走行1万5000kmまでオイル交換不要!? 実力は“フェラーリF1”お墨付き、シェルが発表した新エンジンオイルが、僕らのカーライフを豊かにする
鈴鹿サーキットで発表された、シェルの新エンジンオイル「Shell HELIX ULTRA(シェル ヒリックス ウルトラ)」。フェラーリと協力し、レースの知見を市販車向けに落とし込んだプレミアムオイルは、燃費性能と走りを両立し、交換サイクルの延長まで実現するというが、その実力とは?
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エンジンオイルはなんとなく大切?
桜が満開を迎えようとしていた3月26日。F1日本グランプリ開幕前日の鈴鹿サーキットで、ちょっと珍しい発表会が開かれていました。
主役は、シェルのエンジンオイル「ヒリックス ウルトラ」シリーズの新製品。しかも会場はF1関係者も泊まるサーキット内のホテル。F1の現場でオイルの発表なんて、なかなか見ない組み合わせです。
さらに目を引いたのは、展示されていた新製品のパッケージ。そこにはフェラーリのロゴがしっかりと刻まれていました。シェルはフェラーリとF1を中心に長年密接な関係を築いており、まさに同社らしい象徴的なイベントと言えるでしょう。
でも正直なところ、エンジンオイルってよく分からない存在ですよね。タイヤみたいに見えるわけでもないし、自分で交換しない限り、実際に入れている場面を見ることもないでしょう。「なんとなく大事そうだけど、違いが分からない」そんな人も多いはずです。
だからこそ今回は、F1とのつながりや実際のメリットをベースに、「このオイル、何がすごいのか?」を分かりやすく見ていきます。
シェル ヒリックス ウルトラシリーズの「ECT 0W-20」4L缶。パッケージにはしっかりフェラーリのロゴが入っています。
フェラーリやF1と「つながっている」プレミアムオイル
シェルとフェラーリの関係はF1創成期の1950年代から始まり、ミハエル・シューマッハが加入した1996年からは現在まで継続されています。F1を観る人にとっては、おなじみの組み合わせですよね。
とはいえ、「レース用と市販品は別でしょ?」と思うのが普通。ですが開発者の話によると、「シェル ヒリックス ウルトラ」に使われているベースオイル(基油)は、天然ガス由来で、F1などレース用オイルと全く同様のものが使われているとのこと。
もちろん添加剤の処方(レシピ)はレースごとに最適化されていますが、F1やWRC、WECといった過酷な環境で得られたノウハウが、市販品にも活かされています。
つまりこれは、「F1の現場とちゃんとつながっているオイル」というわけです。プレミアムという意味に、これ以上の説得力はありません。
ガソリン・ディーゼルエンジン兼用の「ECT 0W-20」※は、容量別に1L・3L・4L・20L缶がラインナップ。※ECTは Emission Compatible Technology の略で、シェル独⾃の技術名称
燃費も走りも、どちらも欲張れるオイル
今のクルマは、省燃費オイルが推奨されている車両がほとんど。実際、日本では8割以上が省燃費オイルの低粘度タイプだそうです。
でも、「燃費がいい=走りはイマイチ」だと思っていませんか?「シェル ヒリックス ウルトラ」は、そのバランスをしっかり取っているということ。
今回、低粘度「0W-16」を新たに追加したり、最新規格に更新したりして環境適応性を確保しながら、パワー・耐久性・レスポンスまできっちりカバー。低燃費車やハイブリッドにもマッチし、輸入車のみならず国産車にも幅広く対応できます。
技術的に見どころが多く、例えば「LSPI(低速早期着火)」という主に直噴ターボエンジンで起こる異常燃焼があります。低速時にガソリンが意図せず燃えてしまい、ノッキングやエンジントラブルの原因になりますが、これを従来比で約8分の1まで抑えているとのこと。
また50%以上向上させた「対摩耗性」や高温時にもドロドロになりにくい「耐久性」、エンジンの長寿命化に貢献する「清浄分散性」も向上。「シェル ヒリックス ウルトラ」は、天然ガスから合成した独自の技術を用いており、不純物がほぼ含まれておらず長く効果を維持し劣化しにくい特徴があるとのことで、エンジンを長くいい状態で使えるオイルに仕上がっています。
シェル ヒリックス ウルトラシリーズは、同社の他シリーズと比べて、清浄分散性・耐久性・レスポンス・エンジンパワー・エンジン保護・環境適応性の6項目すべてで優れた性能を発揮します。
オイル交換サイクルが延びる?
性能面で分かりやすいポイントがもうひとつ。
第三者機関にて「シェル ヒリックス ウルトラ」の走行試験を実施し、交換サイクルを1万5000kmに設定しても、交換前後の比較評価で性能がしっかり維持されていることが実証されたということです。これ、かなり現実的なメリットですね。
つまりエンジンを労り、頻繁にオイル交換している方にとっては、頻度を減らせる可能性があり大きなメリットと言えるでしょう。
この低粘度指定車に対応し、ヒリックス ウルトラシリーズに新たに追加された「0W-16」は2026年5月27日から販売される予定です。価格は発表会では言及されていませんでしたが、他社の高性能オイルと比べて同等、もしくは多少は安価になる予定だそうで、トータルとしてコストパフォーマンスにも優れているとも言えます。
シェル ヒリックス ウルトラシリーズの新製品は、「0W-16」が5月7日から、「5W-40」が4月27日から、「ECT 0W-20」が4月27日から、「ECT 5W-30」が4月23日から販売開始です。
日本市場で再び存在感を高めるシェル
発表会の後には、シェルの内部イベントである「Shell CHAMPIONS CLUB」の晩餐会に招待されました。
世界各国のシェル関係者が一堂に集う中、なんと現役フェラーリF1ドライバーであるルイス・ハミルトン選手と、シャルル・ルクレール選手が登場! グローバルで活気に満ちたシェルの企業文化が垣間見えた催しでした。
一方、日本の一般消費者には「シェル=ガソリンスタンド」という印象が強いかもしれません。実際にブランドが一度姿を消した経緯もあり、少し遠い存在になっていた人も多いはずです。ですが今後は、オートバックスとの連携なども含め、日本市場での巻き返しが始まっています。今後はエンジンオイルを軸に、再び存在感を高めていくことになりそうです。
左から、シェル チャンピオンズクラブにてサプライズで登場したルイス・ハミルトン選手と、シャルル・ルクレール選手。
「Shell CHAMPIONS CLUB」での凝った演出が素晴らしかったです。




