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公開日:2026.06.09

水素で走るGRカローラがさらに進化! 世界初「超電導液体水素ポンプ」搭載で富士24時間に挑戦

#32 TGRR GRカローラH2コンセプト|超電導技術によるメリット

トヨタは、6月5日~6日に行われた「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC富士24時間レース」において、液体水素を燃料として使用した「#32 TGRR GRカローラH2コンセプト」に、世界で初めて「超電導液体水素ポンプ」を搭載して参戦した。

#32 TGRR GRカローラH2コンセプト|超電導技術によるメリット

文=細田 靖

写真=トヨタ

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「液体水素×超電導」で何が変わる?

「#32 TGRR GRカローラH2コンセプト(以下、水素エンジンGRカローラ)」はこれまで、将来の市販車両への水素エンジンの応用を目指し、燃料を気体水素から液体水素に変える取り組みや、高出力と低燃費を両立させる燃焼技術、最高出力での連続走行を可能にする耐久力のあるポンプ、そして水素を速く安全に充填するための技術開発などに挑戦してきた。

今回のレースでは、2025年のスーパー耐久シリーズ最終戦で公開された「超電導液体水素ポンプ」を実戦投入。過酷なモータースポーツ環境で走行することで、性能や耐久性の検証を行った。

水素エンジンGRカローラは、燃料タンク内の液体水素をポンプで送り出し、エンジンへ供給している。今回、そのポンプの駆動方式を従来の電動モーターから、超電導技術を活用したモーターへ進化させた。

#32 TGRR GRカローラH2コンセプト|#32 TGRR GR Corolla H2 concept

#32 TGRR GRカローラH2コンセプト|#32 TGRR GR Corolla H2 concept

超電導とは、極めて低い温度環境で電気抵抗がほぼゼロになる現象のこと。液体水素は約-253℃という低温で貯蔵されるため、その冷却環境を活用することで超電導技術を効率的に利用できる。

これにより、これまでタンク上部に配置されていたモーター関連部品をタンク内部へ収めることが可能となり、燃料タンクの大型化を実現。2025年最終戦時点で220Lだったタンク容量は、最大300Lまで拡大した。また、重量のある部品を低い位置に配置できることで車両の重心も下がり、走行性能も向上させている。

さらに今回、水素エンジン車として初めて「ダイレクトオートマチックトランスミッション(DAT)化」にも挑戦した。

トヨタは「MTと同等に戦えるAT」を実現すべく、DAT技術の開発も進めている。運転技術が必要なMTに対し、世界トップレベルの変速スピードを目指すDATでは、シフト操作に気を取られることなく運転に集中できるメリットがある。

トヨタはこれからもモータースポーツの極限環境でクルマを鍛え、水素エンジンをはじめとした次世代技術のその可能性を追求していく。

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