アウディの新フラッグシップ「Q9」誕生! 全長5.3m超はアウディ史上最大【新車ニュース】
7月29日、アウディは新型SUV「Q9」を発表した。欧州ではすでに注文受付が始まっており、11月から納車開始となる見通し。同市場での販売価格は10万8400ユーロ(邦貨換算約2020万円)から。
この記事をシェア
目次
「Q9」はアウディラインナップの新たなフラッグシップ
アウディはこの新型「Q9」で初めて車名に「9」を与えた。それはすなわちモデルラインナップの最上位であること示している。
アウディAGのゲルノート・デルナーCEOはこのように述べている。
「今後、『技術による先進(※)』は、車内体験によってますます定義されるようになるでしょう。なぜなら、車は単なる移動手段以上の存在だからです。多くのお客様にとって、車は移動する生活空間になりつつあります。アウディQ9はまさにそれを体現する、当社のポートフォリオにおける新たなフラッグシップモデルです。上質な素材、2列目の電動シート、そして自動ドアはインテリアにおける品質へのこだわりを物語っています。最新の運転支援システムと総合的なユーザーエクスペリエンスを組み合わせることで、アウディブランドが目指す方向性が明確になっています」
※アウディのブランドスローガン
ボディサイズはアウディ史上最大だ。スリーサイズは全長5309×全幅2010×全高1794mmで、ホイールベースは3138mm。この寸法はこれまでの最大SUVだったクーペスタイルの「Q8」より、全長で317mm、全幅で15mm、ホイールベースで140mm大きい(欧州仕様で比較)。
フラッグシップに相応しい風格と威厳を漂わせるルックス
アウディQ9|Audi Q9
エクステリアは、直立したフロントマスクがフルサイズSUVに力強いスタンスと紛れもない個性を与えている。フロントグリルは縦基調のデザインでフラッグシップとしての風格と威厳を主張する。
最大23インチのアルミホイールは新型Q9の存在感を際立たせ、ルーフレール、大胆なリヤオーバーハング、そして直立したキャビンなどのデザイン要素が、SUVの実用性とゆったりとしたプロポーションを強調している。
先進のライティング技術もQ9の存在感を際立たせている。マイクロLEDモジュールを備えたデジタルマトリクスLEDヘッドライトは、優れた照射範囲と正確な照明を提供。第3世代のデジタルOLEDリヤライトは、形状、機能、安全性の新たな基準を打ち立てている。世界初となる外側のデジタルOLEDパネルは、極薄ガラスのおかげで3次元的に湾曲。これにより、パネルが車両のシルエットに沿って流れるような新しいデザインの可能性が広がるだけでなく、光がより広い角度から見えるため視認性も向上した。
ライトはさらに、他の道路利用者とのコミュニケーションの役割も担う。前方の事故や故障を他の道路利用者に知らせるほか、デジタルOLEDリヤライトには、ハザードトライアングル型の警告シンボルが組み込まれた特徴的なライトシグネチャーを表示。また、コネクテッド・エグジット・ウォーニングも搭載されている。専用のライトシグネチャーを使用することで、停車中の車両の後方から接近する自転車や他の車両に対し、乗員がドアを開ける際に衝突の危険性を警告する。
ウインカーは安全性向上にも寄与。この機能は前後のダイナミックシグナルと同期してターンシグナルを地面に投影し、夜間や暗い場所で他の道路利用者の視認性を高める。
アウディ初となる自動ドアの採用で乗降性を向上
アウディQ9|Audi Q9
アウディは初めて自動ドアを採用し、広い開口角度によって高い乗降性を実現した。障害物検知機能は、人や物体がドアの経路に検知されると自動的に停止する。
インテリアは2-3-2レイアウトの3列7人乗りが標準で、シートはすべて電動調整式。オプションの6人乗りでは2列目が電動キャプテンシートとなる。
シートは標準でスポーツシートが備わり、フロント用にはオプションでベンチレーション機能が選べ、さらにオプションのスポーツシート プラスでは、シートに取り付けられたコントローラーで調整でき、シートヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能が備わる。ドアアームレストと前後席のセンターアームレストは、オプションで表面を温める機能が選べる。
アウディQ9|Audi Q9
7人乗り仕様では、2列目は35:30:35分割可倒式で、3席すべてにチャイルドシート用のISOFIX対応マウントポイントを装備。3.1m超というロングホイールベースの効果で、3列目でも大人がゆったり座れる十分なスペースが確保されている。2列目シートは前後電動調整式で、シートバックは65:35分割で折り畳める。65%分割されたシートのうち、中央の30%部分を手動で折り畳むことで、35:30:35分割にすることも可能だ。
3列目シートへのアクセスを容易にするため、2列目の左右シートは電動で前方にスライドし、折りたたむことなく前方に傾く。この機能は、そこに装着されているチャイルドシートを取り外す手間を省く。
7人乗り仕様では2列目と3列目のすべてのシートを折りたたむことができる。さらに、前列のシートバックには専用のマップポケットを装備。2、3列目シートを折りたたむなどのさまざまなシート調整は、トランクからも操作可能だ。2、3列目のシートバックを倒した荷室の最大容量は2308Lにおよぶ。
アウディQ9|Audi Q9
インフォテインメントシステムはこれまで以上にクリアでユーザーコンシャスな設計。湾曲デザインとOLEDテクノロジーを採用したMMIパノラミックディスプレイは、12.3インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成される。
さらに、運転中の注意散漫を防ぐダイナミックプライバシーモードを備えた12.3インチの助手席用ディスプレイを標準装備。運転中は、運転席から動画などの注意散漫になるコンテンツを見ることはできないようになっている。
インフォテイメントのオペレーティングシステムはAndroid Automotive OSを使用。アプリはMMIに直接統合されたAudiアプリケーションストアからサードパーティ製アプリを入手でき、スマートフォンは必要ない。Q9の発売時には、音楽、ビデオ、ゲーム、ナビゲーション、駐車と充電、生産性、天気、ニュースなどのカテゴリのアプリが利用可能だ。音声操作も大幅に強化。アウディ独自の自己学習型音声アシスタント「アウディアシスタント」を使えば、自然言語で様々な車両機能を操作できる。
ChatGPTとの連携により、運転中に情報検索や車両との対話が可能になる。アウディアシスタントは車両機能の実行、目的地の検索、天気予報の提供など、必要な操作を自動的に認識。アウディシステムが一般的な質問に回答できない場合にのみ、ChatGPTに転送される。すべての機能がアウディアシスタントに統合されているため、ドライバーにとって操作はシームレスだ。
アウディ史上最大のパノラミックサンルーフを標準装備したのも見どころ。1.5㎡を超えるガラス面は、チルト&スライドが可能なほか、、ガラスの透明度を切り替える機能も備わっている。
3.0Lディーゼルマイルドハイブリッドの「TDI 220kW」を設定
アウディQ9|Audi Q9
まずドイツで発売されるのはディーゼルマイルドハイブリッドモデルの「TDI 220kW」。最高出力220kW(299ps)、最大トルク630Nm(64.2kgf-m)を発する3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンに、8速ATと電動コンプレッサー(24ps/370Nm)を組み合わせた「MHEVプラス」を搭載し、「クワトロ」システムによって四輪を駆動する。なお、欧州の一部市場では180kW(245ps)と500Nm(51.0kgf-m)を発する「TDI 180kW」も設定される。
足まわりはアダプティブエアサスペンションを標準装備。連続可変ダンピングと車高調整機能を組み合わせることで、日常の運転状況から様々な路面状況まで、あらゆる状況で安定した走行性能を発揮する。アダプティブシステムは、速度、積載量、走行状況に応じて自動的に調整されるほか、ドライブセレクト機能を使って必要に応じて車高を手動で調整することも可能だ。最低車高モードから最高車高モードまでの調整範囲は90mm。乗り降りを快適にする高さまで62mm車高を下げることができる。
アダプティブエアサスペンションは快適性を確保するだけでなく、全輪操舵システム「オールホイールステアリング」と組み合わせることで、落ち着いた自信に満ちたドライビング体験も提供。オプションで、制御されたダンピングを備えたアダプティブエアサスペンションスポーツにより、はさらに俊敏で多用途になる。
運転支援機能では、アウディ車で初めて部分自動運転を可能にする「アダプティブドライビングアシスタントプラス」を採用したのがニュース。車速130km/h以下であれば、ドライバーはハンドルから手を離すことができ、システムがステアリング、アクセル、ブレーキ操作を自動で行う。ウインカーを作動させると望む方向への車線変更をサポートする。この機能は長距離ドライブの快適性を大幅に向上させる。まずはドイツ、米国、カナダで提供され、今後他市場や他のアウディモデルにも順次展開される予定だ。
SPECIFICATIONS
アウディQ9 TDI 220kW|Audi Q9 TDI 220kW
ボディサイズ:全長5309×全幅2010×全高1794mm
ホイールベース:3138mm
乗車定員:7または6人
荷室容量:最大2308L
総排気量:2967cc
エンジン:V型6気筒ディーゼルターボ
最高出力:220kW(299ps)
最大トルク:630Nm(64.2kgf-m)
モーター最高出力:18kW(24ps)
モーター最大トルク:370Nm(37.7kgf-m)
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD
WLTPモード燃費:12.5〜13.5km/L
※諸元は欧州仕様




