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最終更新日:2024.11.20 公開日:2024.11.20

渋谷と代官山をつなぐ「猿楽橋」が架け替えに! 2026年度から10年以上も通行止めって本当?【道路のニュース】

渋谷区は去る9月、JR山手線などをまたいで明治通りと旧山手通りを結ぶ八幡通りの「猿楽橋」の架け替えについて事業説明会を実施。架替え事業の概要や新しい橋のイメージの他、スケジュールについて公表した。

文=KURU KURA編集部

資料=渋谷区

渋谷の「猿楽橋」は2026年以降に架け替えへ

現在の猿楽橋の様子。猿楽橋の前後区間では、すでに擁壁工事が始まっている。2024年11月8日編集部撮影。

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1934年に架設された猿楽橋は、JR渋谷駅とJR恵比寿駅の間、明治通りと旧山手通りを結ぶ八幡通りの途中にあり、JR線(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)を跨ぐ形で架かっている。現在は1日に車両15000台、歩行者4000人が通行しており、交通や地域の住人の移動を支えてきた。

渋谷の猿楽橋の位置。渋谷駅の南(恵比寿方面)にある。

竣工から約90年が経過した現在、猿楽橋は車両の大型化や交通量の増加、現行の耐震基準に適応できておらず、橋梁の老朽化も進行していた。そこで渋谷区は2020年2月に架け替え事業の推進を決定。2026年度(令和8年度)以降に工事を実施すると発表した。

架け替えで10年以上通行止めになる!?

猿楽橋は架橋90年で見た目にも老朽化していることがわかる。

渋谷区によれば、今回の猿楽橋架け替え工事で10年以上の全面通行止めが発生するという。一体なぜか。その理由は、橋の下を走るJR線が早朝から深夜まで運行しているため。作業時間は終電後から始発前までの2時間程、さらに周辺は建物が密集し施工スペースの確保に制約を受けるなど厳しい施工環境のため、工事には相当の時間を要すると見込まれている。

その間、車両や歩行者は迂回路を通行することになる。現時点では、車両は「国道246号」「明治通り」「駒沢通り」「山手通り」「旧山手通り」など、歩行者は「渋谷駅南跨線人道橋」や「四反道跨線人道橋」を通行する迂回ルートの案があがっている。

猿楽橋架け替えに伴い全面通行止めとなった後は迂回路を通行することになる。

架け替え後の猿楽橋は、歩道幅員2メートル以上の確保や自転車通行空間の整備、そして耐震性の確保で、安心・安全に長く(200年間)利用できるものとなる見込みだ。目まぐるしい渋谷の再開発と合わせて、周辺の道路の更新にも注目したい。

架け替え後の猿楽橋のイメージ。見た目も機能も大きく変わる。

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