国道4号「箱堤交差点」、2024年度に立体化を完了! 国内最大規模の巨大交差点の渋滞緩和なるか。【道路のニュース】
国内最大規模の交差点として知られる国道4号 仙台バイパスの「箱堤交差点」。2024年度内の立体化に向けて整備が進められている。完成後はどのような交差点になるのだろうか。
この記事をシェア
国内最大規模の巨大交差点がもうすぐ立体化!
皆さんは、国内最大規模の交差点がどこにあるかご存じだろうか。それは東北最大の都市・仙台市中心部の東側に位置し、南北に国道4号 仙台バイパスが走り、東西に仙台市道元寺小路福室線が平面交差する「箱堤交差点」だといわれている。
国道4号の南行き(至東京)は左折2・直進3・右折3の8車線、北行き(至青森)は左折1・直進3・右折3の7車線。交わる市道もそれぞれ片側5車線となっている。
国道4号 仙台バイパスは拡幅事業として、2019年より「箱堤交差点」を含む卸町交差点から苦竹ICまでの延長1.4kmの区間で立体化を進めてきた。
目的のひとつは交差点で発生する大規模な渋滞の緩和だ。交差点周辺には、仙台貨物ターミナル駅、仙台市中央卸売市場、仙台トラックターミナルがあり、輸送車両が多いことも原因といえるだろう。
もうひとつの目的として、交通量に比例する交通事故を減らすことがあげられる。日本損害保険協会の発表する最新の「全国交通事故多発交差点マップ(2023年版)」では、宮城県内における人身事故の多かった交差点のワースト1となっている。
箱堤交差点は立体化でどう変わる?
国道4号 繊細拡幅の「箱堤交差点立体化」では、高架部(仮・箱堤高架橋)を直進4車線にして交差点を完全スルーできるようになる。平面部は国道4号の南行き(至東京)は左折2・直進2・右折2の6車線、北行き(至青森)は左折1・直進2・右折2の5車線に変更。交差点の渋滞の緩和と安全の確保に大きく貢献することは間違いないだろう。
国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所が発表したリリースによれば、「箱堤交差点」の立体化工事は年度内に完了する見込みだという。工事に遅れが生じなければ、あと数カ月で新しい高架を通行できるようになるはずだ。
記事の画像ギャラリーを見る