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最終更新日:2022.07.06 公開日:2022.07.06

免許証に代わる身分証明書「運転経歴証明書」はご存知だろうか?各種割引特典もあり

運転免許証返納後に交付してもらえる「運転経歴証明書」をご存知だろうか。公的な身分証明書として使える他に、割引特典などもある。運転経歴証明書についてまとめてみた。

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公的証明書として利用できる「運転経歴証明書」

運転免許の自主返納イメージ

© kenstock – stock.adobe.com

 高齢ドライバーなどによる運転免許の自主返納が増えてきているが、運転免許証は本来の役目とは他に、公的な本人確認書類としても使われることが多い。このため、もし自主返納したら身分証がなくなって困ると思っている人も多いのではないだろうか。

 そんな時に役に立つのが「運転経歴証明書」である。運転経歴証明書は、運転免許証を自主返納したり、失効した人が交付を受けられる証明書で、デザインも運転免許証に似たもの。運転免許証と同様に公的な本人確認書類として利用できるため、運転をしなくなっても持っておくと便利な証明書である。

 運転経歴証明書の内容からは、その名の通り、過去に交付されていた免許の状況や、交付覧の番号の末尾の数字からは、優良運転者であったかどうかなども分かる。ちなみに、末尾が1の場合は「優良運転者」、2の場合は「一般運転者」、3の場合は「違反運転者」だ。

 運転経歴証明書の交付を受けるには、運転免許証返納後に申請手続きが必要となる。運転免許証の有効期限が切れてから5年以上たつと交付が受けられなくなるので注意が必要だ。有効期限はないので永年使用することができる。なお、都道府県ごとに申請に必要な書類や手数料などが異なるので、詳細は確認してほしい。たとえば東京都の場合は以下の通りだ。

【運転経歴証明書の申請概要(東京都の場合)】

運転経歴証明書見本

運転経歴証明書見本 出典=警察庁「運転経歴証明書について」

申請場所:運転免許試験場(府中運転免許試験場、鮫洲運転免許試験場、江東運転免許試験場)、島部警察署(大島署、新島署、三宅島署、八丈島署、小笠原署)

※運転免許試験場:平日、土曜のみ受付。失効した運転免許証の住所が東京都以外の人の受付は平日のみで、即日交付できない場合もある

※島部警察署:平日のみ受付。受け取りまで約4週間

手数料:1100

必要書類:
・申請者の住所、氏名、生年月日が確認できるもの(失効している運転免許証(手元にあれば)、申請者の氏名、生年月日が確認できるもの、住民票の写し(コピー不可、マイナンバー(個人番号)が記載されていないもの)、マイナンバーカード(個人番号カード)、健康保険証、旅券、在留カード など)

・申請写真1

 運転経歴証明書は代理人による申請も可能。ただし、その場合には委任状が必要になる。また、申請用写真は、縦3センチメートル×2.4センチメートルであること、無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く)、正面、上三分身、無背景であることなど、「免許写真判断基準」の要項をすべて満たしている必要がある。基準の詳細については、各都道府県警察署の公式Webサイトで確認することが可能なので、しっかりと確認しておくようにしよう。

運転経歴証明書取得の高齢者への特典

「高齢運転者支援サイト」TOP画面

画像は「高齢運転者支援サイト」より

 さらに、各都道府県では65歳以上で運転経証明書を取得した高齢者を対象に、公共交通機関(バス・タクシー)の乗車運賃や宿泊・観光施設利用費の割引、デパート・スーパー等でのクーポン進呈などさまざまな特典を受けることができる。警察庁では、当該支援施策を支援している全国のWebページを「高齢運転者支援サイト」に集約して掲載している。特典ごとの対象年齢など詳細が記載されているので、ぜひ活用してみてはいかがだろうか。

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