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公開日:2026.05.07

次期「スカイライン」や新型「エクストレイル」はどんな姿になる? 日産が長期ビジョンを発表!【新車ニュース】

次期スカイライン|Next Gen Skyline

日産自動車は4月14日、長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表した。

次期スカイライン|Next Gen Skyline

文=細田 靖

写真=日産自動車

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日産の経営再建計画の進捗状況と、次期長期ビジョン「AIDV」とは?

日産が新たに掲げた長期ビジョンでは、AIを軸としたAIディファインドビークル(AIDV※)を中核に据え、モビリティの知能化によりユーザーの毎日を新たな体験へと変えていくことを目指す。そして、さまざまな電動化技術の選択肢を提供することで、顧客や市場の多様なニーズに応えていく。
※AIが主要な機能や性能を決定・制御するクルマ

日産のイヴァン・エスピノーサ社長兼CEOはこのように述べた。

「今こそ、Re:Nissanの先を見据え、日産の長期ビジョンを示し、未来へ進むべき道筋を明確にする時です。このビジョンは、お客さまの体験を最優先に、日産がどこへ向かうのかを定めるものです。モビリティの知能化を進めることで、より安全で、直感的、そして信頼できる商品と技術をより多くの人に提供し、日々の移動の中で価値ある体験を、より豊かなものへと進化させていきます」

日産は、今年度が最終年となる同社の経営再建計画「Re:Nissan」が計画通りに進んでいると報告。競争力の高いコスト構造への変革や生産能力の適正化に加え、競争力の高い新商品を投入することにより、今後の成長に向けた確かな基盤を築いている。

また、日産は今回掲げた長期ビジョンに基づき、次世代技術の進化、強靭な商品ポートフォリオの構築、新たなグローバル市場戦略、そして商品ファミリーを軸とした事業モデルにより、持続的な競争優位の確立を目指す考えだ。

日産が長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」発表

日産が長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」発表

2027年度末までに次世代プロパイロットを導入

日産の技術イノベーションの中核となるAIDVは、AIドライブ技術とAIパートナー技術を組み合わせることで、移動そのものを進化させ、移動の時間をより価値の高い体験へと変えていく。先進運転支援技術をリアルワールドで実用化してきた実績を基盤とし、日産ならではの高度な車両制御と安全技術に基づくAI技術の開発が進められている。

日産は長期的にAIドライブ技術を搭載するモデルを、ラインナップの約9割まで拡大することを目指している。この夏に発売予定の新型エルグランドには、今後の商品ライフサイクルの一環として、2027年度末までにエンド・ツー・エンドの自動運転技術を実現する次世代プロパイロットが導入される。

日産エルグランド|Nissan Elgrand

日産エルグランド|Nissan Elgrand

AIドライブ技術が自動運転を高度化させる一方で、AIパートナー技術は、移動中の行動を支え、クルマを暮らしの中に自然に溶け込ませることで、顧客の体験価値を高めていく。

電動化は、AIによる新たな体験と、次世代の自動運転モビリティを実現するうえで重要な役割を果たす。その中核となるのは日産独自のe-POWER。電気自動車(EV)と同様の運転体験を提供するe-POWERは、EVへも自然に移行することができる。

日産はさまざまな市場において多様なユーザーニーズに応えるため、e-POWERに加えて、幅広い電動パワートレインを展開していく。より高い走破性や長距離走行への安心感を求めるユーザーには、フレーム車用のハイブリッド(HEV)を開発。また、パートナーシップを通じてプラグインハイブリッド(PHEV)やレンジエクステンダー(REEV)を提供し、選択肢を広げる。

日産ブランドの革新性を担う4カテゴリーに注目!

日産は各モデルを、役割に応じて以下の4つのカテゴリーに分類。これに基づき、今後市場投入を予定している複数の新型車を公表した。

●ハートビートモデル:日産らしさを体現し、ブランドの情緒的価値と革新性を担うモデル
●コアモデル:グローバルで規模と安定性により事業を支えるモデル
●成長モデル:新たな需要の拡大を担うモデル
●パートナーモデル:規律ある協業を通じて市場カバレッジを広げるモデル

新型エクストレイル/ローグ e-POWER|New X‑Trail and Rogue e‑POWER

新型エクストレイル/ローグ e-POWER|New X‑Trail and Rogue e‑POWER

新型エクストレイル/ローグ e‑POWER
日産独自の電動モーター駆動システムを採用したグローバルのコアモデル。充電の必要がなく、ハイブリッドならではの高効率と電動駆動ならではの軽快な走りを実現する。

ジュークEV|Juke EV

ジュークEV|Juke EV

ジュークEV
大胆で個性的なデザインと先進的な機能を融合したジュークEVは、欧州におけるコアモデル。

エクステラ|Xterra

エクステラ|Xterra

エクステラ
米国におけるハートビートモデルであるエクステラは、冒険心をかき立てるキャラクターとフレーム構造ならではの強靭性を備え、目的に基づいたデザインを採用。

次期スカイライン|Next Gen Skyline

次期スカイライン|Next Gen Skyline

スカイライン
日本市場のハートビートモデルであるスカイラインは、ドライバー中心で、高性能で意のままの走りを実現。

インフィニティは、今後も日産の商品戦略において引き続き重要な役割を担う。2026年に投入予定の新型SUV「QX65」に加え、新たな中型ハイブリッドSUV、走りを重視したV6セダン、ならびに2車種の大型ハイブリッドSUVを含む、計4モデルの投入で活性化を図る。

日産は商品ファミリー戦略を通じて、事業モデルの変革を進めている。モデルごとに開発を最適化するのではなく、共通の車両プラットフォーム、パワートレイン、ソフトウェアプラットフォームを基盤としたアーキテクチャー主導の開発へと移行。

そして、3つの商品ファミリーでグローバル販売の80%以上を担い、開発スピードと技術の導入を加速しながら、モデルあたりの販売を30%以上拡大する。さらに、開発と生産が初期段階から一体となって取り組むことで、品質の向上とコスト規律を徹底し、競争力の高い商品を迅速に投入していく。

日・米・中をリード市場とした、グローバル市場戦略の内容とは?

日産自動車 イヴァン・エスピノーサ社長兼CEO

日産自動車 イヴァン・エスピノーサ社長兼CEO

日産は日本・米国・中国をリード市場に位置づけ、グローバル市場戦略を再構築する。これらのリード市場は、業績を支える基盤であると同時に、競争力や事業基盤をグローバルに牽引する役割を担う。これらのリード市場が一体となることで、日産はイノベーションの展開力を高め、需要に応じた供給を確保し、スピード、コスト、そして顧客への訴求力の面で競争力を強化していく考えだ。

ホームマーケットである日本では、次世代プロパイロットの導入やモビリティサービスの展開など、先進技術の実証をリード。同時に主力モデルのラインナップ強化も進めていく。

2028年度以降には、コンパクトカーシリーズを新たに投入することで商品ラインナップをさらに強化し、2030年度までに55万台の販売を目指す。また、若年層へのアプローチを強化することで、ブランド力と長期的な競争力の向上を図っていく。

米国では、安定的な収益の確保による持続的な成長を支える基盤として、2030年度までに年間100万台の販売を目指す。米国の市場戦略は、大型車でのリーダーシップと、高い現地化率に支えられた強固な生産基盤に基づく。次世代「ローグe-POWER」やV6エンジンとV6ハイブリッドを搭載する「エクステラ」をはじめとするフレーム車で商品力を強化。DセグメントSUVではニーズの高いV6エンジン仕様を維持する。

EVへの投資は、顧客の動向と政策の変化を見極め、規律を保ちながら柔軟に対応する。インフィニティは今後も新型モデルを投入し、ブランド価値と収益性を高めていく。

中国は、開発のスピードと高いコスト競争力を生かし、グローバルな輸出を担う拠点となる。まず、NEV(EVなどの新エネルギー車)ラインナップを強化することで中国市場での販売を強化し、2030年度までに年間100万台の販売を目指す。

そして新型セダンのEV「N7」はラテンアメリカとASEANへ、ピックアップトラックのPHEVモデル新型「フロンティア プロ」はラテンアメリカ、アセアン、中東へとより広範に輸出し、現地での電動車両の選択肢を拡充し、さらなる成長の機会を創出していく。中国は現地での成長を果たすだけでなく、グローバルな商品ポートフォリオの強化にも貢献していく。

メキシコは、強固な現地基盤と日産で最も高い市場シェアを持ち、事業と収益の重要な基盤となる市場。また、アメリカ大陸全体とその他の地域においても、規模の拡大と収益性の向上を牽引する。

中東は、リード市場からの輸出と、大型SUVやプレミアムセグメントを中心とした商品構成によって、ユーザーニーズと日産の強みが合致しており、引き続き成長と収益の両面において重要な市場となっている。

リード市場以外では、欧州、インド、アフリカを含むその他の市場が、日産の展開エリアを広げ、全体的な成長を支える役割を果たす。それぞれの市場が明確な役割を果たすことで、商品ポートフォリオと連動した一貫性のある市場戦略を構築する。

エスピノーサCEOは次のように抱負を述べる。

「日産は再建に向けた歩みを着実に進めています。そして、お客さま第一の姿勢を貫き、AI技術の可能性を最大限に生かし、電動化とクルマのイノベーションを加速させることで、持続的に市場での成長を実現していきます」

5月に予定している通期決算発表において日産は、Re:Nissanの進捗について説明するとともに、今年後半に戦略の方向性について詳細を発表する予定だ。

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