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クルマ最終更新日:2020.12.16 公開日:2020.12.16

トヨタが足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」を販売開始!

トヨタ自動車株式会社は、足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」の販売を開始した。これは、新型コロナウイルス感染症によって稼働停止を余儀なくされた工場の生産ラインのスタッフが自発的に製作開始したもの。国内のトヨタ車両販売店およびトヨタレンタリース店を通じて販売される。

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足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」とは

トヨタ|しょうどく大使|足踏み式消毒スタンド|新型コロナウイルス|メイン画像

トヨタの足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」。 出典:トヨタ

 トヨタは12月1日から、足踏み式の消毒スタンド「しょうどく大使」の販売を開始した。これは、手指消毒のための消毒液ボトルをアルミ素材のスタンドに設置し、足元のペダルを踏み込むことで消毒液を噴射できるようにするもの。

 新型コロナウイルス感染症によって稼働停止を余儀なくされた自動車工場の生産ラインのスタッフが、「自分たちには何ができるのか」、「仲間から感染者を出さないために」と思案し、自発的に4月上旬から製作を開始したという。

クルマづくりのノウハウを活かしたプロジェクト

上動画ではしょうどく大使の特徴や開発の様子が見られる。 出典:トヨタ

 トヨタはこれまでも、クルマづくりのノウハウを生かして、マスクやフェイスシールドの生産、飛沫循環抑制車両の開発、医療用防護ガウンの生産性向上支援などを実施。それらプロジェクトに携わるスタッフもしょうどく大使の市販化検討に参画した。

 稼働停止した各工場がそれぞれ製作した試作品を医療機関に持ち込み、専門家の意見をもとにベースとなるスタンドを選定。その後、愛知県の医療機関や一部車両販売店、大型商業施設などに実際に設置することで、実用性や衛生面、重量などの改良を重ねた。試作品は約30バージョンも製作され、初号機で約6kgもあった重量は約3.2kgまで軽量化されたのだという。

 また、低価格化のために、トヨタの工場で使用されている部品ラックの支柱を利用。ペダルやボトル台などは樹脂パーツの設計・解析技術を利用し、工場の設備を使って製作することでコストを抑えた。

 トヨタは、実用性を追求した特徴として、次の3点を上げている。

 ・パーツを取り外して洗浄可能なこと。
 ・ペダル、ポンプ台、プッシュ用トリガー部などの高さが無段階で調整可能なこと。
 ・車椅子でも使用可能な手押しハンドルのオプションがあること。

 しょうどく大使は、トヨタ上郷部品センターにて月2000~2500個ほど生産。国内のトヨタ車両販売店・トヨタレンタリース店を通じて販売される。販売価格は8000円(税抜き)。

【しょうどく大使・主要スペック】
幅×奥行×高さ:330mm×430mm×1169mm
重さ:約3.2kg(マット含む)
希望小売価格:8000円(税抜き)

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