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クルマ最終更新日:2017.05.03 公開日:2017.05.03

靴作りに3Dプリンターや3D計測! 低価格のフルオーダーメイドが人気

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靴のフルオーダーメイドという職人技に、3Dプリンターや3D計測などの最新テクノロジーを融合させたのが、ミリメーターのサービスだ。同社ホームページより抜粋。

 ものづくりに革命を起こすといわれている3Dプリンター。実際にものづくりの現場に導入され、これまでできなかったようなことが可能になったほか、コスト削減や製造工程の省略化、また製造に要する時間の短縮などに役立っている。

 3Dプリントサービスを利用したり、3Dプリンターそのものを購入する個人が増えているが、まだまだ一部の趣味の世界に近く、誰も彼もが利用するような状況には至っていない。

 そうした中、フルオーダーメイドの靴作りで3Dプリンターに目をつけたのが、株式会社ミリメーターだ。同社は女性用のパンプスをフルオーダーメイドで作っているが、その作業工程の中に3Dプリンターを採り入れることで、格段に価格を下げることに成功したのである。

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3Dプリンターを靴のフルオーダーメイドに活用。同社ホームページより抜粋。

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最新技術を導入すると幾らになるのか?

靴のフルオーダーメイドの革命か!?

 誰でも経験があるだろうが、本当に自分の足にすべての部分でフィットした靴というのは、なかなか見つからない。どこかしら妥協しているだろう。

 それは、既存の靴はいうまでもなく量産品であるためであり、平均的な形状をベースにサイズのラインナップを用意している作り方だからだ。しかし、足の形状はそれこそ十人十色であり、同じ形状の人はいないといっていい。そのため、お金に糸目をつけないのであれば、自分の足を採寸してオーダーメイドするのが一番である。

 しかし、職人によるフルオーダーメイドとなると、安くても十数万円はするといわれる。いくら足にピッタリで歩きやすいとはいえ、なかなか靴に十数万円はかけられない。

 そこで同社はフルオーダーメイドの製造工程に3Dプリンターを導入。さらに、足の立体的な形状を手早く計測するための3D計測機器も導入した。

 計測機器で3Dスキャンして3DCADデータを作成し、それを用いて3Dプリンターで木型(厳密には樹脂だが)を作り、顧客それぞれの足にフィットした靴を作るというわけだ。その結果、プレーンパンプスなら6万円という従来の半額になったのである!

 なお、どんな靴でも対応してくれるかというと、現在のところは女性用のパンプスのみ。ただし同社に確認したところ、時期は未定だが、将来的には男性用の革靴などにも対応していきたいとしている。

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対応しているのはパンプスということだが、いわゆるハイヒールも含む。ホームページより抜粋。

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同社のサービスを利用するには?

まずはシューズカフェの予約をして3D計測!

 同社のフルオーダーメイドサービスを利用する場合は、まず同社が運営するシューズカフェ(市ヶ谷)の予約を専用ウェブページで行い、店頭で3D計測を行う。店頭では3D計測に加えて、靴のデザイン・素材・カラーの選定を行い、所要時間はトータルで1時間ほどだという。

 そして3Dプリンターで作られた木型を用いて、ベテラン職人が靴を製作。現在は予約待ちの状況で、商品の受け渡しには3か月ほどだそうだ。

 どうしても自分の足に合ったパンプスを見つけられないという方は、このサービスの利用を考えてみるのもありなのではないだろうか?

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まずはシューズカフェの予約をして、ここで木型を作るために3D計測を行う。ただし現在は予約が集中しているので、しばらく待たないとならないようだ。ホームページより抜粋。

2017年5月1日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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