未認可チャイルドシートにご注意
国土交通省が公式youtubeチャンネルに公開した映像が話題になっている。「お子さまの安全を脅かす未認証チャイルドシートにご注意!」というものだ。本来、子どもを守るべき製品であるはずのチャイルドシートが安全を脅かしているという。どういうことだろうか。
実は、インターネット通販を中心に、国の安全基準を満たしていないチャイルドシートが販売されていることがかねてから問題視されていた。これを受け、国交省が安全基準未認証の7製品について、安全性の検証を行った。この結果によると、すべての製品で安全性が確認できなかったとしているのだ。
写真は前方から衝突した状況を再現したテストの模様だ。
適合している製品(写真上)ではダミー人形(衝撃の強さを図ることができる人形)がしっかり固定されているのに対し、適合していないチャイルドシート(下)では、本体や固定金具が壊れてダミー人形は前方に放り出された。
映像では、未適合品の多くは、チャイルドシートを座席に固定するためのベルトや、子供を拘束するためのベルトが、布製の本体に細い糸で縫いつけられているだけで、事故の衝撃にはまったく耐えられなかった。
未認証のチャイルドシートは、放り出されなくても危険
子どもが座席にしっかり固定されていないと、衝突した衝撃で座席から飛ばされ、前方のシートやダッシュボードなどに激しくぶつかったり、最悪の場合フロントガラスを突き破って車外に放り出されたりする。
仮に座席から放り出されなかったとしても、腹部などが強く圧迫されることで、重篤な傷害を及ぼすことになる様子が映像から分かる(写真下)。
6歳未満の幼児を乗せる場合は、チャイルドシートの使用が義務付けられている。未認証品を使用しての乗車でも違反になる。
安全基準に適合したチャイルドシートには上のようなマーク表示がある。
また、チャイルドシートはすべての車に合うわけではない。購入の際にはマークの確認と同時に、チャイルドシートメーカーがHPなどで公表している適合表を元に、自分の車に装着可能なものかどうか確認しよう。
引用:国土交通省自動車局審査・リコール課youtube公式アカウントから(http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/index.htm)
【動画はコチラ】
2017年8月2日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)
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