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ミシュランの次世代エアレスタイヤ、今度は欧州で初導入へ!

ミシュランはフランス郵政公社(La Poste)と提携し、6月末から次世代のエアレスタイヤを装着したLa Posteの車両で初運行を実施した。フランスではこのエアレスタイヤを装着した車両で手紙や小包を配達する予定となっている。年間最大2億本のタイヤの早期廃棄を防ぐと期待される次世代タイヤに注目する。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

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次世代エアレスタイヤ「アプティス」とは?

La Posteの車両に装着された次世代タイヤ。写真=JEROME CAMBIER/MICHELIN

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ミシュランが”すべてを持続可能に”を企業ビジョンに掲げて開発した新世代エアレスホイールテクノロジー「ミシュラン・アプティス・プロトタイプ(以下、アプティス)」。この次世代タイヤの特長は、空気圧の補充や点検の必要が無く、パンクもしなくなるためメンテナンスの負荷を大幅に軽減できるということだ。

さらに、既存の空気タイヤの約20%が、パンクや路上の障害物による損傷、不適正な空気圧調整により寿命よりも早い段階で廃棄されているそうだが、このアプティスのエアレス技術が普及すれば年間最大2億本のタイヤまたは200万トンの原材料の早期廃棄を防げる計算らしく、環境保全面でも期待されている。

アプティスは乗用車・ライトバン用のエアレスタイヤで、画期的な構造やハイテク材料およびホイールアセンブリーにより、タイヤのパンクや破裂などの大きなリスクを取り除くことができる。写真=JEROME CAMBIER/MICHELIN

次こそ日本でも導入を!

ミシュランは2019年6月の時点で乗用車向けのエアレスタイヤを2024年までに一般市場に投入することを発表していたが、2023年1月にはDHL Expressと提携して予定よりも1年早く市場投入に成功している。アプティスを装着したDHLの車両は現在シンガポールで配送業で使用されており、2023年末までに約50台が稼働する予定だ。

そして今回はシンガポールに続き、欧州で初めてフランスで採用されたオプティスは、フランス最大手の郵便局で、5万台の車両を保有するLa Posteと提携が決定。2024年末迄に北部のオードフランス地域で約40台の車両に装着される予定となっている。

アプティスは乗用車・ライトバン用エアレスタイヤとして注目を集めており、すでにタイヤ構造とハイテク材料において約50件の特許を申請している。実際の条件下で公道を走行している世界で唯一のエアレスタイヤということで、日本での導入も非常に楽しみだ。しかし、国土交通省が設けたタイヤの技術基準は空気入りのタイヤであることを前提としているため、日本の公道を走るにはもう少し時間が必要だろう。まずは大型施設内やテストコースなどで実証実験を重ね、日本でのエアレスタイヤ普及への道を切り拓いてもらいたい。

シボレー・ボルトEVに装着されたミシュラン アプティス・プロトタイプ

2022年1月に開催されたイベントでミシュランが発表した、E-カーゴ・トライク用エアレスタイヤ「MICHELIN X TWEEL(エックス トゥイール)」のプロトタイプ(3輪すべて)。

ミシュランは経営・開発戦略として2017年にVISIONコンセプトを発表している。そのコンセプトを支える要素として、エアレス、コネクテッド、3Dプリンティング活用、100%の持続可能原料の使用という4つの柱を掲げている。

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