に注目したい動画を紹介します。

※今回ご紹介の動画に音声は含まれておりません。

悪いタイミングが重なって……

タイトル「間一髪」
注目再生時間  0:06ころ
投稿者コメント:歩道から自転車の高校生が車道に飛び出し、白いワゴン車が急ハンドルで回避!したところに猛スピードで乗用車が・・・。乗用車の運転手はワゴン車に幅寄せして睨みつけてました。

いっしょに確認してみましょう!

まずは走行状況から確認しましょう。晴れていますが日差しが強めの印象です。道路は片側二車線で中央分離帯がなく、歩道は充分な広さがあります。撮影車は左車線を走行中のようです。

再生時間0:04ころです。見えづらいのですが、自転車が歩道を走行中で、画面手前からは乗用車が勢いよく撮影車を追い抜いていきました。

その直後、縁石が下がったタイミングで自転車が車道に出ました。目の前の出来事で驚いたワゴン車は、ここで右に急ハンドルを切ります。おそらく後方から乗用車が接近していることには気付いていなさそうです。

再生時間0:06ころ。スピードが出ている乗用車の前に、ワゴン車が右に膨らんで来たことで、今度は乗用車が驚いて右に急ハンドルを切ります。

再生時間0:08ころです。おそらく乗用車はなぜワゴン車が急に右に寄ったのか分かっていないのではないでしょうか。乗用車は思い切り対向車線に入り、ワゴン車の様子を探っている感じがします。

再生時間0:11ころ。危険運転をされたと思ったのか、乗用車は明らかに怒っている様子です。ワゴン車は交差点を左折しようとしていますが、乗用車がそれを邪魔するかのように左車線に寄せていきます。

再生時間0:12ころ。ワゴン車の進路を塞ぐように乗用車が徐行します。乗用車は直進しそうではありますが、頭に血が上って後続車両が見えていません。

再生時間0:14ころ。交差点の信号は青。直進したい撮影車ですが、二車線にまたがっている乗用車は相変わらずゆっくりとした速度で進んでいます。撮影車の「抜きたい。でも、この乗用車を刺激したくない」という葛藤が伝わってきますね。

再生時間0:18ころ。もう交差点を通過しましたが、まだ前の乗用車は苛立っているのか、絶妙に邪魔な位置と速度で走り続けています。撮影車もグッと堪えていることでしょう。

再生時間0:24ころ。落ち着きを取り戻したのか、ようやく乗用車は加速しながら右車線に戻っていきます。対向車線からは数台の車が走って来ていました。

再生時間0:28ころ。乗用車は登場時のような加速をせず、なぜか速度を抑え気味に走行しています。撮影車はイヤな目に遭ったせいか、乗用車とは別の車線に変更し、乗用車を抜きそうなところでこの動画は終わります。また乗用車が刺激されないか、この先も気になる映像でした。

まとめ

自転車、ワゴン車、乗用車がそれぞれタイミング悪く接近したことで、あわや事故に発展しそうな瞬間でした。自転車は車道に出る前に後方確認を行うべきですし、乗用車は速度が出ていたので自業自得に思えますが、回避後の行動がいただけません。撮影車は乗用車を無理に抜かさず、刺激しなかったのは良い判断だと思います。

相手からムッとする行為をされた際、つい相手に詰め寄りたくなる気持ちは分かります。しかし、そうすることで今度は自分が原因で他人に迷惑が掛かってしまうという例を、この映像を通して体感できると思います。

あなたならこのようなシーンで、どのように行動予測をして運転をしますか?

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(1月5日まで)
応募はこちら!(1月5日まで)