ル・マンのレジェンド、関谷正徳さんも登場! ピンクリボンがつないだ「OKISHU×KYOJO CUP」の特別コラボ【マツダファンフェスタ2026】——吉田由美の「君はクルマで何をする?」#05
2026年10月、富士スピードウェイで開催された「マツダファンフェスタ2026」で、交通安全応援活動「OKISHU」と女性ドライバーによるレースシリーズ「KYOJO CUP」がコラボレーション! ル・マン総合優勝のレジェンド、関谷正徳さんとともに、クルマの楽しさや安全運転、次世代のモータースポーツにかける思いをお届けします。
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目次
ピンクリボンがつないだ「OKISHU×KYOJO CUP」の特別コラボ
2026年10月3日(土)・4日(日)、富士スピードウェイで開催された「マツダファンフェスタ2026」。両日ともに晴天に恵まれ、多くのクルマファンでにぎわいました。
そんな会場でひときわ注目を集めたのが、私、カーライフ・エッセイストの吉田由美と、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんが取り組む交通安全応援活動「OKISHU(置きシュー)」と、女性ドライバーによるレースシリーズ「KYOJO CUP」のコラボレーションです。
今回は、KYOJO CUPを立ち上げたモータースポーツ界のレジェンド、関谷正徳さんも私たちの活動に賛同し、参加してくださいました!
世界の頂点を極めたドライバーの意外な経歴から、女性ドライバーの育成にかける思い、交通安全への考え方まで、貴重なお話を伺うことができました。今回は、控室でこっそり聞いたプライベートトークも交えながら、その舞台裏をお届けします!
マツダのディーラーメカニックから、ル・マンの頂点へ!
関谷さんがレースに出会ったのは、高校2年生のとき。日本グランプリを観戦し、モータースポーツの世界に魅了されたそうです。現役時代はトヨタのトップドライバーとして活躍した関谷さんですが、実はキャリアのスタートは「静岡マツダのディーラーメカニック」。つまり、マツダの社員だったのです!
意外と知らない方も多いのではないでしょうか。実は私も、今回初めて知りました! 当時は「プロレーサーになるぞ!」と意気込んでいたわけではなく、クルマ好きのひとりとして、技術者としてマツダで働いていたそうです。
その後、マツダで働きながら、社内のクラブ活動のような形でレースに参戦。サバンナ(海外名:RX-3)などで経験を積み、やがてレースの世界へと引き込まれていきました。会社員からプロレーサーへと転身し、イギリスへ渡った関谷さん。その後、トムスやトヨタとの出会いを経て、世界で活躍するドライバーへと成長していきます。
そして1995年、マクラーレンF1 GTRとともに世界最高峰の耐久レース「ル・マン24時間レース」に参戦。日本人ドライバーとして初めて総合優勝を果たすという快挙を成し遂げました。今回のマツダファンフェスタは、関谷さんにとっても、まさに古巣への凱旋。クルマへの情熱の原点には、マツダで働いていた日々があったのですね!
関谷さんは自身のキャリアを振り返り、「人とのご縁が大きな転機につながってきた」と語ります。もちろん、出会いがあるだけでチャンスをつかめるわけではありません。日々実力を磨き、周囲から信頼されることも、自分の道を切り開くためには欠かせない要素です。
女性ドライバーが憧れの存在になる未来へ
関谷さんが現在、力を注いでいるのが、女性ドライバーによるレースシリーズ「KYOJO CUP」です。2017年にスタートした同シリーズは、女性が主役となって競い合い、成長できる舞台をつくることで、モータースポーツの裾野を広げることを目指しています。
立ち上げ当初は、女性だけのレースということで、周囲から厳しい目を向けられることもあったそうです。しかし、ドライバーたちが真剣にレースに取り組み、技術を磨き続けてきたことで、競技としての魅力も高まり、注目を集めるようになってきました。
関谷さんが目指しているのは、単に女性がレースに参戦できる環境を整えることだけではありません。
男の子がF1ドライバーを夢見るように、女の子もKYOJO CUPのドライバーを目指す。そんな憧れの対象となる競技を育て、より多くの人が関心を持つ文化として定着させたい。そこには、関谷さんの強い思いがあります。
モータースポーツを次の世代につないでいくためには、競技の魅力を伝えるだけでは十分ではありません。子どもたちが自然に興味を持ち、将来の夢を描ける環境をつくることも大切です。
KYOJO CUPの取り組みには、女性ドライバーの活躍の場を広げるだけでなく、次世代のモータースポーツ文化を育てていくという大きな可能性があるのです。
クルマを楽しむことから、安全運転を考える
2026年10月3日・4日に富士スピードウェイで開催された「マツダファンフェスタ2026」。OKISHUとKYOJO CUPがコラボレーションし、クルマの楽しさと交通安全の大切さを発信した。
今回、KYOJO CUPとOKISHUのコラボレーションが実現した背景には、関谷さんの交通安全に対する考え方もありました。OKISHUは、「楽しく、おしゃれに安全運転」をテーマに、足元から安全運転を考えるきっかけづくりに取り組んでいます。
もちろん、サーキットと一般道では、求められる運転は異なります。レースでは速さを競いますが、一般道では交通ルールを守り、周囲の状況を的確に判断し、ほかの道路利用者に配慮することが欠かせません。
関谷さんが重視しているのは、運転技術だけでなく、ドライバーとしての責任感や人間性です。自分が運転するクルマの構造を理解し、交通ルールを守る意味を知り、自分の運転が周囲にどのような影響を与えるのかを考える。そうした意識こそが、安全運転の基本になると考えています。
また、交通安全を次の世代に伝えるには、大人が手本を示すことも大切です。子どもたちに一方的にルールを教えるのではなく、自ら気づき、学べる環境をつくる。モータースポーツを通じてクルマの魅力を伝えることも、そのきっかけになり得ます。
クルマを楽しむことと、安全について考えること。その両方を大切にする姿勢が、今回のコラボレーションにつながったようです。
関谷さんがOKISHUブースに登場! 子どもたちも大喜び
OKISHUブースでは、関谷正徳さんがトークショーや子どもたちのコックピット体験をサポート。モータースポーツ界のレジェンドとの交流は、来場者にとって貴重な体験となった。
現在、KYOJO CUPには、フォーミュラカーによる最上位カテゴリーの「KYOJO CUP」と、ステップアップを目指すドライバー向けの「KYOJO VITA」という2つのカテゴリーがあります。
今回、OKISHUブースに展示されたのは、DUNLOPのタイヤを装着したKYOJO VITAのマシン。土曜日はKYOJO CUPに参戦するいとうりなさん、日曜日は岩岡万梨恵さんがブースをサポートしてくれました!
ただ、土曜日はいとうさんがイベントの人気コンテンツのひとつであるメディア対抗レースにも出場するため、ブースを離れる時間が多くなることが予想されました。そこで、不在の時間をサポートしてくれたのが、なんと関谷さんご本人だったのです!
世界の頂点を知るレジェンドが、OKISHUブースで私たちと一緒にトークショーに参加してくださったり、子どもたちのコックピット体験を優しくサポートしてくださったり。突然のレジェンドの登場に、来場者の皆さんもびっくり! 思いがけない交流に、ブースは大いに盛り上がりました。
長年モータースポーツの第一線で活躍してきた関谷さんですが、ブースでも気さくに来場者と接し、周囲への気配りを欠かしません。その温かい人柄は、控室でお話を伺ったときにも感じられました。
クルマへの情熱はもちろん、人とのつながりを大切にする姿勢も印象的でした。
クルマの楽しさを、次の世代へ
関谷さんは、クルマが社会や私たちの暮らしにもたらしてきた価値についても、もっと多くの人に知ってほしいと考えています。
クルマは、単なる移動手段ではありません。技術の進歩によって安全性や快適性が高まり、私たちの暮らしを支えてきました。モータースポーツもまた、クルマの技術や文化の発展に貢献してきました。
こうしたクルマの価値を次の世代に伝えていくためには、クルマを楽しむ機会をつくり、安全への意識を育てるとともに、未来を担う人たちが活躍できる舞台を整えることが大切なのです。
ピンクリボンがつないだ、特別なコラボレーション
10月のピンクリボン運動に合わせ、特別仕様となったOKISHUブース。ダンロップのロゴをピンクに変更するなど、クルマの楽しさを伝えながら、社会的なメッセージも発信した。
今回、マツダファンフェスタ2026で実現したOKISHUとKYOJO CUPのコラボレーション。クルマの楽しさと交通安全、そして女性ドライバーの活躍を結びつける、特別な取り組みとなりました。
さらに、10月は乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える「ピンクリボン運動」の啓発月間でもあります。
そこで今回のブースは、ピンクリボン運動に賛同するダンロップが協力。普段はイエローのロゴをピンクに変更したほか、OKISHUとKYOJOの期間限定の顔出しパネルを設置するなど、特別仕様で来場者を迎えました!
関谷正徳さん、いとうりなさん、岩岡万梨恵さん、そしてOKISHUで私の相棒を務めるまるも亜希子さんに代わってブースを手伝ってくれた深山幸代さんをはじめ、多くの方々の協力によって実現した今回のコラボレーション。
クルマを楽しみながら、安全について考える。そんなきっかけを、より多くの人に届けることができたならうれしいです。
クルマの楽しさを伝えることも、安全運転を呼びかけることも、次の世代にクルマ文化をつないでいくための大切な一歩。今回のコラボレーションは、その思いを多くの人と共有できる貴重な機会となりました。
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