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公開日:2026.04.20

ボルボ新型「EX30」に試乗。EV嫌いは乗らず嫌いだった? 乗って見えた“本当の魅力”【試乗レビュー】

ボルボ EX30|Volvo EX30

ボルボの最新BEV「EX30」に、自動車ライター嶋田智之氏とYOKOHAMA Car Sessionの後藤和樹氏が試乗。KURU KURA発の凸凹コンビ!? クルマの趣味も世代もまるで違うモジャモジャヘアーの2人組は、最新の電気自動車をどう評価する?

ボルボ EX30|Volvo EX30

文=後藤和樹(YOKOHAMA Car Session)

写真=小塚大樹

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世代の異なるクルマ好き2人は、EX30のデザインをどう評価?

嶋田「ごっちゃんは、EX30に初めて乗るんだっけ?」

後藤「初めてですね! デザイン的にも気になっている一台だったので楽しみですよ。しかも今回は雪上試乗。スウェーデン仕込みの最新BEVで雪道を走れるなんて、楽しい会になりそうですね!」

嶋田 「それで新潟県は妙高までやってきたわけだけど、どう? 雪なくない?」

後藤 「……ですね(笑)」

地元の人も驚くほど、2026年2月頃の積雪は少なかったようで、ボルボ・カー・ジャパンの広報部も少々お困りの様子。そこで当初予定していたルートを見直し、急きょ雪のあるエリアを組み込んだ試乗コースを設定。即席の変更ながら、市街地・高速・雪上と見どころをしっかり押さえた内容で、我々としては願ったり叶ったりだった。

EX30と言えばこのヘッドライト! 一目でボルボと分かるトールハンマーが採用されている。

EX30と言えばこのヘッドライト! 一目でボルボと分かるトールハンマーが採用されている。

後藤「EX30って伸びやかなデザインとは裏腹に、実寸は全長4235×全幅1850×全高1565mmと、コンパクトなんですね!」

嶋田「そうなんだよ。運転しやすいでしょ?」

後藤「めちゃくちゃ運転しやすいです。あと、EVならではのトルク感もあって、街中をスイスイ走れて気持ちいい」

嶋田「手の内に収まってくれる感じが良いよね。見切りの良さってかなり感覚的な話でさ、たとえ寸法がデカくても、窓が大きければ開放感が生まれて、結果的に“見切りがいい”って感じるんだよね」

後藤「わかります。このクルマもグラスエリアは広くとられているし、パノラマルーフもあって明るいから、感覚的にそう思うのかもですね。サイドミラーのフレームが薄いのも効いてるかな!」

嶋田「パノラマルーフ気持ちいいよなあ」

めちゃめちゃ広いパノラマガラスルーフのおかげで、開放感がハンパじゃない! お肌にやさしい紫外線カット率99%も助かる。

めちゃめちゃ広いパノラマガラスルーフのおかげで、開放感がハンパじゃない! お肌にやさしい紫外線カット率99%も助かる。

EX30に感じた昔ながらのボルボっぽさとは?

そんな他愛のない会話をしながら、我々は妙高の市街地を抜け、上信越自動車道へと入った。

後藤「おぉ~、速い! 合流前の加速がスムーズですね。電気で静かに加速していく感覚にちょっと違和感あるけど」

嶋田「想像より速いんだよね、このクルマ。乗り心地もいいでしょ?」

後藤「すごくいい! たっぷりした乗り心地が気持ちいいですね」

嶋田「これって、電気だからできる技なんだよね。“バネ上とバネ下”っていう表現をするんだけど、重いバッテリーが置いてあるのは“バネ上”なワケだよ。つまり、比率的に“バネ下”がものすごく軽いんだよ。だからこのバランス感が生まれて、体感的に乗り心地が良くなるし、しっかりしたハンドリングにもつながる。どこか乗り心地がシトロエンっぽく感じるよね」

後藤「たしかに揺れ残りがシトロエンっぽいかも! ギャップ超えたときなんか特に」

嶋田「昔のボルボの脚って、シトロエンと共通するところがあって、長いストロークでフワッといなしてくれるんだよね。EX30も昔ながらのボルボの脚が戻ってきたって感じ」

ボルボ EX30|Volvo EX30

ボルボ EX30|Volvo EX30

出発地点から小一時間ほどドライブし、雪の残るロッジ「Kurohime by Earthboat」に到着した。雪上試乗目的でやってきた我々としては、眼前に広がる雪景色を見て安堵したのは、言うまでもない。

後藤「ここはロッジが並ぶ宿泊施設で、サウナなんかもあるみたいですよ。ボルボで訪れるにはぴったりの場所ですね」

嶋田「こういう場所に置くと、やっぱり映えるな」

後藤「ルーフがかなり絞られてて、ややクーペっぽいスタイリングなのが良いですよね! テールランプもかわいいし」

嶋田「今回借りたボディカラー(Vapour Grey)は、雪景色によく似合うよ」

ボディカラー「ヴェイパーグレー」は街中にもアウトドアシーンにも馴染む良い色味。

ボディカラー「ヴェイパーグレー」は街中にもアウトドアシーンにも馴染む良い色味。

後藤「デザインで言うと、内装も素敵なんですよね! 本当に細かな処理が上手い」

嶋田「素材の使い方なんか洒落てるよなぁ」

後藤「ダッシュボードの隙間に演出照明仕込んでみたり、エアコンのルーバーがひとつのデザインと機能を兼ね備えてますね」

嶋田「さすが空間デザイナー、見ているところが違うじゃん」

シンプルさを追求した空間設計のおかげで、インテリアはかなりスッキリした印象。それでいてディテールに目を向けると意匠や演出にはこだわりが感じられる。

シンプルさを追求した空間設計のおかげで、インテリアはかなりスッキリした印象。それでいてディテールに目を向けると意匠や演出にはこだわりが感じられる。

後藤「こうして雪上を走ってみると、改めて操舵感が良いと感じますね」

嶋田「AWDの出来もよくてグリップ感も高いし、少し滑っても難なく戻れる。さっき言ったように足回りがものすごくしっかりしてるから、こういうところでも恐怖感ってほとんど感じないでしょ?」

スウェーデン北部の氷上で試乗ツアーを開催したくらいだから、EX30で雪上走行は楽勝なんです。

スウェーデン北部の氷上で試乗ツアーを開催したくらいだから、EX30で雪上走行は楽勝なんです。

撮影中にもかかわらず、雪合戦に興じるモジャモジャコンビ。

撮影中にもかかわらず、雪合戦に興じるモジャモジャコンビ。

EVってこう付き合えばいいんだ

雪上試乗という目的を達成し、帰路に着く我々。

嶋田「世の中のクルマ好きの中には、EVを食わず嫌いしている人って多いと思うんだよね」

後藤「事実、僕もそうでしたよ」

嶋田「でしょ? でも、こんなに良いクルマはそうそうないよ。というかマジメに考えたら、1台は趣味のクルマ、もう1台は最新のEVという組み合わせってすごく理にかなった選択だと思えるんだよな」

後藤「ほんとですね! でもEVって維持費的にはどんなもんなんですか?」

嶋田「ガソリン車より安いよ! “充電のインフラが不安”という声もあるけど、最近では充電器がなくて困ったことも一度もない。充電スポットを探せる優れたアプリもあるしね」

後藤「なるほど! ナビで近くの充電スポットを探してみても、意外とこの近くにもありますね。ちなみに、SAとかで充電すると時間かかりませんか?」

嶋田「全然気にならないよ。俺は計ったことあるんだけど、SAにクルマ停めて、トイレに行って、少し買い物でもして、歩いて戻ったら30分近く経っちゃってるから」

後藤「長距離をコンスタントに乗る人には向かないかもですけど、日常使いとか、一回の走行距離が300kmくらいなら全然余裕って感じですね! EX30のおかげでちょっと見方が変わりました。乗っても楽しいし、おしゃれだし、でも経済的負担は少ない。イマドキのEV、すごくアリです!」

嶋田「自動車を趣味にしてる人にこそ、EVの良さをもっと知ってもらいたいんだよ」

後藤「じゃ、せっかく新潟に来たんで、日本酒でもお土産に買って帰りましょ!」

嶋田「……おい、試乗中よりワクワクした顔になってるぞ(笑)」

縦置き12.3インチのセンターディスプレイは、タブレット端末のように直感的に扱えて良い感じ。Google搭載が何よりもうれしい。

縦置き12.3インチのセンターディスプレイは、タブレット端末のように直感的に扱えて良い感じ。Google搭載が何よりもうれしい。

SPECIFICATIONS
ボルボEX30 ウルトラ ツインモーター パフォーマンス|Volvo EX30 Ultra Twin Motor Performance
ボディサイズ:全長4235×全幅1835×全高1550mm
ホイールベース:2650mm
最低地上高:175mm
最小回転半径:5.4m
乗車定員:5人
車両重量:1880kg
モーター最高出力:前115kW(156ps)/6000-6500rpm/後200kW(272ps)/6500-8000rpm
モーター最大トルク:前200Nm(20.4kgf-m)/5000rpm/後343Nm(35.0kgf-m)/5345rpm
駆動方式:4WD
バッテリー容量:69kWh
一充電走行距離:535km(WLTCモード)
車両価格(税込):629万円


今回の二人のやりとりは、KURU KURAのポッドキャスト番組で配信中!
気になる方は、ぜひご視聴ください。

INFORMATION
『瀬イオナと嶋田智之のクルマでざっくばらんばらん』~EX30試乗会編~
・Spottifyでの視聴はこちら
・Apple Podcastでの視聴はこちら
・Amazon Musicでの視聴はこちら

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