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最終更新日:2018.02.27 公開日:2018.02.27

「猫バンバン」って効果あるの? 元JAF隊員に聞いてみた。

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 JAF(日本自動車連盟)は2月21日、1月1日~31日にかけて「猫がクルマに入り込んだことによるトラブル」の救援依頼件数が、日本全国で19件あったことを発表した。

「猫バンバン」は効果あるの?

 そのうち13件がエンジン始動後に異変に気づいたというもので、猫が侵入していることに気づかずエンジンをかけてしまうとエンジンベルトに巻き込まれてしまう場合もある。

 ボンネットを叩いて猫を追い出す「猫バンバン」がいいという話は聞くが本当なのか? Park Blogでお馴染み、20年間JAFロード隊員を務めた教官ムトゥーに聞いてみた。なんと教官ムトゥー(左下イラスト)、今までに50件以上もクルマの中の猫を救出した猫エキスパート(?)なのである。

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 「100%効果的な対策は残念ながらないんです」教官ムトゥーは、人の良さそうな目をしぼめて、申し訳なさげにおっしゃった。「ボンネットを叩いて、驚いて逃げていく猫もいますが、そう簡単にはいかないのが現状です。逆に奥に入り込んでしまう場合もあります」
 食べ物やチュールでおびき出すというのは素人の考えらしい。「子猫がエンジンのフレームに入って猫バンバンをしても、何をやっても出てこないことがありました。フレームの穴から猫がちょこんと顔だけ出すのですが、その様子がとっても可愛いんです~」実はムトゥー教官、大の猫好きであることが判明……。当事者には切迫した命にかかわる問題であるが、猫に隊員が四苦八苦している姿は考えるにちょっと可愛いものがある。

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 猫は寒い冬に暖かい場所を求めてエンジンルームに侵入すると思われがちだが、JAFには1年を通して猫がクルマに入り込むトラブルの救援依頼があるという。猫は暖かい場所だけでなく狭い場所も好む。駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくい暗く狭い空間で、人の往来が少ないので警戒心の強い猫にとっては安心できる場所といえる。

具体的にどうする?

 完璧な対策ではないにしても、やっておいた方がいいことを記述しておきたい。JAFが推奨するように、駐車場の周りでよく猫を見かける、長い間クルマに乗っていない場合はエンジンルーム付近を叩くだけでなく、ボンネットを開けて猫がいないか確認するのをお勧めする。
 「猫は一度、居心地がいいと何度も戻ってきて”すみか”と考えることもあります」と教官ムトゥー。そういった場合に備えて、猫を飼っているある家族は、ディーラーにアンダーカバーのような覆うものを注文したという。こういった猫がクルマに入らないための予防カバーをかけるのも一考だ。

2018年2月27日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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