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最終更新日:2019.12.06 公開日:2019.12.06

もしも動物をひいてしまったら? ロードキルを起こした時の対処法。

動物がクルマにひかれる事故は「ロードキル」と呼ばれる。もし、ロードキルを起こしてしまった時、ドライバーが取るべき行動は何なのか。対処法を事前に知っておこう。

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動物の交通事故は、法律上「物損事故」扱い。

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 「ロードキル」と呼ばれる野生動物との衝突事故は、法律上は単独事故扱いとなる。動物は、事故に対する責任能力などを持たないため “モノ” と考えられているからだ。
 また保険の面では、人身事故ではないので自賠責保険の対象とはならず、任意保険での対応となる。
 仮にひいてしまった動物が死んだ場合でも、原則、罰則などはない。ただし、ひいたのがペットなどであった場合は、民事で慰謝料などが請求される可能性はある。

野生動物と衝突してしまったら。

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 運転中に動物と衝突事故を起こしたらどうすればいいのか(事故とはいいがたい、昆虫などとの衝突は別として)。特に大型動物との衝突だと慌ててしまうかもしれないが、とにかく落ち着いて、まず路肩など安全な場所へ停車しよう。そして、事故の発生を警察へ通報する必要がある。
 ロードキルも交通事故だ。交通事故の通報は道路交通法第72条に定められているのと、任意保険を使う際には事故証明が必要となるので、事故状況(場所、損傷具合、負傷者、現場の状況、2次被害の有無など)の通報は必要である。 

道路緊急ダイヤル「#9910」へ連絡しよう。

出典:「道路緊急ダイヤル(#9910)」(国土交通省)http://www.mlit.go.jp/road/dia/

 警察への通報後には、道路緊急ダイヤル「#9910」へも連絡をする必要がある。
 道路緊急ダイヤルは、道路利用者が道路上の異状などを発見した場合に、緊急連絡を24時間無料ですることができる(対話型音声自動応答)。ロードキル発生時には、道路施設に損傷があったり、傷ついたり、死んでしまった動物が路上に倒れているかもしれない。そのままだと後続車が避けるために急ハンドルを切って、さらに交通事故などを招くおそれがあるし、もしかしたら傷ついた動物を保護できるかもしれない。
 そのためにも、道路管理者への連絡は欠かせない。

動物が生きていたら保護をして。

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 動物が死亡してしまっている場合には、周囲の安全をよく確認して、可能なら路肩に移動させてほしい。ただし、交通量の多い道路などでは危険なため、無理をしないで警察や道路管理者を待とう。もし動物に触れる場合は、安全面と衛生面から素手で直接触らずに、ビニール手袋などをして触れるようにする。

 もし、まだ動物が生きている場合は、可能なら保護して近くの動物病院や保護施設に運んでほしい。
 治療費は基本的にドライバーの負担となるが、野生動物の場合は治療費を無料としている施設もあるので気になる場合には連絡時に確認もしてみるとよいだろう。

 ロードキルを起こしてしまった場合の対処法を紹介してきたが、事故を起こさずにすめばそれが動物にもドライバーにも最良なことだ。
 山間部などの道路で見かける「動物が飛び出すおそれあり」の標識は、出没実績をもとに設置されている。見かけたら、「動物が飛び出してくるかも」という意識を持って注意深い運転を心がけたい。
 

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